- 英
- popliteal artery (M,Z)
- ラ
- arteria poplitea
起始
走行
分布
枝
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
UpToDate Contents
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- 1. 下肢末梢動脈疾患の分類 classification of lower extremity peripheral artery disease
- 2. 膝窩動脈瘤の手術および血管内修復 surgical and endovascular repair of popliteal artery aneurysm
- 3. 重度の四肢外傷の外科的マネージメント surgical management of severe extremity injury
- 4. 膝窩動脈瘤 popliteal artery aneurysm
- 5. 女性骨盤の外科解剖学 surgical female pelvic anatomy
Japanese Journal
- 後方アプローチによる後脛骨バイパスを行ったベーチェット病膝窩動脈仮性瘤の1手術例
- 伊從 敬二,有泉 憲史,神谷 健太郎,橋本 良一
- 日本血管外科学会雑誌 = The Japanese journal of vascular surgery : official journal of the Japanese Society for Vascular Surgery 19(4), 579-582, 2010-06-25
- NAID 10026515002
- さまざまな症状にて発症した膝窩動脈瘤6例7肢の治療経験
- 藤村 博信,黒瀬 公啓
- 日本血管外科学会雑誌 = The Japanese journal of vascular surgery : official journal of the Japanese Society for Vascular Surgery 19(4), 573-577, 2010-06-25
- NAID 10026514992
- 空置バイパス術後慢性期に破裂を来した両側膝窩動脈瘤症例
- 岡崎 仁
- 日本血管外科学会雑誌 = The Japanese journal of vascular surgery : official journal of the Japanese Society for Vascular Surgery 19(3), 529-532, 2010-04-25
- NAID 10026408819
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- 膝窩動脈 膝窩動脈は大腿動脈からの連続である。 ・分布: 膝関節 膝周辺の筋 ・走行: 大腿動脈は大内転筋の腱裂孔を通って膝窩に至ると、膝窩動脈と呼ばれるようになる。 大腿骨の遠位端を膝関節包に接しながら膝窩を下行し ...
- 触診(膝窩動脈) 膝窩動脈の触診では、仰向けに寝ている患者の前方に立ち、両手で膝を抱えて後方から膝窩を圧迫し、拍動の有無を調べます。 閉じる
- 膝窩動脈にマーキングとしてかけておいた糸を持ち上げながら11番メスで動脈を切開する。こうしないと、駆血で動脈がつぶれているので、後壁を切開する恐れがある。ポッツ剪刀で切開孔を開大して1.5~2cmほどにする。
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[★]
- 英
- arteriosclerosis obliterans, ASO
- 関
- 慢性動脈閉塞症、ルリッシュ症候群 Leriche症候群
定義
疫学
- 50歳以上の中年男性に多く、1-3%と報告されている。
診断基準
- 糖尿病大血管障害研究会
- (1)または(2)
- (3)+Minor criteria1つ以上
Major Criteria
- 血管造影にて閉塞が著明である
- API=0.8以下:(API=Ankle pressure index)
- 虚血による間欠性跛行 or 安静時痛
Minor Criteria
- 動脈拍動の減弱・欠損
- 壊疽・潰瘍の存在または既往
- 四肢動脈の著しい石灰化
リスク因子
- 年齢:加齢に伴いASOの罹患率が上昇し、60歳以上では1-3%、70歳以上では2-5%とされている。
- 性別:男性は女性に比べて1-2倍リスクが高い。
- 喫煙:オッズ比が3-4倍と高い。喫煙本数と重症度が比例している。禁煙によって発症頻度が低下する。
- 糖尿病:オッズ比が3-4倍と高い。
- 高血圧:オッズ比は1.5-2倍とされている。
- 脂質異常症:有意なリスクファクターであるが、発症の寄与度としては高血圧や糖尿病より小さい
- 冠動脈疾患 CAD:冠動脈に有意な狭窄が確認された患者においてABI0.9未満の頻度は13-19%。
- 脳血管疾患 CVD:脳卒中患者において、ABI0.9未満の割合は18.8%。
- 透析:ABI 0.9%未満の頻度は15-24%、ABI 1.3以上の異常高値は10%程度に認めた。
- その他:慢性腎臓病、CRP高値、高ホモシステイン血漿、血漿フェブリノーゲン高濃度がか指摘されている。
検査
分類
鑑別
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ASO
