- 英
- trace element
- 同
- 微量金属 trace metal
- 関
- 微量元素欠乏症
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/22 00:29:34」(JST)
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微量元素(びりょうげんそ)。
地球科学における微量元素
地球科学において微量元素 (minor element) とは、自然界(一般的には地殻内)に多く存在する元素(主要元素 (major element) ともいう。)に対して、ppm単位以下の微量にしか存在しない元素を指す地球化学の概念的用語であり、厳密な定義があるわけではない。
一般的には、主要元素は、クラーク数でいうところの上位に位置する、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、チタン、マンガン、リン(これに非金属元素である炭素、水素、窒素、塩素、硫黄を含める場合もある)を指し、これら以外の岩石中の成分を微量元素とすることが多い。
生物学における微量元素
生物学において微量元素 (trace element) とは、生命活動に不可欠な元素のうち生物の体内に保持されている量が比較的少ない元素のこと。一般に、生体含有量が鉄以下の元素を指す。さらに、微量ながら生命活動に欠かせない元素を「必須微量元素」と呼び、ヒトにおいては鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、モリブデン、セレン、クロムおよびコバルトが知られている。ミネラルを参照。
関連項目
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Japanese Journal
- 肥育牛への微量元素の影響 (特集 枝肉成績向上へのアプローチ)
- 水田の土壌粒子の粒径と放射能の関係並びに用水及びイネの微量元素分析と溶存放射性セシウムに関する報告 (第12回JRSMシンポジウム) -- (農地除染と食品モニタリング)
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- 日本微量元素学会は微量元素に関する生命科学研究を振興することにより、ヒトの健康増進と疾病の予防・治療の向上への寄与を通じて人類、社会に貢献することを目的としています。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 高カロリー輸液用 糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微量元素液
販売名
エルネオパ1号輸液(1000mL袋)
組成
本剤は上室、小室V、小室T、下室の4 室を有し、ブドウ糖、アミノ酸、電解質、ビタミン及び微量元素を含む注射液で、それぞれ次の成分を含有する。
■上室液(692mL中)
糖質
ブドウ糖
電解質
塩化ナトリウム
塩化カリウム
L-乳酸ナトリウム
リン酸二水素カリウム
微量元素
ヨウ化カリウム
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
(チアミンとして)
ピリドキシン塩酸塩
(ピリドキシンとして)
シアノコバラミン
パンテノール
(パントテン酸として)
添加物
氷酢酸(pH調整剤)
上室液のK+濃度は、19mEq/L。
■小室V液(4mL中)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
(リボフラビンとして)
アスコルビン酸
ビオチン
ビタミンA油
コレカルシフェロール
トコフェロール酢酸エステル
フィトナジオン
添加物
ポリソルベート80
ポリソルベート20
D‐ソルビトール
マクロゴール400
水酸化ナトリウム(pH調整剤)
リン酸二水素ナトリウム(pH調整剤)
■小室T 液(4mL中)
微量元素
塩化第二鉄
塩化マンガン
硫酸亜鉛水和物
硫酸銅
添加物
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
水酸化ナトリウム(pH調整剤)
■下室液(300mL中)
アミノ酸
L‐ロイシン
L‐イソロイシン
L‐バリン
L-リシン酢酸塩
(*L‐リシンとして)
L‐トレオニン
L‐トリプトファン
L‐メチオニン
アセチルシステイン
(L‐システインとして)
L‐フェニルアラニン
L‐チロシン
L‐アルギニン
L‐ヒスチジン
L‐アラニン
L‐プロリン
L‐セリン
グリシン
L‐アスパラギン酸
L‐グルタミン酸
電解質
塩化カルシウム水和物
硫酸マグネシウム水和物
酢酸カリウム
ビタミン
ニコチン酸アミド
葉酸
添加物
亜硫酸水素ナトリウム
コハク酸(pH調整剤)
下室液のK+濃度は、30mEq/L。
■混合時(1袋、1000mL中)
糖質
ブドウ糖
糖濃度
電解質
Na+※
K+
Mg2+
Ca2+
Cl−
SO42−
Acetate−※
L-Lactate−
Succinate2−※
P
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
ピリドキシン塩酸塩
シアノコバラミン
ニコチン酸アミド
パンテノール
葉酸
ビオチン
アスコルビン酸
ビタミンA油
コレカルシフェロール
トコフェロール酢酸エステル
フィトナジオン
微量元素
鉄(Fe)
マンガン(Mn)
亜鉛(Zn)
銅(Cu)
ヨウ素(I)
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
総窒素量
