- 英
- hepatectomy
- 関
- 肝切除
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肝切除術(かんせつじょじゅつ、英Hepatectomy)は、肝臓を切除する手術のこと。
歴史
1949年に小倉記念病院の本庄一夫(後に京都大学第一外科学教授)が肝細胞癌の症例に対する肝右葉切除を施行し報告した[1][2]。続いて1952年にフランスのLortat Jacobが大腸癌の転移性肝癌に対し施行し報告された[3][4]。
種類
- 肝右葉切除術(right hepatectomy)
- 肝左葉切除術(left hepatectomy)
- 肝亜区域切除術
- 肝尾状葉切除術
適応
脚注
- ^ 本庄一夫「肝臓右葉(亜)全切除について」、『手術』第4巻、1950年、 p.p.345-349。
- ^ Honjyo, I., Araki, C. (1955). "Total resection of the right lobe of the liver.". J. Internat. Coll. Surgeons. 23: p.p.23.
- ^ Lortat-Jacob, J.L., Robert, H.G. (1952). "Well defined technique for right hepatectomy.". Press Med. 50: p.p.549–551.
- ^ 有井滋樹「肝臓外科の軌跡 (PDF) 」 、『肝臓』第48巻第10号、2007年、 p.p.473-483、2010年2月27日閲覧。
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- 1. 肝切除の概要 overview of hepatic resection
- 2. 肝切除の手技 hepatic resection techniques
- 3. 切除可能肝細胞の外科的マネージメント surgical management of potentially resectable hepatocellular carcinoma
- 4. 切除可能大腸癌の肝転移のマネージメント management of potentially resectable colorectal cancer liver metastases
- 5. 肝細胞癌に対する治療法の概要 overview of treatment approaches for hepatocellular carcinoma
Japanese Journal
- PS-208-1 DPC環境下での超高齢者(80歳以上)に対する肝切除術(PS-208 ポスターセッション(208)肝臓:その他,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 鈴木 昌八,落合 秀人,神藤 修,片橋 一人,尾崎 裕介,稲守 宏治,犬塚 和徳,宇野 彰晋,深澤 貴子,松本 圭五,伊藤 靖,北村 宏
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 865, 2011-05-25
- NAID 110008685756
- PS-207-5 肝細胞癌患者に対する肝切除術時の輸血製剤適正使用(PS-207 ポスターセッション(207)肝臓:周術期管理-2,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 福本 和彦,坂口 孝宣,柴崎 泰,森田 剛文,大石 康介,鈴木 淳司,稲葉 圭介,鈴木 昌八,今野 弘之
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 865, 2011-05-25
- NAID 110008685754
- PS-207-1 肝切除術式に応じた合併症対策 : C-tubeの工夫と術中ナビゲーションの有用性(PS-207 ポスターセッション(207)肝臓:周術期管理-2,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 迫田 雅彦,上野 真一,飯野 聡,蔵原 弘,橋口 真征き,南 幸次,安藤 慶,又木 雄弘,前村 公成,新地 洋之,夏越 祥次
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 864, 2011-05-25
- NAID 110008685750
Related Links
- 肝臓はお腹の右上にある臓器で、1~1.5kgと人間の臓器の中では脳と並んで最も 重い臓器です。代謝、解毒・排泄、胆汁の産生、免疫能など、生命維持に欠かせない 重要な働きをしています。この肝臓の一部を切り取る手術が肝切除術です。肝切除術の 適応 ...
- 肝切除術(かんせつじょじゅつ、英Hepatectomy)は、肝臓を切除する手術のこと。 ... 本庄一夫「肝臓右葉(亜)全切除について」、『手術』第4巻、1950年、 p.p.345-349。 ^ Honjyo, I., Araki, C. (1955). “Total resection of the right lobe of the liver.”. J. Internat.
