UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 松永 一仁,西川 潤,中村 宗剛,西村 純一,五嶋 敦史,岡本 健志,武田 茂,中村 陽平,星井 嘉信,坂井田 功
- 山口医学 62(1), 27-31, 2013-02-01
- … 症例は60歳代の男性.近医での上部消化管内視鏡検査で食道に隆起性病変を指摘され,精査加療目的で当科に入院した.上部消化管内視鏡検査で胸部上部食道から食道胃接合部にかけて縦走する隆起性病変を認め,下部食道ではBarrett食道を認めた.隆起部の生検で腺癌と診断された.食道造影検査では,胸部下部食道で壁変形が強く台状変形を認めた.造影CT等で気管分岐部,噴門部,右半回リンパ節転移が疑われたが,遠隔転移は否 …
- NAID 120005246293
- 食道癌術後に気道狭窄を来した気管腫瘍に対しアルゴンプラズマ凝固(APC)治療と放射線照射により良好な経過を得た1例
- 岩崎 泰憲,樫原 正樹,牟田 文彦,松尾 敏弘,高森 信三,白水 和雄
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(6), 447-451, 2011-11-25
- … はじめに.気管の悪性腫瘍に対する根治的治療としては外科的治療が望ましいが,緊急時にはアルゴンプラズマ凝固(APC)のような早急な処置が必要となる症例も存在する.症例.66歳,男性.胸部上部食道癌で右開胸開腹食道亜全摘術(後縦隔胃管再建)を施行し術後補助化学療法を追加した.その後呼吸困難を伴う喘鳴を主訴に受診,気管分岐部及び左主気管支をほぼ閉塞する気管腫瘍を認めた.腫瘤は広基性で末梢側の観察は不可能 …
- NAID 110008896961
- 成人になり診断された先天性食道狭窄症に対し, 食道バルーン拡張術で改善を認めた1例
- 宮野 正人,山崎 智朗,平松 慎介,佐々木 英二,足立 賢治,倉井 修
- 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 107(10), 1630-1634, 2010-10-05
- … 症例は20歳,男性.学童期より嚥下困難を認めていた.精査の結果,胸部上部食道に全周性の高度狭窄を認め,先天性食道狭窄症と診断した.バルーンによる食道拡張術を2コース施行した後,嚥下困難は改善された.先天性食道狭窄症は乳児期に発症し,治療されることがほとんどであり,成人まで無治療で経過することはまれであるが,成人においても先天性食道狭窄症の可能性を念頭において検査,診断すべきであ …
- NAID 10027493941
Related Links
- 食道の区分; 胸骨上縁: 頸部食道Ceと胸部上部食道Utの境; 気管支分岐部下縁: 胸部 上部食道Utと胸部中部食道Mtの境; 動脈支配; 頸部食道: 下甲状腺動脈食道枝; 胸部 上部食道: 気管支動脈食道枝; 胸部中部食道: 固有食道動脈; 胸部下部食道: 上部は ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 同
- 胸部上部食道
- 同
- 胸部上部食道
[★]
- 英
- esophagus (Z)
- 関
- 消化器系
解剖
- 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
- L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る
部位区分
- SSUR.456
生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)
- 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
- 切歯から15cm
- 食道の上端で、咽頭に連なる部位
- 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
- 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
- 切歯から25cm
- 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
- 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
運動 (SP.720)
組織
- 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
- 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい
食道の上皮と上皮下の組織
|
|
|
層構造
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
|
|
|
器官
|
単層扁平上皮
|
単層立方上皮
|
単層円柱上皮
|
角化重層扁平上皮
|
非角化重層扁平上皮
|
上皮表層の構成細胞
|
粘膜固有層
|
腺の構成細胞
|
粘膜筋板
|
粘膜下組織 (大抵、粗結合組織)
|
筋層
|
漿膜(結合組織+単層扁平上皮) 外膜(結合組織のみ)
|
|
|
|
食道
|
|
|
|
|
○
|
|
食道噴門腺 (咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
|
粘液細胞 (スムーズに食べ物を流す)
|
縱層 (縦走筋のみ)
|
固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム)
|
内輪筋層 外縱筋層 (食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
|
外膜(横隔膜まで) 漿膜
|
臨床関連
- 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
- 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)
[★]
- 英
- street, meatus
- 関
- 管、街路、街角
[★]
- 英
- chest, thorax
- ラ
- pectus
[★]
- 英
- upper part、upper