食道内圧測定
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Japanese Journal
- 機能性食道疾患診療の実際(<特集>心身医学と消化器症状)
- 判田 正典
- 心身医学 50(10), 923-930, 2010-10-01
- … 障害,胃食道逆流症(GERD),食道由来の非心臓性胸痛(NCCP)がその主体をなすが,互いにオーバーラップしている.診断としてまず上部消化管の器質的疾患や代謝性疾患,虚血性心疾患を除外したうえで,食道造影や食道内圧検査,食道24時間pHモニタリング,食道知覚検査が必要である.機能性食道疾患においてもRome III基準の分類は実際の臨床では使用しにくい面が多く,ディスペプシアを食道を含む上部消化管の機能性疾患の総括的 …
- NAID 110007730313
- 輪状咽頭アカラシア(cricopharyngeal achalasia)の1小児例
- 大割 貢,小角 卓也,大植 孝治,太田 善夫,米倉 竹夫,福澤 正洋
- 日本小児外科学会雑誌 46(4), 765-769, 2010-06-20
- … 常であった.輪状咽頭アカラシアと診断し,肥厚した輪状咽頭筋の部分切除術を施行した.その際8mmの内視鏡を挿入することにより輪状咽頭筋の位置を容易に確認できた.術後上部消化管造影で狭窄は消失し,食道内圧検査でもUES圧は60mmHgまで低下した.鑑別診断として胃食道逆流症(GERD)が重要で,上部消化管造影,食道内圧測定,食道pHモニターは必須の検査であり,小児の成長発育から考えると早期の診断治療が重要と考えられ …
- NAID 110007657528
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- 食道内圧検査とは、食道閉鎖症術後の食道運動機能評価や胃食道逆流症が疑われる 患者さんに対し、下部食道括約筋の圧の測定を目的とした検査です。内圧測定のための 装置(直径2ミリほどの細いチューブ)を鼻から食道に挿入して計測する検査です。
- ③ 食道内圧検査. 検査専用の直径4mmのやわらかい管を鼻から食道に入れて、食道 の圧を測り、食道の運動機能を評価します。 【 下部食道括約筋圧の評価 】 食道と胃の つなぎめには、胃内容物の逆流を防止するために括約筋という筋肉があり、その部分は ...
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- 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
- 57歳の男性。黒色便を主訴に来院した。
- 現病歴 : 以前からC型肝炎ウイルス抗体が陽性であることを指摘されていたが放置していた。最近、飲酒量が増加した。昨日から全身倦怠感があり、タール状の黒色便を排泄した。
- 既往歴 : 28歳時、交通事故で輸血を受けた。
- 現症 : 意識は清明。身長160cm、体重52kg。体温37.0℃。脈拍96/分、整。血圧 112/70mmHg。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球325万、Hb 9.4g/dl、Ht 32%、白血球8,200、血小板 6.3万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総コレステロール 196mg/dl、総ビリルビン 1.8mg/dl、AST 66IU/l、ALT 48IU/l、LD 496IU/l(基準176~353)、ALP 252IU/l(基準115~359)。CRP 0.3mg/dl。食道内視鏡写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103H035]←[国試_103]→[103H037]
[★]
- 50歳の男性。食事の際の胸につかえる感じを主訴に来院した。数年前から急いで食事をすると胸のつかえ感が出現するため、食習慣に注意していたが症状はゆっくり進行し、最近では嘔吐することもあった。体重は最近1年間で5kg減少した。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。上部消化管内視鏡検査では食道の拡張、食道内の食物残渣および胃粘膜の軽度萎縮を認める。上部消化管造影写真(別冊No.12A)と次に行った食道内圧検査の結果(別冊No.12B①~⑤)とを別に示す。
- 嚥下時の食道内圧検査所見のうち、確定診断の根拠となったのはどれか。2つ選べ
- a ①の収縮圧が低い。
- b ②~④で同時に収縮している。
- c ②~④で第2の弱い収縮を認める。
- d ③の収縮圧が低い。
- e ⑤の圧が下がらない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G053]←[国試_105]→[105G055]
[★]
- 67歳の男性。嚥下困難と体重減少を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚していた。自宅近くの医療機関で行った上部消化管内視鏡検査で異常を指摘されたため受診した。体重は1か月で3kg減少している。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は20本/日を40年間。飲酒は焼酎2合/日を42年間。身長 171cm、体重 67kg。脈拍 68/分、整。血圧 124/62mmHg。血液所見:赤血球 318万、Hb 10.5g/dL、Ht 31%、白血球 8,300、血小板 16万。上部消化管造影像(別冊 No.13A)及び上部消化管内視鏡像(別冊No.13B)を別に示す。
- 治療方針を決定するために有用でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D037]←[国試_113]→[113D039]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G090]←[国試_100]→[100G092]
[★]
- 同
- 食道内圧モニター、食道内圧検査 measurement of esophageal intraluminal pressure、食道内圧測定検査
- 関
- 食道内圧
Fig 286-3
- 食道には二箇所の内圧が高い部位がある(UES/LES)。
- 強皮症:中部~下部食道における食道の収縮力が低下。蠕動が中部~下部食道で非常に減弱。LES圧も低下 ← 平滑筋の減少
- アカラシア:中部~下部食道における食道の収縮力が低下。LES圧は上昇。 ← 弛緩を伝達する神経情報が到達しない。
- びまん性食道痙攣:中部~下部食道で、嚥下に伴う長時間の収縮がみられる。
- 喉頭麻痺:喉頭(の蠕動運動が減弱)~UES(が弛緩したまま)~上部食道(の蠕動運動あ減弱)
[★]
- 英
- esophagus (Z)
- 関
- 消化器系
解剖
- 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
- L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る
部位区分
- SSUR.456
生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)
- 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
- 切歯から15cm
- 食道の上端で、咽頭に連なる部位
- 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
- 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
- 切歯から25cm
- 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
- 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
運動 (SP.720)
組織
- 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
- 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい
食道の上皮と上皮下の組織
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層構造
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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器官
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単層扁平上皮
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単層立方上皮
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単層円柱上皮
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角化重層扁平上皮
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非角化重層扁平上皮
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上皮表層の構成細胞
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粘膜固有層
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腺の構成細胞
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粘膜筋板
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粘膜下組織 (大抵、粗結合組織)
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筋層
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漿膜(結合組織+単層扁平上皮) 外膜(結合組織のみ)
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食道
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○
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食道噴門腺 (咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
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粘液細胞 (スムーズに食べ物を流す)
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縱層 (縦走筋のみ)
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固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム)
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内輪筋層 外縱筋層 (食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
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外膜(横隔膜まで) 漿膜
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臨床関連
- 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
- 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)
[★]
- 英
- esophageal pressure, esophageal intraluminal pressure
- 関
- 胸腔内圧、LES圧、食道内圧測定
- 食道内圧↑:蛋白食、ガストリン、メコリール、コーヒー、ストレスなど
- 食道内圧↓:脂肪食、加齢、Ca拮抗薬、β受容体作動薬、ニトログリセリン、アトロピン、セクレチン、ニコチン、テオフィリン、アドレナリン、Heller手術後、グルカゴン
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- 関
- 検定、試験、視察、視診、調べる、調査、テスト、点検、検討、監査、診察