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TAO
|
好発年齢と性差
|
中高年の男性 (50歳以上)
|
若年男性 (20-40歳)
|
全身性合併症 (基礎疾患)
|
高血圧,糖尿病,脂質異常症
|
なし
|
好発部位
|
大動脈分枝部~大腿動脈 (下肢の中枢側)
|
膝窩動脈以下 (下肢の末梢側)
|
遊走性静脈炎
|
なし
|
あり
|
喫煙
|
危険因子の一つ
|
増悪
|
血管造影
|
虫食い像、動脈壁硬化
|
先細り像、Corkscrew状側副路。多発性分節的閉塞(閉塞は途絶状)
|
石灰化
|
多い
|
少ない
|
予後
|
不良
|
良好
|
治療
- 運動療法:歩行など。血管の側副路の発達などにより歩行距離の延長
- 薬物療法
- PTA:カテーテルにより血栓溶解(ウロキナーゼ)、血栓吸引、ステント留置術など
- バイパス術:適応は急性閉塞。大動脈-腸骨動脈・大腿動脈などPTAの困難例
- 外科手術:広範囲の潰瘍・壊死性病変、感染を伴う例では肢切断。
- 細胞移植治療:ASO による慢性重症の虚血で、PTA やバイパス術が適応できない場合には、自己骨髄細胞移植治療が試みられる。
|
ASO
|
L-SCS
|
発生部位
|
腓腹部
|
大腿後面、下腿外側
|
症状変動
|
あまりない
|
変動有り
|
改善
|
急速で速やかに改善 たったままで治る
|
時間がかかる 座位(前屈)で軽減
|
頻度
|
少
|
多
|
ガイドライン2015に基づく治療
- 末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015 年改訂版)
-
- 高血圧:(クラスI)降圧目標は140/90mmHg未満、CAD/CVDがなければ130/80mmHgを目標とする。β遮断薬の使用は差し支えない。
- 脂質異常症:(クラスI)LDL-Cの管理目標は120mg/dL未満としてスタチンを導入する。(クラスIIa)低HDL-Cと高TGを有する場合にはフィブラート系薬やEPA製剤の投与を考慮する。
- 糖尿病・肥満・メタボリックシンドローム:(クラスI)糖尿病、高血圧、肥満、喫煙などのリスクファクターを早期から厳格にコントロールする。
- 喫煙:禁煙状況や禁煙医師の評価を行い、適宜カウンセリングし薬物療法、行動療法を含めた禁煙治療を行う。
- 血小板薬の適応:(クラスIIa)症候性ASO患者に対して、CVD/CAD予防のためにアスピリンやクロピドグレルを投与する。脳卒中の二次予防のためにはシロスタゾールを投与する。
- 冠動脈疾患合併:(クラスI)CADを有するASO患者に対してoptimal medical therapy(生活習慣改善指導、血圧・血糖・脂質コントロール、抗血小板薬・β遮断薬・RA系阻害薬・スタチン処方、基礎心疾患の介入)を行う。
- 脳血管疾患合併:(クラスIIa)症候性ASO患者に対して脳卒中予防のために抗血小板薬を投与する。
- 無症候性:(クラスI)無症候性ASO患者に動脈硬化のリスク管理と生活習慣の改善を行う;無症候性ASO患者の下肢予後は良好とされているが、5年後の生命予後は健常者と比べて有意に不良であることから動脈硬化性疾患の発症予防に努める必要がある。
- 有症候性:間欠性跛行
- 観血的歩行患者には初期治療として監視下運動療法を行う。
- 心不全のない間欠性歩行患者にシロスタゾールを投与する。
- 運動療法や薬物療法による跛行の改善が不十分な場合には血行再検の適応がある。
参考
- http://mymed.jp/di/zh8.html
ガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_shigematsu_h.pdf
- 2. INTER-SOCIETY CONSENSUS FOR THE MANAGEMENT OF PERIPHERAL ARTERIAL DISEASE (TASC II)
- http://www.tasc-2-pad.org/upload/SSRubriqueProduit/Fichier2/597.pdf
- 3.末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015 年改訂版)
- https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2015_miyata_h.pdf
[★]
- 英
- thromboangiitis obliterans TAO
- 同
- バージャー病、ビュルガー病、Buerger病、Buerger's disease, Buerger disease
- 関
- 下腿潰瘍、血管炎、血管内膜炎、難病。≠Berger disease
概念
- 特定疾患治療研究事業に指定されている難病
- 若い男性かつ喫煙者に好発する血管炎であり、細い動脈(前腕の動脈や下腿の動脈)を冒す。動脈壁、特に中膜が肥厚し、血管内腔を狭窄させる。
疫学
病因
- 喫煙、感染、栄養障害、自己免疫(HLAとの関連)、血管内皮細胞の活性化などが考えられている。
- 高血圧、高脂血症、糖尿病は関係ない(?) ← 診断基準で除外されている。
増悪因子
病態
身体所見
- 参考1
- 視診:肢端の筋萎縮、脱毛、爪の発育不良、遊走性静脈炎、表在静脈に沿う色素沈着
- 聴診:腸骨動脈、大腿動脈、膝窩動脈の雑音の有無
- 触診:肢端の皮膚温低下、末梢動脈拍動の減弱有無
