出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/02/27 14:17:39」(JST)
二酸化窒素 | |
---|---|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 10102-44-0 |
PubChem | 3032552 |
EINECS | 233-272-6 |
国連番号 | 1067 |
ChEBI | CHEBI:33101 |
RTECS番号 | QW9800000 |
特性 | |
化学式 | NO2 |
モル質量 | 46.0055(5) g/mol |
外観 | 褐色気体 |
密度 | 1449 kg/m3 (液体、20 ℃) 3.4 kg/m3 (気体、22 ℃) |
融点 |
-11.2 °C, 262 K, 12 °F |
沸点 |
21.1 °C, 294 K, 70 °F |
水への溶解度 | 分解 |
屈折率 (nD) | 1.449 (20 ℃) |
構造 | |
分子の形 | 折れ線形, C2v |
危険性 | |
MSDS | ICSC 0930 |
EU分類 | 猛毒 (T+) 腐食性 (C) |
EU Index | 007-002-00-0 |
Rフレーズ | R26, R34 |
Sフレーズ | (S1/2), S9, S26, S28,S36/37/39, S45 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
関連する窒素の酸化物 | 亜酸化窒素 一酸化窒素 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
二酸化窒素(にさんかちっそ、英: nitrogen dioxide)は、NO2 という組成をもつ窒素酸化物で、赤褐色の気体または液体である。窒素の酸化数は+4。窒素と酸素の混合気体に電気火花を飛ばすと生成する。環境汚染の大きな要因となっている化合物である。赤煙硝酸の赤色は二酸化窒素の色に由来している。大気中の濃度は、約0.027ppm。
種々の物質の燃焼過程、硝酸等の物質の製造過程などでの副生成物として意図せず発生する。この燃焼では窒素酸化物の大部分が一酸化窒素として発生するが、大気中での光反応などにより酸化され生成する。その他、生物活動に由来する自然発生があり、地球規模で考えるとこれが発生源の大部分となっている。都市地域の固定発生源や移動発生源などによる高密度の発生が知られており、これが大気汚染の原因のひとつとなっている。
大気汚染の原因物質である一酸化窒素の空気酸化により、二酸化窒素が生成する。
空気中でアンモニアを白金触媒と共に850℃に加熱すると、空気酸化により二酸化窒素が生成する。
濃硝酸に銅や銀などの金属を反応させることによっても生成する。
二酸化窒素は二量体である四酸化二窒素と平衡状態にある。
この平衡は高温になるにつれ二酸化窒素側に偏っていく。液体窒素などで急速に冷却すると固体の二酸化窒素が生成するが、この固体中にも四酸化二窒素は含まれている。
二酸化窒素は二酸化硫黄と反応し、一酸化窒素と三酸化硫黄を生成する。
また水(冷水)と反応すると、硝酸や亜硝酸が生成する。この反応が酸性雨の原因となっている。
二酸化窒素は不対電子を持つラジカルであり、常磁性分子である。電子遷移のエネルギーが低いため、可視領域に吸収を持ち着色して見える。二酸化窒素は直線状分子ではなく、結合長や結合角は対応するアニオンおよびカチオンの中間の値を取る[1]。
化学式 | O-N-O 結合角 (°) |
N-O 間距離 (Å) |
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NO2+ |
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NO2 |
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NO2− |
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汚染状況について、1970年代頃までは経年的に著しい増加傾向にあったが、その後、種々の排出ガス規制の効果による減少と自動車保有台数の増加による増加が拮抗して、年平均値は長期的にほぼ横ばいの状況が続いている。環境基準の達成状況は、特に幹線道路の沿線で改善が進んでいない状況にある。日本では大気汚染防止法により特定物質に指定されている。
人の健康影響については、主に呼吸器系統への影響が知られている。二酸化窒素は環境基準が定められており、「1日平均値が 0.04–0.06 ppm の範囲内またはそれ以下であること、またゾーン内にある地域については原則として現状程度の水準を維持しまたはこれを大きく上回らないこと」としている。
