- 英
- prostatitis
- 関
- 前立腺
分類
- 最も多い
前立腺炎のためのNIH分類
型
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分類
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症状
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I
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急性細菌性前立腺炎
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発熱、排尿痛、全身倦怠で急激に発症
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II
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慢性細菌性前立腺炎
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Iが慢性化したもの。再発性細菌感染としての症状を認める。
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III
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慢性非細菌性前立腺炎
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頻尿・残尿感、排尿時痛(不快感)、ソケイ部・会陰部・尿道部痛など多彩。
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慢性骨盤内疼痛症候群/前立腺関連疼痛症候群
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A 炎症性
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B 非炎症性
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IV
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無症候性炎症性前立腺炎
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たまたま採取した前立腺液中に白血球を認めて発見されるなど、偶然発見されることがあるが、現時点では積極的に治療の必要はない。
|
WordNet
- inflammation of the prostate gland characterized by perineal pain and irregular urination and (if severe) chills and fever
PrepTutorEJDIC
- 前立腺炎
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/08 02:29:14」(JST)
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前立腺炎(ぜんりつせんえん)とは、前立腺が大腸菌、クラミジア、弱毒性細菌などが原因で炎症を起こした状態である。全男性の5割が一生に1回はかかる病気といわれ、前立腺炎には急性前立腺炎、慢性前立腺炎、非細菌性慢性前立腺炎、無症候性炎症性前立腺炎の4つに分類される[1]。
目次
- 1 概要
- 2 診断
- 3 治療
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
概要
急性前立腺炎と慢性前立腺炎があり、以下のような違いがある。
急性前立腺炎
主に細菌が尿道から侵入することによって引き起こされる感染症。炎症により前立腺が充血し腫れるなどの症状が見られる。前立腺がんの腫瘍マーカーが異常な高値を示すのが通例。多くは大腸菌(グラム陰性桿菌)が原因となる。発熱、排尿痛、頻尿、尿閉などが主な症状である。
慢性前立腺炎
前立腺の炎症が慢性的に続く状態をいい、非細菌性慢性前立腺炎、慢性細菌性前立腺炎、前立腺痛に分類される。頻尿、残尿感、尿閉、排尿痛、射精痛に加え、下腹部の不快感、鈍痛などを伴うことがある。
診断
- 尿検査により白血球の増加が見られるほか、尿道膀胱鏡検査、直腸診など。また造影剤を使用し腎臓、膀胱や尿の動きをX線で確認するなどの検査を行うこともある。
治療
- 急性前立腺炎・慢性前立腺炎ともに抗生物質を使用した治療法が主流である。ニューキノロン剤などが多く使われるほか、植物の花粉から作られた生薬である、扶桑薬品工業のセルニルトンが炎症を抑える効果が高く、しばしば使われる。
脚注
註釈
出典
- ^ 細井康男 『専門医が解説する前立腺肥大とガンの最新治療』日本書院本社、2012年、p.128
参考文献
- 細井康男 『専門医が解説する前立腺肥大とガンの最新治療』日本書院本社、2012年
関連項目
腎・泌尿器系の疾患 |
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疾患 |
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糸球体病変
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急性糸球体腎炎 | IgA腎症 | 急速進行性糸球体腎炎 | 慢性糸球体腎炎
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ネフローゼ症候群
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原発性
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微小変化群 | 巣状糸球体硬化症 | 膜性腎症 | 膜性増殖性糸球体腎炎
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遺伝性腎炎
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アルポート症候群 | 良性家族性血尿
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尿細管機能障害
|
ファンコーニ症候群 | バーター症候群 | ギッテルマン症候群 | リドル症候群 | 尿細管性アシドーシス | 腎性糖尿 | 尿細管間質性腎炎
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続発性腎障害
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膠原病
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全身性エリテマトーデス | 全身性強皮症 | シェーグレン症候群
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糖尿病性腎症 | 痛風腎 | クリオグロブリン血症 | アミロイドーシス | 溶血性尿毒症症候群
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|
腎循環障害
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腎血管性高血圧症 | 腎梗塞 | クルミ割り現象
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泌尿器疾患
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機能障害