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
分岐鎖アミノ酸含有率
総熱量
非蛋白熱量
非蛋白熱量/窒素
※:添加物に由来するものを含む。
禁忌
- 電解質代謝異常のある患者[電解質異常を助長し、症状が悪化するおそれがある。]
- 高ナトリウム血症の患者
- 高クロル血症の患者
- 高カリウム血症(乏尿、アジソン病、高窒素血症等)の患者
- 高リン血症(副甲状腺機能低下症等)の患者
- 高マグネシウム血症(甲状腺機能低下症等)の患者
- 高カルシウム血症の患者
- 重篤な肝障害(肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれ等)のある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化するおそれがある。]
- 胆道閉塞のある患者[排泄障害により、マンガンの全血中濃度及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常のある患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
- 本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
- 血友病の患者[出血時間を延長させるおそれがある(パンテノール含有のため)。]
効能または効果
- 経口・経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、カロリー、アミノ酸、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給
エルネオパ1号輸液
- 本剤は経中心静脈栄養法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
用時に上下2 室の隔壁と上室内にある黄褐色及び赤褐色の小室を同時に開通し十分に混合して、開始液又は維持液とする。
通常、成人には1 日2000mL の開始液又は維持液を24 時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
エルネオパ2号輸液
- 本剤は経中心静脈栄養法の維持液として用いる。
用時に上下2 室の隔壁と上室内にある黄褐色及び赤褐色の小室を同時に開通し十分に混合して、維持液とする。
通常、成人には1 日2000mL の維持液を24 時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
- 黄疸がある場合又は本剤投与中にマンガンの全血中濃度の上昇が認められた場合及び銅などの微量元素の血漿中濃度の上昇が認められた場合には、投与を中止し、他の高カロリー輸液療法を考慮すること。
慎重投与
- 菌血症の患者[カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。]
- 脱水症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により水分、電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
- 肝機能障害のある患者[代謝機能が低下している。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[水分、電解質等の調節機能が低下している。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。]
- 重症熱傷のある患者[水分、電解質代謝等が著しく障害されている。]
- 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
- 尿崩症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
- 高度のアシドーシスのある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 膵障害(膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等)のある患者[糖代謝異常等を伴うことがある。]
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦(「6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 小児(「7. 小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
アシドーシス
- 重篤なアシドーシスがあらわれた場合には、【警告】の項を参照し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
高血糖
- 本剤は高濃度のブドウ糖含有製剤なので、過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれるので、このような症状があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 正常ラット2)、微量元素欠乏下開腹術侵襲モデルラット3)を用い、市販のTPN 用糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン液とTPN 用微量元素製剤の混合液(対照液)と比較検討した結果、同様な栄養効果、電解質補給効果、微量元素補給効果を有すると考えられた。
