- 英
- α-globulin, α globulin
- ラ
- α globulinum
- 同
- α分画 alpha fraction
- 関
- グロブリン
- 血漿や血清の蛋白質をアセテート膜上で,電気泳動した時に,α領域に泳動される蛋白質のことをいう。α領域はさらにα1とα2に分けられている。α1領域の蛋白質としては,α1酸性糖蛋白質やα1アンチトリプシン,α1アンチキモトリプシンなどがあり,α2領域の蛋白質としては,α2マクログロブリンやハプトグロブリンがある。
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/07/25 21:34:58」(JST)
[Wiki ja表示]
αグロブリン(α globulin)は、血漿中の球状タンパク質のグループの一つで、アルカリまたは電荷を持つ溶液において非常に流動性が大きい。
例
α1グロブリン
- α1-アンチトリプシン(α1-antitrypsin)
α2グロブリン
- ハプトグロビン(Haptoglobin)
- α2-マクログロブリン(α2-macroglobulin)
- セルロプラスミン(Ceruloplasmin)
- チロキシン結合グロブリン(Thyroxine-binding globulin)
関連項目
|
この項目は、生物学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:生命科学/Portal:生物学)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 低アレルゲン米品種ゆきひかりにおけるタンパク質組成の特徴
- 門間 美千子
- 食品総合研究所研究報告 (69), 7-12, 2005-03-00
- 低アレルゲン米ゆきひかりのタンパク質組成を、こしひかり、ならびに近縁品種であるきらら397のものと比較した。精米の塩可溶性タンパク質をSDS-PAGEで分析したところ、これら3品種の電気泳動パターンに顕著な差は見られなかった。水溶性タンパク質では、ゆきひかりと、きらら397は類似したパターンを示したが、米主要アレルゲンであるα-グロブリン、α-アミラーゼインヒビターのバンド濃度に差異が認められた。 …
- NAID 40007032902
- 田中 里江子,百井 亨
- 日本小児腎臓病学会雑誌 13(1), 43-47, 2000
- … 尿蛋白 (++),セルロースアセテート膜電気泳動でαグロブリンが46.9%,SDS-PAGE法による分子量4万以下の蛋白が49.5%を占め,尿中BMGが37,602μg/lと著増していた。 …
- NAID 130000078215
- 飯田 修一,宮原 研三,西尾 剛
- Breeding science 48(1), 45-49, 1998-03-01
- イネ(品種コシヒカリ)の種子蛋白質形質の突然変異体のスクリーニングにおいて,α-グロブリンを欠失する2つの突然変異系統とα-グロブリンが少ない2つの突然変翼系統が選抜できた。α-グロブリン欠失の特性は単一の劣性遺伝子によって支配されていることが分かった。α-グロブリンのcDNAをプローブとしたノーザン分析で,α-グロブリン欠失系統においてはα-グロブリン遺伝子が発現していないことが示された。これら …
- NAID 110001807882
Related Links
- αグロブリン. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. タンパク質電気泳動ゲルのグラフ. αグロブリン(α globulin)は、血漿中の球状 タンパク質のグループの一つで、アルカリまたは電荷を持つ溶液において非常に流動性 が大きい。
- 動物性グロブリンは、血漿中の血清グロブリンやフィブリノーゲンで、 ... < α グロブリン> 生物学的活性の異なる多種類の血清タンパクを含みます。α分画は急性・慢性. 炎症性 疾患で増加し、α1分画はその他に、感染症、悪性腫瘍、膠原病で増加します。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- sedimentation
- 英
- erythrocyte sedimentation rate, ESR
- 同
- 赤沈, 血沈 blood sedimentation rate, BSR
- 関
- [[]]
概念
- 抗凝固剤を加えた全血中の赤血球が自然凝集により沈降する速度。
- 自然凝集は正電荷または負電荷をもつ血漿蛋白質のバランスを反映する。
- 炎症により正電荷をもつ蛋白質が増加し、負電荷をもつ蛋白質が減少するので、炎症のマーカーとして用いられている。
- 大きいほど赤血球同士が凝集して沈降する速度が高まっていることを示す
基準値
- 一時間値で評価
- 全血+クエン酸(臨床検査法提要第32版 p.1790)
- M:2-10 mm
- F:3-15 mm
- 男性で10mm/h以上、女性で15mm/h以上で赤沈促進と判定