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膀胱尿管逆流 | 神経因性膀胱 | 水腎症 |
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先天異常
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多発性嚢胞腎(常染色体優性多発性嚢胞腎 | 常染色体劣性多発性嚢胞腎) | 尿管異所開口 | 重複腎盂尿管 |ポッター症候群
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感染症
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腎盂腎炎 | 腎膿瘍 | 膀胱炎 | 腎結核
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尿路結石
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膀胱結石
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腫瘍
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腎細胞癌 | 腎盂腫瘍 | 尿管腫瘍 | 前立腺肥大症 | 前立腺癌 | 精巣腫瘍 | 陰茎癌 |腎芽腫
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性器の疾患
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前立腺炎 | 停留精巣 | 精巣捻転 | 包茎 | 勃起不全
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病態・症状 |
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腎不全
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急性腎不全
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急性尿細管壊死
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慢性腎臓病
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慢性腎不全 | 尿毒症
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尿所見異常
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尿閉 |陰嚢腫大
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検査 |
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腎機能検査
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腹部X線写真 | 腎盂造影 | レノグラム | 腎生検
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腎・泌尿器系の正常構造・生理 |
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肉眼解剖
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ゲロタ筋膜
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ネフロン
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尿細管
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生理学
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尿路 |
肉眼解剖
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顕微解剖
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移行上皮
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生殖器系 |
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女性器 |
尿道 - 陰核 - 陰裂 - 陰核亀頭 - 陰核亀頭冠 - 陰核包皮 - 陰核小帯 - 外陰部 - Gスポット - 処女膜 - 陰唇 - 大陰唇 - 小陰唇 - 膣 - バルトリン腺 - スキーン腺 - 子宮頸部 - 子宮 - 子宮内膜 - 卵管 - 卵巣
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男性器 |
尿道 - 陰茎 - 陰茎亀頭 - 陰茎亀頭冠 - 海綿体 - 陰茎ワナ靭帯 - 陰茎包皮 - 陰茎小帯 - 陰嚢 - 精索 - 精巣上体 - 精細管 - セルトリ細胞 - 精巣輸入管 - 輸精管 - 精嚢 - 射精管 - 前立腺 - 尿道球腺 - 精巣網 - 精巣
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Japanese Journal
- 慢性前立腺炎 (特集 抗菌薬の選択と上手な使い方! : 私の処方箋)
- 上原 慎也
- 臨床泌尿器科 = Japanese journal of clinical urology 69(8), 644-650, 2015-07
- NAID 40020513785
- 山本 憲男,小金丸 恒夫,松山 豪泰
- 西日本泌尿器科 = The Nishinihon journal of urology 76(10), 358-364, 2014-10
- NAID 40020233690
- その他の公報 日本語版National Institute of Health Chronic Prostatitis Symptom Indexの作成について
- 髙橋 聡,和田 耕一郎,公文 裕巳 [他]
- 日本泌尿器科学会雑誌 = The Japanese journal of urology 105(2), 62-65, 2014-04
- NAID 40020045483
- 日本語版National Institute of Health Chronic Prostatitis Symptom Indexの作成について
- 髙橋 聡,和田 耕一郎,公文 裕巳,増田 均,鈴木 康之,横山 修,本間 之夫,武田 正之
- 日本泌尿器科學會雑誌 105(2), 62-65, 2014
- … NIH慢性前立腺炎問診票は,慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群の症状の程度や治療の評価に用いられる症状スコアである.我が国では,日本泌尿器科学会が公認したNIH慢性前立腺炎問診票日本語版が確立されていないことから,日本泌尿器科学会では(排尿機能・神経泌尿器科)専門部会長の武田正之を委員長としてNIH慢性前立腺炎問診票日本語版作成委員会を …
- NAID 130005076061
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- 急性・慢性前立腺炎の概要。1999年にアメリカの国立衛生研究所(NIH)が提唱した分類を示します。カテゴリーI 急性細菌性前立腺炎カテゴリーII 慢性細菌性前立腺炎カテゴリーIII 慢性非細菌性前立腺炎 慢性骨盤痛 ...