★リンクテーブル★
[★]
- 22歳の女性。摂食障害と筋力低下のため救急車で搬入された。18歳で失恋を契機に食事制限を開始し、摂食量および体重の減少が止まらなくなり、自宅近くの精神科に通院中であった。筋力低下のため自宅で身動きがとれなくなり、救急車を要請した。月経は3年前から停止している。意識は清明。身長 152cm、体重 26kg。体温 35.1℃。心拍数 48/分、整。血圧 80/52mmHg。前腕にうぶ毛の増生を認める。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、ケトン体 +。血液所見:赤血球 408万、Hb 11.0g/dL、Ht 38%、白血球 3,300、血小板 8万。血液生化学所見:AST 28U/L、ALT 16U/L、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、Na 135mEq/L、K 3.0mEq/L、Cl 94mEq/L、血糖 45mg/dL、HbA1c 4.4%(基準 4.6~6.2)、TSH 2.8μU/mL(基準 0.5~5.0)、FT3 1.8pg/mL(基準 2.3~4.3)、FT4 0.9ng/dL(基準 0.9~1.7)。経静脈的にブドウ糖を含む輸液を開始したところ、入院2日目から呼吸困難、意識障害(JCS Ⅱ-20)及び全身の浮腫が出現し、血液所見はAST 539U/L、ALT 654U/Lであった。
- 対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F043]←[国試_113]→[113F045]
[★]
- 英
- parts per million、ppm
テンプレート:Otheruses
テンプレート:小文字
ppm(パーツ・パー・ミリオン)は、100万分のいくらであるかという割合を示す単位。主に濃度を表すために用いられるが、不良品発生率などの確率を表すこともある。「parts per million」の頭文字をとったもので、100万分の1の意。百万分率とも。
- 1ppm = 0.0001%
- 10,000ppm = 1%
同様の単位に、ppc(パーセント、parts per cent、100分の1、百分率)、ppb(パーツ・パー・ビリオン、parts per billion、10億分の1、十億分率)、ppt(パーツ・パー・トリリオン、parts per trillion、1兆分の1、一兆分率)などがある。
- 1ppm = 0.0001ppc = 0.0001%
- 1ppm = 1,000ppb
- 1ppm = 1,000,000ppt
二酸化窒素などの大気汚染物質をはじめとする公害分野や、食品添加物などの濃度、岩石中の微量元素の組成、半導体中の不純物量を示す目的などで良く用いられる。
気体中の気体については体積比を用い、液体・固体中の液体・固体では重量比を用いるのが一般的である。体積比か重量比かあいまいになる場合は使用しない方がよい。なお、水溶液中の濃度について、「1kg = 1l」と近似し、「mg/l = ppm」として、水質汚濁物質濃度等の単位で用いられることがあるが、公的基準値などでは使用されない。
長さを表す例として、線膨張係数の表記にも使用される。
(例)線膨張係数が8.8ppm/℃と表記されている場合、これは、8.8μm/℃/m(メートル)のことである。
ちなみに、一般の水の遊離残留塩素濃度は約0.4ppm、浄水器を使った場合は約0.1ppmである。
また、原子(分子)の数量の比率か重量の比率かを区別するためにppma(parts per million atomic)もしくはppmw(parts per million weight)の表記が用いられることもある<ref name="NREL_mgSi">シリコン原料の精製に関する論文の例(NREL/SR-520-30716)</ref>。
出典
<references/>
[★]
- 英
- zinc deficiency, zinc deficiency disorders
- 同
- Zn欠乏症、亜鉛欠乏
- 関
- 微量元素、腸性肢端皮膚炎。亜鉛
- 亜鉛は生体内では酵素が正常に機能するために必要となる微量金属である。
- これの欠乏により酵素の機能が低下する結果様々な症状を来しうる。
- 原因には先天性のものと後天性のものがある。
- 先天性:腸性肢端皮膚炎(常染色体劣性遺伝)
- 後天性:食事摂取量の低下、吸収障害、肝疾患、感染症
[★]
微量元素。微量金属
[★]
- 英
- deficiency of trace element
- 関
- トレースエレメント欠乏症
完全経腸栄養 TPN 時にみられた欠乏症
- Zn:亜鉛 :14-45日:皮疹(顔面、会陰部より始まる)、口内炎、脱毛、下痢、腹痛、発熱など
- Cu:銅 :7ヶ月半 :白血球減少、貧血(トランスフェリン合成阻害による)、骨粗鬆症
- Cr:クロム :3年半 :高血糖、体重減少、運動麻痺、運動失調、血圧低下
- Se:セレン :1ヶ月 :筋肉痛、心筋症、爪床部の白色変化
- Mn:マンガン :1年半 :嘔気、嘔吐、体重減少、成長阻害、皮膚炎、毛の脱色、血液凝固遅延、低コレステロール血症、骨の脱灰、筋力低下、運動失調
- Mo:モリブデン:1年半 :頻脈、頻呼吸、中心性暗視野、夜盲症、易刺激性、意識障害、昏迷、昏睡、倦怠感
[★]
- 商
- ミネラミック、ミネラリン、ミネリック-4、ミネリック-5
- 関
- 微量金属補充液
[★]
- 英
-
- 関
- 痕跡、少数、追跡、トレース、痕跡量、マイナー
[★]
- 英
- element
- 関
- エレメント、基本、初等、成分、要素