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- 次の文を読み、61~63の問いに答えよ。
- 72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。
- 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。
- 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。
- 生活歴:一人暮らし。無職。喫煙は20本/日を50年間。飲酒はビール1,000~1,500mL/日を50年間。
- 家族歴:父親が胃癌で死亡。母親が大腸癌で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 182cm、体重 90kg。体温 38.0℃。脈拍 108/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥が著明である。頸静脈の怒張を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音は正常。肋骨脊柱角に叩打痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖3+、ケトン体1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 440万、Hb 15.1g/dL、Ht 44%、白血球 14,500(桿状核好中球2%、分葉核好中球 88%、好酸球 0%、好塩基球 0%、単球 4%、リンパ球 6%)、血小板 32万、PT 87%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dL、アルブミン 3.5g/dL、総ビリルビン 0.5mg/dL、直接ビリルビン 0.2mg/dL、AST 57IU/L、ALT 43IU/L、LD 355IU/L(基準 176~353)、ALP 349IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 109IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 38IU/L(基準 37~160)、CK 76IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 38mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 9.0mg/dL、血糖 284mg/dL、HbA1c 9.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 174mg/dL、トリグリセリド 179mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.9mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 11mg/dL。心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で異常を認めない。
- その後の経過:精査のため入院とし、腹部超音波検査で肝膿瘍を認めた。超音波ガイド下膿瘍穿刺吸引検査を行い、採取した穿刺液を培養検査に提出し、抗菌薬の投与を開始した。培養検査ではGram陽性球菌が検出された。
- 抗菌薬投与に加えて、早期に行うべき治療はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110E061]←[国試_110]→[110E063]
[★]
- 次の文を読み、13~15の問いに答えよ。
- 62歳の男性。今朝、突然、吐血をしたため来院した。
- 現病歴 :15年前に近医で肝障害を指摘されたが、放置していた。
- 既往歴 :特記すべきことはない。輸血歴なし。機会飲酒のみ。
- 現症 : 意識は清明。身長168cm、体重67kg。体温36.2℃。脈拍72/分、整。血圧128/62mmHg。眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を正中に4cm触知する。脾は触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球392万、Hb12.2g/dl、Ht38%、白血球3,100、血小板7万、プロトロンビン時間62%(基準80~120)。
- 血清生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.3 g/dl、総コレステロール173 mg/dl、総ビリルビン1.8mg/dl、AST45単位、ALT25単位、LDH288単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ245単位(基準260以下)、γ-GTP45単位(基準8~50)。免疫学所見:HBs抗原陰性、HCV抗体陽性、抗核抗体陰性、抗ミトコンドリア抗体陰性、α-フェトプロテイン2,800ng/ml(基準20以下)。 ICG試験(15分値)32%(基準10以下)。静脈路を確保したうえで行った食道内視鏡写真(別冊No.3)を別に示す。
- 入院後に行った腹部ダイナミックCTを以下に示す。
- 門脈本幹には異常を認めない。治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099I014]←[国試_099]→[099I016]
[★]
- 次の文を読み、 50-52の問いに答えよ。
- 76歳の男性。転居に伴いB型慢性肝疾患の治療継続目的で紹介され来院した。
- 現病歴 10年前に自宅近くの医療機関でB型慢性肝炎と診断され、ウルソデオキシコール酸を服用していた。自覚症状は特にない。
- 生活歴 飲酒は機会飲酒。
- 既往歴・家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識は清明。身長176cm、体重64kg。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧132/68mmHg。腹部は平坦で、心窩部に肝を1cm触知するが、圧痛を認めない。左肋骨弓下に脾を1cm触知する。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 311万、Hb 10.9g/dl、Ht 32%、白血球 3,600。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dl、アルブミン 2.6g/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 84IU/l、ALT 68IU/l、ALP 220IU/l(基準115-359)。免疫学所見:HBs抗原陽性、HCV抗体陰性、AFP 140ng/ml(基準20以下)。食道内視鏡写真(別冊No.7)を別に示す。
- 腹部ダイナミックCTで早期に造影される腫瘤影を認めた。肝動脈造影写真(別冊No.8A)と上腸間膜動脈造影写真(別冊No.8B)とを別に示す。肝病変に対する治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B051]←[国試_105]→[105B053]
[★]
- 77歳の男性。腹痛のため搬入された。1か月前から食欲がなくなってきたが、日常生活に支障はなかった。今朝、右上腹部痛を訴え、ふらついて寝床から起き上がれないため家族が救急車を要請した。脈拍116/分、整。血圧76/48mmHg。SpO2 100%(リザーバー付マスク10l/分酸素投与下)。腹部は軽度膨隆、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球266万、Hb 8.9g/dl、Ht 27%、白血球8,400、血小板15万、PT 79%(基準80~120)。血液生化学所見:アルブミン3.6g/dl、尿素窒素25mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST 28IU/l、ALT 12IU/l、ALP 269IU/l(基準115~359)、γ-GTP 75IU/l(基準8~50)、Na 142mEq/l、K 4.0mEq/l、α-フェトプロテイン(AFP)26.5ng/ml(基準20以下)。免疫学所見:CRP 0.7mg/dl、HBs抗原陽性、HCV抗体陰性。輸液を開始後、血圧は96/64mmHgとなった。腹部造影CT(別冊No.15A)と腹部造影CT冠状断像(別冊No.15B)とを別に示す。
- 次の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D033]←[国試_107]→[107D035]
[★]
- 58歳の男性。肝腫瘍の精査のため来院した。12年前に慢性C型肝炎と診断されたが放置していた。心窩部痛のため近医を受診し、腹部超音波検査で肝腫瘍を指摘された。意識は清明。身長174 cm、体重66 kg。脈拍72/分、整。血圧 120/70 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 486万、白血球 5,600、血小板 18万。血液生化学所見:アルブミン 4.8 g/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl、総コレステロール 192 mg/dl、総ビリルビン 1.0 mg/dl、直接ビリルビン 0.6 mg /dl、AST 42 IU/l、ALT 58 IU/l、ALP 220 IU/l(基準115~359)。免疫学所見:HCV抗体陽性、AFP 1,200 ng/ml(基準20以下)。ICG試験(15分値)8.6%(基準10以下)。腹部超音波写真を以下に示す。この他に肝腫瘍を認めない。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D030]←[国試_103]→[103D032]
[★]
- 70歳の男性。嚥下困難を主訴に来院した。2か月前から食物の飲み込みにくさを自覚するようになった。徐々に食事摂取が困難となり、体重は1か月で4kg減少した。身長 170cm、体重 59kg。体温 36.5℃。脈拍 76/分、整。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 334万、Hb 10.8g/dL、Ht 31%、白血球 7,200、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.3g/dL、AST 36U/L、ALT 40U/L、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、CEA 14ng/mL(基準5以下)、SCC 7.8ng/mL(基準1.5以下)。上部消化管内視鏡像(別冊No.19A)、生検組織のH-E染色標本(別冊No.19B)及び腹部造影CT(別冊No.19C)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A047]←[国試_114]→[114A049]
[★]
- 48歳の女性。 1か月前からの全身倦怠感を主訴に来院した。 42歳時に右乳癌の治療を受けている。乳癌はエストロゲン受容体陰性、 HER2陰性であった。
- 身長158cm、体重54kg。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧120/60mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝の辺縁を触知する。
- 血液所見:赤血球324万、 Hb9.6g/dl、 Ht34%、白血球6,700、血小板36万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、 AST68IU/l、 ALT80IU/l。 CA15-3 150U/ml(基準30以下)。腹部造影CT(別冊No. 13)を別に示す。治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A035]←[国試_106]→[106A037]
[★]
- 65歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。腹部超音波検査で肝に腫瘤を認めたので精査のため入院した。C型肝炎の既往がある。手掌紅斑と前胸部にクモ状血管腫とを認める。黄疸は認めない。肝は触知しない。血液所見:赤血球410万、Hb12.0g/dl、Ht45%、白血球5,200、血小板9万。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.0g/dl、総ビリルビン1.2mg/dl、AST(GOT)72単位(基準40以下)、ALT(GPT)60単位(基準35以下)。AFP115ng/ml(基準20以下)。ICG試験(15分値)35%(基準10以下)。総肝動脈造影と経動脈性門脈造影とを以下に示す。適切な治療法はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096I041]←[国試_096]→[096I043]
[★]
- 肝細胞癌の腹部造影CT(別冊No. 4A、 B)を別に示す。
- 肝切除術を行う場合の術式として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I020]←[国試_106]→[106I022]
[★]
[★]
- 関
- hepatectomize
[★]
- 英
- left hepatectomy
- 関
- 肝切除術
[★]
- 英
- partial hepatectomy
- 関
- 肝部分切除、部分肝切除、肝部分切除術
[★]
- 英
-
- 関
- 横切、横切開、横断、横断面、消失、切除術、切除法、切断、摘出、摘出術、摘除、摘除術、離断、アブレーション、切り取る、焼灼、焼灼術
[★]
- 英
- excision, resection
- 同
- 捻除術 exeresis
- 関
- 切除、切除法、摘出、摘出術、摘除、摘除術
[★]
- 英
- surgery
- 関
- 外科、外科学、手術、外科術、外科手術
[★]
- 英
- hepatectomy、hepatectomize
- 関
- 肝切除術
-hepatectomy