- 負荷テスト:アレンテスト、下肢挙上下垂テスト
検査
- 血管造影:先細り、corkscrew状側副路、多発性分節的閉塞
診断
診断基準
- 参考1
- 1. 50歳未満の発症
- 2. 喫煙歴を有する
- 3. 膝窩動脈以下の閉塞がある
- 4. 脈閉塞がある、または遊走性静脈炎の既往がある。
- 5. 高血圧症、高脂血症、糖尿病を合併しない。
- 以上の5項目を満たし、膠原病の検査所見が陰性の場合,バージャー病と診断できるが、女性例、非喫煙者では鑑別診
断を厳密に行う。
鑑別
|
ASO
|
TAO
|
好発年齢と性差
|
中高年の男性 (50歳以上)
|
若年男性 (20-40歳)
|
全身性合併症 (基礎疾患)
|
高血圧,糖尿病,脂質異常症
|
なし
|
好発部位
|
大動脈分枝部~大腿動脈 (下肢の中枢側)
|
膝窩動脈以下 (下肢の末梢側)
|
遊走性静脈炎
|
なし
|
あり
|
喫煙
|
危険因子の一つ
|
増悪
|
血管造影
|
虫食い像、動脈壁硬化
|
先細り像、Corkscrew状側副路。多発性分節的閉塞(閉塞は途絶状)
|
石灰化
|
多い
|
少ない
|
予後
|
不良
|
良好
|
参考
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_ozaki_h.pdf
国試
[★]
- 英
- tibial nerve (N,B)
- ラ
- nervus tibialis
- 関
- 総腓骨神経
筋枝:下腿、足底の屈筋
皮枝:下腿の外側半、足底}
由来
支配 (KL.214)
走行
枝
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- posterior tibial artery (Z)
- ラ
- arteria tibialis posterior
起始
走行
分布
枝
脈拍
臨床関連
- 体表から脈を確認する部位の一つ。
- 下肢の血圧を触診法で測定する場合に触れる。
- 内果の後方で触れる
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- anterior tibial artery (Z)
- ラ
- arteria tibialis anterior
起始
走行
分布
枝
[★]
- 英
- adventitial cyst of popliteal artery
- 関
- 膝窩動脈
概念
- 嚢胞の血行障害により生じる。嚢胞は変性、胚性、あるいはガングリオンによるものがある。(参考1)
- 若年者から中年でみられるが、嚢胞が原因の血行障害であるため、動脈硬化などのリスクファクターがない若年者でも起こりうる。(参考1)
身体所見
症状
参考
- Involvement of the genicular branches in cystic adventitial disease of the popliteal artery as a possible marker of unfavourable early clinical outcome: a case report.
- Ypsilantis EA, Tisi PV.
- J Med Case Reports. 2010 Mar 18;4:91.
- INTRODUCTION: Cystic adventitial disease of the popliteal artery is a rare cause of non-atheromatous claudication. It usually requires surgery to improve the distance walked by patients.
- CASE PRESENTATION: We report the case of a 44-year-old Caucasian man with unilateral symptomatic popliteal cysts extending to his genicular branches and associated with multilevel stenosis of his anterior tibial artery. A surgical evacuation of the cysts successfully restored his arterial patency and led to an objective haemodynamic improvement but was associated with early recurrence of symptoms.
- CONCLUSION: We suggest that the involvement of the genicular branches in cystic adventitial disease of the popliteal artery is a possible indicator of extensive adventitial degeneration and unfavourable clinical prognosis.
[★]
- 関
- 非解剖学的バイパス
[★]
膝窩動脈絞扼症候群
[★]
- 英
- popliteal fossa (K)
- ラ
- fossa poplitea
- 同
- ひかがみ
解剖
[★]
- 英
- artery (Z)
- ラ
- arteria
- 関
- 静脈