- 英
- ethyl-p-hydroxybenzoate
- 商
- ケンエーG浣腸液、イオウ・カンフルローション、グリセリン浣腸
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/04 02:32:15」(JST)
[Wiki ja表示]
パラオキシ安息香酸エステル(—あんそくこうさん—, para-hydroxybenzonate)は、安息香酸エステルのパラ位にフェノール性ヒドロキシ基を持つ有機化合物群の呼び名である。おもに飲料向けの防腐剤として使用されているが食品・医薬品あるいは化粧品の防腐剤成分名として掲示する場合に、製品に複数種含まれるパラオキシ安息香酸エステルを総称してパラベン(Paraben)と呼称される。フェノール部分は塩を形成するためナトリウム塩などの形で使用される場合もある。
防腐剤として使用される製品名とIUPAC名を次に挙げる
- メチルパラベン (Methylparaben) methyl 4-hydroxybenzoate
- エチルパラベン (Ethylparaben) ethyl 4-hydroxybenzoate
- プロピルパラベン (Propylparaben) propyl 4-hydroxybenzoate
- イソプロピルパラベン (Isopropylparaben) isopropyl 4-hydroxybenzoate
- ブチルパラベン (Butylparaben) butyl 4-hydroxybenzoate
- イソブチルパラベン (Isobutylparaben) isobutyl 4-hydroxybenzoate
- ベンジルパラベン (Benzylparaben) benzyl 4-hydroxybenzoate
パラオキシ安息香酸エステルは広い菌種に対して、静菌作用を示し通常はエステル部分の異なるパラオキシ安息香酸エステルを組み合わせて使用される。抗菌活性の強さは、ベンジル>ブチル>プロピル>エチル>メチルエステルの順といわれている。消毒剤や感染症の治療剤としては用いられない。
関連項目
|
この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- エチルパラベン(Ethyl p-Hydroxybenzoate)のメダカOryzias latipesへの影響
- エチルパラベンを透過指標物質とする界面活性剤のモルモットの剥離皮膚への影響
Related Links
- パラベンには、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、 ベンジルパラベンと5種類あります。 ブチル・プロピル・エチル・メチルの順に防腐剤としての効果が高いそうですが、 肌への負担も ...
- エチルパラベンとは、パラオキシ安息香酸エステル=パラベンの一種で、パラオキシ安息... ... 化粧品を選ぶ時は、化粧品成分を知ることが大事です。化粧品には危険な有害で毒性のある成分が配合されていることもあるから ...
- 化粧品の成分表示名称「エチルパラベン」の情報です。 ... 粧工連発行「化粧品の成分表示名称リスト」に収載されていることと化粧品への配合可否は無関係です。粧工連はリストへの収載と国内・国外規制との関係については ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グリセリン浣腸「ヤマゼン」
組成
- グリセリン浣腸「ヤマゼン」は、日本薬局方 グリセリン50%を含有する。
- 添加物として、エチルパラベン、ブチルパラベンを含有する。
禁忌
- 腸管内出血、腹腔内炎症のある患者、腸管に穿孔又はそのおそれのある患者[腸管外漏出による腹膜炎の誘発、蠕動運動亢進作用による症状の増悪、グリセリンの吸収による溶血、腎不全を起こすおそれがある。]
- 全身衰弱の強い患者[強制排便により衰弱症状を悪化させ、ショックを起こすおそれがある。]
- 下部消化管術直後の患者[蠕動運動亢進作用により腸管縫合部の解離をまねくおそれがある。]
- 吐気、嘔吐、又は激しい腹痛等、急性腹症が疑われる患者[症状を悪化させるおそれがある。]
効能または効果
- 便秘
- 通常、成人1回30〜60mL、1日1〜3回直腸内に注入する。
- なお、年齢・症状により適宜増減する。
- 本品をそのまま温湯(約40℃)に入れ、体温近くまで加温する。
- 注入管を精製水等で洗浄する。
- 注入管先端のキャップを外し、中の液を少し出して先端部の周囲を潤すか、あるいはオリブ油、ワセリン等を塗布して挿入しやすくする。
- 容器内の空気を追い出した後、注入管を肛門内に徐々に挿入(挿入の目安 成人:6〜10cm、小児:3〜6cm、乳児:3〜4cm)する。
- 片手で注入管を固定しながら、容器胴部を圧迫して浣腸液を直腸内にゆっくりと注入する。
- 浣腸液注入後、注入管を静かに抜き取り、肛門部を脱脂綿等で圧迫する。
- 約2〜5分経過して、便意が強まってくるのを待って排便する。
- 注入管を無理に挿入すると直腸粘膜を傷つけるおそれがあるので注意してください。
- 容器内の残液は必ず廃棄してください。
- 容器を強く圧迫すると爪が容器に当たって破裂さすおそれがありますので、注意してください。
(注入管挿入時、先端に糞便が詰まって薬液を注入することが出来なくなることがあります。)
慎重投与
- 局所(腸管、肛門)に炎症・創傷のある患者[出血を促しグリセリンが吸収され溶血を、また、腎不全を起こすおそれがある]
- 腸管麻痺のある患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪させるおそれがある。]
- 重症の硬結便のある患者[浣腸剤では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪させるおそれがある。]
- 重篤な心疾患のある患者[症状を増悪させるおそれがある]
- 乳児[患者側の反応を十分把握できない場合、過量投与に陥りやすい。]
- 高齢者、妊婦[「高齢者への投与」、「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照。]
薬効薬理
- グリセリンは直腸内への注入によって腸管壁の水分を吸収することに伴う刺激作用により腸管の蠕動を亢進させ、また、浸透作用により糞便を軟化、膨張化させることにより糞便を排泄させると考えられている。
〈生物学的同等性試験〉1)
- グリセリン浣腸「ヤマゼン」と先発品の排便効果について動物実験(ラット)を実施した結果、グリセリン浣腸「ヤマゼン」の生物学的同等性が確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
分子式
分子量
性状
- 無色澄明の粘性の液で、においはなく味は甘い。水又はエタノール(95)と混和し、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。吸湿性がある。(日局グリセリンはグリセリンを84〜87%含む)
★リンクテーブル★
[★]
グリセリン
- エチルパラベン、ブチルパラベン
- 関
- 下剤,浣腸剤
[★]
パラアミノ安息香酸