- 前立腺炎は飲酒、過労、緊張、冷え、長期の座位(車の運転)、刺激物の多量摂取、射精不足、熱い風呂などが原因となる場合があります。 しかし、これらは意識的に回避する事で自覚症状はかなり改善していきます。
- 腹腔鏡手術を主体とした東海大学病院泌尿器科のご紹介。 ... 前立腺炎とは、文字のごとく前立腺の炎症ですが前立腺肥大や前立腺がんと違って、10代後半から、あらゆる年代層に起きます。
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- 次の文を読み、54~56の問いに答えよ。
- 68歳の男性。尿失禁を主訴に来院した。
- 現病歴:2年前から就寝後に2回トイレに行くようになった。1か月前から気が付かないうちに尿失禁をきたしている。残尿感と排尿困難とは認めない。
- 既往歴:10年前から糖尿病で血糖降下薬を内服している。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長160cm、体重66kg、体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧144/88mmHg。下腹部に弾性軟で手拳大の腰痛を触知する。下肢に浮腫を認めない。直腸診で小鶏卵大の前立腺を触知するが、硬結や圧痛は認めない。
- 検査所見.尿所見:蛋白(-)、糖2+、潜血(-)、沈さに赤血球と白血球とを認めない。血液所見:赤血球450万、Hb14.6g/dl、Ht44%、白血球5.600。血液生化学所見:血糖146mg/dl、HbA1c 6.8%(基準4.3~5.8)、尿素窒素20.0mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。免疫学所見:CRP O.1mg/dl、PSA1.6ng/ml(基準4.0以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [102B054]←[国試_102]→[102B056]
[★]
- 65歳の男性。昨夜からの悪寒戦慄を伴う39℃台の発熱、会陰部不快感および排尿困難を主訴に来院した。5日前から頻尿と排尿時痛とがみられたが放置していた。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A053]←[国試_103]→[103A055]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I036]←[国試_107]→[107I038]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103I033]←[国試_103]→[103I035]
[★]
- 英
- prostate specific antigen, prostate-specific antigen, PSA, PA
- 関
- 前立腺、前立腺液、前立腺癌。PAP
概念
- LAB.639 OLM.377
- 前立腺上皮細胞から分泌されるキニン-カリクレインファミリーに属する分子量33~34kDaの糖蛋白で、セリンプロテアーゼの一種である。
- 精液中に含まれ、精子運動性の亢進および精漿の液状化に関与するといわれている。
- 一部血中に逸脱するため、血清PSAとして測定することができる。
- 血液中では10-20%がfree PSAとして存在するが、多くはα1-アンチキモトリプシン(ACT)と結合している。
- 前立腺癌では総PSAに対するACT-PSA複合体の割合が増加するため、前立腺肥大症との鑑別に有用かもしれない。
- 前立腺癌の診断や治療経過をみる腫瘍マーカーとして用いられているが、生理的、あるいは他の疾患でも上昇することがある。
- Tandem-Rキットでの基準値が臨床では良く用いられている、らしい。(ガイドラインにも記載があった気がした)
判定
- 正常:4ng/ml以下(IRMA法) (参考1)
- グレーゾーン:4-10 ng/ml
- 高値:10ng/ml
- LAB.640
- 加齢により増加するため、年齢階層別基準値が定められている。
高値
- LAB.639 OLM.377
- 前立腺癌:腫瘍量とPSAとは正の相関関係にある。
- 前立腺肥大症:PSA軽度上昇を示す。確定診断には前立腺生検が必要 ← そこまでする???
- 尿路・前立腺の炎症:急性前立腺炎
- 機械的刺激:長時間のサイクリング、前立腺マッサージ、前立腺生検、尿道カテーテル留置、膀胱鏡検査、前立腺手術
- その他:急性尿閉、射精後
臨床的意義
注意
- フィナステリド服用例ではPSAの値に影響を与える可能性がある。
- 前立腺肥大症に対するステロイド系抗アンドロゲン薬服用例ではPSAに影響を与える可能性がある。
参考
- 1. 体外診断用放射性医薬品/タンデム-R free PSA
- http://www.yamasa.com/shindan/seihin/freePSA/freepsa.htm#rinsyou
[★]
- 英
- chronic prostatitis
- 関
- 前立腺炎
概念
- 現在では慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)という概念にまとめられている。
- カテゴリーI 急性細菌性前立腺炎
- カテゴリーII 慢性細菌性前立腺炎
- カテゴリーIII 慢性骨盤内疼痛症候群/前立腺関連疼痛症候群
- カテゴリーIIIA 炎症性
- カテゴリーIIIB 非炎症性
有病率
- 世界で成人男性の2-10%が有すると言われている。
- 50歳代でピークでありその後低下していくと言われている
- 20-39歳:11%
- 40-49歳:13%
- 50-59歳:10%
- 60-69歳:9%
- 70-74歳:7%
症状
- 疼痛:疼痛(会陰、下腹部、精巣、陰茎、射精痛)
- 排尿困難:膀胱刺激、膀胱出口閉塞
診断
- 鑑別としては尿道炎、膀胱癌/尿道癌、下部尿路症状を呈する疾患、尿路狭窄を来す疾患、脊髄損傷や腰部脊柱管狭窄羞悪などの神経疾患
治療
カテゴリーIIIの治療方針
[★]
- 英
- chronic pelvic pain syndrome, CPPS
- 関
- 前立腺炎、慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群
[★]
- 英
- chronic bacterial prostatitis
- 関
- 前立腺炎、急性細菌性前立腺炎
[★]
- 英
- chronic nonbacterial prostatitis
- 関
- 非細菌性前立腺炎、前立腺炎
[★]
- 英
- acute bacterial prostatitis
- 関
- 前立腺炎、慢性細菌性前立腺炎
-急性前立腺炎
[★]
- 英
- chronic prostatitis-like syndrome
- 同
- 前立腺痛症 prostatodynia prostatalgia
[★]
慢性細菌性前立腺炎
[★]
- 英
- gonococcal prostatitis
[★]
- 英
- prostate (KL,KH,N,Z), prostate gland
- ラ
- prostata
- 同
- 前位腺、摂護腺
解剖
- くるみ大の大きさ。体積は5ml(??)程度が普通で、大きい場合、前立腺肥大症や前立腺癌などが考えられる
- 膀胱の直下にある栗の実に似た固い器官
- 内腺と外腺からなる。現在では、central zone CZ,transitional zone TZ,peripheral zone PZという分け方が一般的。
組織
- 円柱上皮と立方上皮が2相構造を呈している → 多列円柱上皮? : 前立腺肥大症ではこの構造が保たれ、前立腺癌ではこの構造が乱れる。
- 30-50個からなる複合管状胞状腺の集合体からなる。(HIS.427)
- 管状胞状腺の内腔に前立腺石(アミロイド小体)を認める。(HIS.428)
機能 (KL.446)
- 特有の臭気を有する乳白色の液で、クエン酸や、デヒドロゲナーゼ、亜鉛を含み、精液の15-30%を構成する。
- 分泌はジヒドロテストステロンに制御されている(HIS.428)
発生学的な関係 (KH.258,264 N.362,368)
臨床関連
- inner, periurethral glandsに見られる。肥大はinner region(central and transitional region)で著明
- outer region(peripheral) glandsで起こる → 尿路の閉塞は初期に出づらい。
参考
- http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/2d/5d/zr750soyokaze/folder/1188086/img_1188086_27786171_0?1242055767
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- adenitis
- 関
- リンパ節炎