食道狭窄症
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Japanese Journal
- 16.バルーン拡張術により食道穿孔を生じた筋性繊維性食道狭窄症の1例(一般演題,第46回日本小児外科学会近畿地方会)
- 木下 芳一,石原 俊治,天野 祐二,藤代 浩史
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 53(1), 3-15, 2011
- … がみられる稀な疾患である.好酸球の上皮内浸潤を中心とした慢性炎症のため食道粘膜下層の浮腫や線維化がおこる.このため食道の運動に異常が生じ,嚥下障害や食べ物のつまりを主とする症状が出現し食道狭窄が生じることもある.内視鏡検査では食道粘膜の縦走溝,白斑,多発輪状狭窄がみられることもあるが,確定診断は食道粘膜の生検による上皮内好酸球の存在(15-30個/高倍率視野)をもっておこなう.治療 …
- NAID 130000655072
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- 食道狭窄。食道狭窄とはどんな病気か 食道は成人で長さ平均25cm、1周約5cmの 弾力性をもつ管状臓器で、蠕動(ぜんどう)能があります。食道には生理的狭窄(きょうさく )部位があり、食道入口部、気管分岐部、食道裂孔 gooヘルスケア 家庭の医学。
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★リンクテーブル★
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- 68歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。
- 現病歴 : 1か月前肉片がつかえ、そのときは水を飲んで通過させたが、以後固形食がしぱしぱつかえるようになった。この1か月で5kgの体重減少がみられる。2日前から水分しか通らなくなった。
- 生活歴 : 飲酒週2日、ビール大瓶1本/回を40年間。喫煙30本/日を40年間。
- 現症 : 意識は清明。身長164cm、体重65㎏。体温36.1℃。脈拍76/分、整。血圧146/98mmHg。心雑音はなく、呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟。肝・脾を触知しない。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球365万、Hb10.9g/dl、Ht35%、血小板29万。
- 血清生化学所見:総蛋白5.8g/dl、アルブミン2.9g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST18単位、ALT10単位、Na146mEq/l、K4.5mEq/l、Cl105mEq/l。食道造影では水溶性造影剤の通過が遅延し、食道中部から下部に高度の不整狭窄像を認める。
[正答]
E
- 食道狭窄による絶食状態の継続、及び食道癌疑い
- 経鼻チューブは食道内視鏡検査の時に邪魔になろう
※国試ナビ4※ [100D048]←[国試_100]→[100D050]
[★]
- 74歳の女性。胸やけを主訴に来院した。
- 10年前から前屈あるいは高脂防食摂取で増悪する胸やけの症状があり、制酸薬と酸分泌抑制薬との処方を受けていた。服薬による改善と中断による再燃とを繰り返してきた。
- 食道造影写真を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [098D029]←[国試_098]→[098D031]
[★]
- 内視鏡治療と使用する機器の組合せで正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E018]←[国試_108]→[108E020]
[★]
- 英
- transesophageal echocardiography, trans-esophageal echocardiography, TEE
- 同
- 経食道心エコー法、経食道心エコー検査
- 経食道心エコー図, 経食道心エコー像, transesophageal echocardiogram
- 関
- 心エコー
適応
- 解離性大動脈の術前診断、左房内血栓の検索などに有用
禁忌
- 参考1
- [[上部消化管出血(3カ月以内)
- [[最近の胃手術後(3カ月以内)
- (相対的禁忌)
参考
- http://www.maruishi-pharm.co.jp/med/libraries_ane/anet/pdf/31/31spe_2.pdf
- http://suuchan.net/note/Chapter-041401.html
- http://www.jcc.gr.jp/navy/ic/tuh-008.pdf
[★]
- 英
- esophageal stenosis
- 関
- 食道狭窄
[show details]
[★]
- 英
- congenital esophageal stenosis
- 同
- 先天性食道狭窄
[show details]
概念
疫学
分類
- NSUR.675
- 気管原基迷入型先天性食道狭窄症:(割合50%)気道下部に好発する。気管軟骨の迷入による
- 筋線維肥厚型先天性食道狭窄症 :(割合40%):食道中部から下部に好発。食道壁の筋線維の肥厚による
- 膜様型先天性食道狭窄症 :(割合10%):食道粘膜による
鑑別疾患
[★]
- 英
- cicatricial esophagus stenosis
[★]
- 関
- 先天性食道狭窄症
[★]
- 英
- esophagus (Z)
- 関
- 消化器系
解剖
- 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
- L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る
部位区分
- SSUR.456
生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)
- 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
- 切歯から15cm
- 食道の上端で、咽頭に連なる部位
- 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
- 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
- 切歯から25cm
- 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
- 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
運動 (SP.720)
組織
- 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
- 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい
食道の上皮と上皮下の組織
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層構造
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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器官
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単層扁平上皮
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単層立方上皮
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単層円柱上皮
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角化重層扁平上皮
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非角化重層扁平上皮
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上皮表層の構成細胞
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粘膜固有層
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腺の構成細胞
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粘膜筋板
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粘膜下組織 (大抵、粗結合組織)
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筋層
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漿膜(結合組織+単層扁平上皮) 外膜(結合組織のみ)
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食道
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○
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食道噴門腺 (咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
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粘液細胞 (スムーズに食べ物を流す)
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縱層 (縦走筋のみ)
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固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム)
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内輪筋層 外縱筋層 (食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
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外膜(横隔膜まで) 漿膜
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臨床関連
- 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
- 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)
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- 英
- stenosis, stricture, constriction, narrowing