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学校の運営は意外と大変なのね
検査項目 | 基準 |
換気 | 換気の基準として、二酸化炭素は、1500ppm 以下であることが望ましい。 |
温度 | 10℃以上、30℃以下であることが望ましい。 |
相対湿度 | 30%以上、80%以下であることが望ましい。 |
浮遊粉じん | 0.10mg/m3 以下であること。 |
気流 | 0.5m/秒以下であることが望ましい。 |
一酸化炭素 | 10ppm 以下であること。 |
二酸化窒素 | 0.06ppm 以下であることが望ましい。 |
揮発性有機化合物 | |
ホルムアルデヒド | 100μg/m3 以下であること。 |
トルエン | 260μg/m3 以下であること。 |
キシレン | 870μg/m3 以下であること。 |
パラジクロロベンゼン | 240μg/m3 以下であること。 |
エチルベンゼン | 3800μg/m3 以下であること。 |
スチレン | 220μg/m3 以下であること。 |
ダニ又はダニアレルゲン | 100 匹/m2 以下又はこれと同等のアレルゲン量以下であること。 |
検査項目 | 基準 |
遊離残留塩素 | 0.4mg/.以上であること。また、1.0mg/.以下であることが望ましい。 |
pH値 | 5.8 以上8.6 以下であること。 |
大腸菌 | 検出されないこと。 |
一般細菌 | 1m.中200 コロニー以下であること。 |
有機物等 | 過マンガン酸カリウム消費量として12mg/.以下であること。 |
濁度 | 2度以下であること。 |
総トリハロメタン | 0.2mg/.以下であることが望ましい。 |
循環ろ過装置の処理水 | 循環ろ過装置の出口における濁度は、0.5 度以下であること。また、0.1 度以下であることが望ましい。 |
検査項目 | 基準 |
プール本体の衛生状況等 | :プール水は、定期的に全換水するとともに、清掃が行われていること。 :水位調整槽又は還水槽を設ける場合は、点検及び清掃を定期的に行うこと。 |
浄化設備及びその管理状況 | :循環浄化式の場合は、ろ材の種類、ろ過装置の容量及びその運転時間が、プール容積及び利用者数に比して十分であり、その管理が確実に行われていること。 :オゾン処理設備又は紫外線処理設備を設ける場合は、その管理が確実に行われていること。 |
消毒設備及びその管理状況 | :塩素剤の種類は、次亜塩素酸ナトリウム液、次亜塩素酸カルシウム又は塩素化イソシアヌル酸のいずれかであること。 :塩素剤の注入が連続注入式である場合は、その管理が確実に行われていること。 |
屋内プール | |
空気中の二酸化炭素 | 1500ppm以下が望ましい。 |
空気中の塩素ガス | 0.5ppm以下が望ましい。 |
水平面照度 | 200lx以上が望ましい。 |
テンプレート:Otheruses テンプレート:小文字 ppm(パーツ・パー・ミリオン)は、100万分のいくらであるかという割合を示す単位。主に濃度を表すために用いられるが、不良品発生率などの確率を表すこともある。「parts per million」の頭文字をとったもので、100万分の1の意。百万分率とも。
同様の単位に、ppc(パーセント、parts per cent、100分の1、百分率)、ppb(パーツ・パー・ビリオン、parts per billion、10億分の1、十億分率)、ppt(パーツ・パー・トリリオン、parts per trillion、1兆分の1、一兆分率)などがある。
二酸化窒素などの大気汚染物質をはじめとする公害分野や、食品添加物などの濃度、岩石中の微量元素の組成、半導体中の不純物量を示す目的などで良く用いられる。
気体中の気体については体積比を用い、液体・固体中の液体・固体では重量比を用いるのが一般的である。体積比か重量比かあいまいになる場合は使用しない方がよい。なお、水溶液中の濃度について、「1kg = 1l」と近似し、「mg/l = ppm」として、水質汚濁物質濃度等の単位で用いられることがあるが、公的基準値などでは使用されない。
長さを表す例として、線膨張係数の表記にも使用される。 (例)線膨張係数が8.8ppm/℃と表記されている場合、これは、8.8μm/℃/m(メートル)のことである。
ちなみに、一般の水の遊離残留塩素濃度は約0.4ppm、浄水器を使った場合は約0.1ppmである。
また、原子(分子)の数量の比率か重量の比率かを区別するためにppma(parts per million atomic)もしくはppmw(parts per million weight)の表記が用いられることもある<ref name="NREL_mgSi">シリコン原料の精製に関する論文の例(NREL/SR-520-30716)</ref>。
<references/>
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