赤沈の起こるメカニズム (OLM.138)
- 負に帯電:赤血球、アルブミン → 増加により赤沈↓
- 正に帯電:αグロブリン(α1-グロブリン)、γグロブリン、フィブリノゲン → 増加により赤沈↑
- 赤血球は負に帯電しており、電気的反発力により凝集塊の形成が妨げられている。赤血球数が増加すると、赤血球同士が反発しあうことで赤沈が遅れ、赤沈が減少する。
- アルブミンは負に帯電しており、赤血球同士を反発させることで凝集を妨げる。これにより赤沈が遅れ、赤沈が減少する。
- 正に帯電した物質の存在により赤血球の電荷が打ち消され、赤血球の凝集が促進される。これにより赤沈が増加する。
測定方法 (OLM.137)
- Westergren法
- 3.28%(109mmol/l)クエン酸ナトリウム(Na3C6H5O7・H2O)液と血液を1:4の割合に混合し、内径2.55±0.15mm、前腸300±1.5mmのWestergren肝に吸い上げ、これを正確に垂直に立てて18-25℃に整地し、1時間後に赤沈地を記録する。
赤沈値の解釈 (OLM.138)
赤沈の亢進
- 1. 技術的間違い:ピペットを傾斜させた場合
- 2. 赤血球数の減少
- 血液希釈状態
- 循環血漿量の増加:妊娠
- 貧血
- 3. フィブリノゲン・αグロブリンの増加
- 妊娠
- 炎症性疾患:感染症、膠原病活動期、悪性腫瘍など
- ストレス:大手術、外傷など
赤沈亢進とCRP陰性
- 急性炎症回復期
- 貧血
- ネフローゼ症候群
- 妊娠
- 多発性骨髄腫 → CRPが陰性かどうかは疑わしい。典型例や軽症例、病初期では陰性ということか。成書にはCRPについての記載はない(HIM WCH)。進行期にはCRP陽性となる(参考1,2)。
- 慢性甲状腺炎 → 自己抗体の増加
- 原発性マクログロブリン血症
- 高フィブリノゲン血症
赤沈の遅延
参考
- http://ganjoho.jp/public/cancer/data/myeloma_diagnosis.html
- http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page086.html
[★]
- 英
- anion gap, AG
- 同
- 陰イオンギャップ
- 関
- AG
定義
- [Na+]-[HCO3-]-[Cl-]
血液中の陽イオン
血液中の陰イオン
- Cl-, HCO3-, HPO42-, SO42-, 有機イオン、アルブミン
意義
- [Na+]-[HCO3-]-[Cl-] = 未測定陰イオン - 未測定陽イオン
- 未測定陽イオンの変動はほとんど無く、アニオンギャップは未測定陰イオン濃度の推定に用いられる
- 不揮発性酸(乳酸、リン酸、硫酸、ケト酸など)↑→未測定陰イオン↑→アニオンギャップ↑
- アニオンギャップが開大していると言うことは、不揮発性酸(乳酸、リン酸、硫酸、ケト酸)が血中に増加していることを示す。
基準値
- 「[Na+]-[HCO3-]-[Cl-]の場合」
- 基準値 :12 mEq/l
- 基準範囲:8-16 mEq/l or 12±2 mEq/l or 12±4 mEq/l(LAB.643)
解釈
高値
- 代謝アシドーシスをきたしているとき、HCO3-によりH+を滴定するため、HCO3-が減少する。HCO3-の減少を、Cl-ではない陰イオンが増加することで生体内の電気的中性を保つような病態ではアニオンギャップが開大する。
- (病態の形成機序としては不揮発酸が増大した結果としてHCO3-が減少しているのだが)
- (1)腎不全時のリン酸、硫酸の増加、(2)低酸素血症時の乳酸の増加[ 乳酸アシドーシス ]、(3)ケトン体増加[ 糖尿病性ケトアシドーシス ]
注意
- アニオンギャップの開大しない代謝性アシドーシスもある
- 代謝アシドーシスをきたしているとき、HCO3-によりH+を滴定するため、HCO3-が減少する。このとき、陰イオンが代償的に増加していれば、アニオンギャップは正常となる。アニオンギャップの開大しない代謝アシドーシスではCl-が増加している(Cl-の値に注意する)。
- (不揮発性酸の過剰産生ではなく、代謝的にHCO3-の過剰喪失、H+の過剰産生、H+の排泄障害が考えられる)
- 消化管からのHCO3-喪失、尿細管アシドーシスによるH+排泄の障害、NH4Cl負荷などの外因性H+摂取
低値
- 多発性骨髄腫、ブロム中毒、高ナトリウム血症
- unmeasured anionの減少 or unmeasured cationの増加 (水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p. 144)
- unmeasured anionの減少:低アルブミン血症。Alb 1mg/dlの低下→AG約2.5-3.0mEqの低下。高AGをマスクしうるので注意。
[★]
- 英
- alpha-globulin
- 関
- αグロブリン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン