- 英
- Cockayne syndrome Cockayne's syndrome CS
- 同
- ニール・ディグワール症候群 ニール-ディングウォール症候群 Neill-Dingwall syndrome、コケーン症候群, Cockayne症候群、progeria-like syndrome
概念
遺伝
症候
- PED.1481
- 体格:低身長、脂肪組織欠損(出典不明)
- 精神:知能障害
- 顔貌:老人様顔貌、小頭症
- 皮膚:乳児期後半からの日光過敏性皮膚炎
- 耳鼻:難聴
- 眼 :白内障、視神経萎縮、網膜色素変性
- 神経:不随意運動、痙性四肢麻痺、末梢神経障害
参考
- 1. COCKAYNE SYNDROME, TYPE A; CSA - OMIM
- http://omim.org/entry/216400
- 2. COCKAYNE SYNDROME, TYPE B; CSB - OMIM
- http://omim.org/entry/133540
- 3. [charged] Hereditary neuropathies associated with generalized disorders - uptodate [1]
- 4. [charged] Photosensitive disorders (photodermatoses): Clinical manifestations, diagnosis, and treatment - uptodate [2]
- 5. 写真 顔貌
- http://www.i-am-pregnant.com/Birth/Birth-defects/Cockayne-Syndrome
- http://cockayne-syndrome.net/English/US_What_is_CS.htm
- http://www.latunisiemedicale.com/article-medicale-tunisie_1228_en
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/01 13:17:10」(JST)
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コケイン症候群 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
Q87.1 |
ICD-9 |
759.8 |
OMIM |
216400 133540 216411 |
DiseasesDB |
2907 |
eMedicine |
ped/424 |
MeSH |
D003057 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
コケイン症候群(Cockayne Syndrome)またはウェーバー・コケイン症候群(Weber-Cockayne Syndrome)、ニール・ディングウォール症候群(Neil-Dingwall Syndrome)とは、DNA修復機構の異常により生じる常染色体劣性遺伝病のこと[1]。
目次
- 1 概要
- 2 原因遺伝子
- 3 治療法
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
概要[編集]
転写共役修復の欠損によりおこる[1]。2歳から4歳までの段階にて、成長の遅延や発育障害が起こり、知能の発達はその時点で止まり、網膜色素変性や聴力障害など老人性変化が生じる[1]。皮膚は光過敏性の皮膚炎を生じ、末梢神経障害の他、目には視神経萎縮、白内障、角膜混濁などがみられる[1]。患者の平均寿命は10歳代後半から20歳代前半とされているが、30歳以上の生存例も報告されている。
コケイン症候群患者の細胞は、紫外線に対して高い感受性を示し、紫外線照射により障害を受け、その後の回復も遅いことから、色素性乾皮症と間違われやすい。実際、両方の特徴を併せ持つXP-CS型の患者もいるが、皮膚癌の発癌傾向はないとされている。
原因遺伝子[編集]
コケイン症候群の原因遺伝子はCSA(I型)、CSB(II型)の両型では特定されており、ヒト10番染色体上に存在する。原因遺伝子としてI型10%、II型80%が単離されており[1]、10%は色素性乾皮症遺伝子異常による。
遺伝子疾患のため、患者の両親はどちらも原因遺伝子を持っており、劣性遺伝によって発病する。また、患者の兄弟での発病率は高く25%にものぼる。
治療法[編集]
現状のところ根治療法はなく対症療法にとどまる[1]。
脚注[編集]
- ^ a b c d e f 南山堂医学大辞典 ISBN 978-4525010294
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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Japanese Journal
- ヌクレオチド除去修復とその欠損による疾患 (特集 癌治療・発癌・老化の鍵を握るDNA修復経路)
- DNA修復と転写のクロストーク--その分子機構と疾患とのかかわり
- ユビキチンと代謝応答 Cul4AリガーゼによるDNA修復経路 (ユビキチン-プロテアソーム系とオートファジー--作動機構と病態生理) -- (ユビキチン系の生理と病態)
- コケイン症候群グループB原因遺伝子(CSB)と高い相同性を有する新規遺伝子ヒトRad26Bの同定と紫外線感受性に対する役割
Related Links
- コケイン症候群(Cockayne Syndrome)またはウェーバー・コケイン症候群(Weber- Cockayne Syndrome)、ニール・ディングウォール症候群(Neil-Dingwall Syndrome)と は、DNA修復機構の異常により生じる常染色体劣性遺伝病のこと。
- コケイン症候群(COCKAYNE SYNDOROME=CS)は極めて稀な早発早老症で、常 色染色体劣性形式で遺伝します。20世紀頃、イギリス人のコケイン博士によって発表 されました。その後、研究がすすみ、今では遺伝子の傷を修復する仕組みに欠陥がある ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pigmentary degeneration of the retina
- ラ
- degeneratio pigmentosa retinae, retinitis pigmentosa
- 関
- 網膜色素変性、色素性網膜症、色素性網膜炎、桿体錐体ジストロフィー、色素上皮網膜変性、夜盲症、難病
[show details]
概念
遺伝形式
症状
- 症状は通常両眼性である。進行は緩徐に進行する。
- 夜盲
- 視野狭窄:輪状暗点(初期)、求心性視野狭窄(末期)
- 視力低下:周辺視力低下、最終的には失明、。
検査
- 眼底検査:網膜動脈狭細化、蝋状の視神経乳頭萎縮、骨小体様色素沈着(必ずしも見られない)
- 傾向眼底検査
- 暗順応検査
- 網膜電図:(初期から見られる)振幅低下・消失
- 視野検査:(初期)輪状暗点、求心性視野狭窄
認定基準
- 参考1
-
- 網膜血管狭小
- 粗糙胡麻塩状網膜(ごま塩眼底??)
- 骨小体様色素沈着
- 白点状
- 2) 網膜電図の振幅低下又は消失
- 3) 蛍光眼底造影所見で網膜色素上皮萎縮による過蛍光
合併症
網膜色素変性を伴う疾患
網膜色素変性の類変疾患(網脈絡膜変性疾患)
- →網脈絡膜ジストロフィー
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/337
- http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/nantyoumoumaku.htm
- 3. [charged] Retinitis pigmentosa: Clinical presentation and diagnosis - uptodate [3]
国試
[★]
[★]
- 英
- premature senility, progeria syndrome
- 同
- 早老症候群 premature senility syndrome
- 関
- [[]]
[★]
コケイン症候群 CS
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候
[★]
- 英
- moss
- 関
- 蘚類、蘚苔類