- 英
- acute otitis media, AOM
- ラ
- otitis media acuta
- 同
- 急性化膿性中耳炎 acute suppurative tympanitis
- 関
- 中耳炎
診断
- 1. 急性の発症
- 2. 中耳貯留液の存在(鼓膜の膨隆, 鼓膜の可動制限, 水疱形成, 耳漏)
- 3. 中耳炎症所見と症状(鼓膜の明らかな発赤または耳痛)
- 1-3をすべて満足する場合確定例、その他不確定例とする
重症度
- 米国小児科学会ガイドライン「急性中耳炎の診断と治療」
- 非重症:軽い耳痛かつ 24 時間以内の発熱が<39℃
- 重症:中等度~重度の耳痛あるいは≧39℃の発熱
治療
米国のガイドラインによる抗生剤の適応
- 米国小児科学会ガイドライン「急性中耳炎の診断と治療」
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不確定例
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確定例
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非重症
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重症
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非重症
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重症
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6ヵ月未満
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antibiotics
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antibiotics
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antibiotics
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antibiotics
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6~24ヵ月
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no
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antibiotics
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antibiotics
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antibiotics
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2歳以上
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no
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no
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no
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antibiotics
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薬剤と治療期間
- 米国小児科学会ガイドライン「急性中耳炎の診断と治療」
重症度
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初期治療
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初期治療無効時
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投与期間
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非重症
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AMPC 80~90 mg/kg/日
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AMPC/CVA 14:1 90mg/kg/日
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重症
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AMPC/CVA 14:1 90 mg/kg/日
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CTRX 50mg/kg/日 3 日間
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2歳以上非重症:5~7 日間
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参考
- 1. 小児急性中耳炎診療ガイドライン 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学領域 高橋晴雄
- http://www.k3.dion.ne.jp/~i-sibasi/2010.4.2aom.pdf
- http://www20.big.or.jp/~ent/topics/chuujien/chuujienjijou.html
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/02/23 15:51:15」(JST)
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急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん、Acute otitis media)とは、真正細菌が中耳に感染して急性の炎症を起こす疾患である。一般に中耳炎という場合、この疾患を指すことが多い。
|
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目次
- 1 原因
- 2 症状
- 3 診断
- 4 合併症
- 5 治療
- 6 予後
- 7 診療科
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原因
細菌が中耳に感染する経路として大きく分けて以下の3つがある。
- 経耳管性
- 中耳は耳管によって咽頭と連絡しているが、鼻腔や上咽頭に感染が起こることで、起炎菌が中耳へと侵入する。乳幼児では耳管が成人と比べて短く、内腔が太い上に水平に近いので中耳に細菌が侵入しやすい。乳幼児に急性中耳炎が起こりやすいのもこのためである。起炎菌は5歳以下ではインフルエンザ菌が、それ以後は溶血性連鎖球菌や肺炎球菌が多い。
- 経外耳道性
- 外耳道と中耳は通常鼓膜で隔てられているが、鼓膜穿孔によって細菌が直接中耳に侵入したり、鼓膜に感染した後中耳に波及することがある。頻度は少ない。
- 血行性
- 猩紅熱、ジフテリア、インフルエンザなどの感染症で血行性に感染することがある。まれではあるが、一般の中耳炎に比べ重症になりやすい。
症状
耳痛、発熱、伝音性難聴、耳鳴、耳漏が主要な自覚症状である。また鼓膜は充血し、重症例では穿孔する。
診断
症状と鼓膜所見によって診断される。
合併症
- 内耳炎
- ごくまれに内耳炎を合併し、感音難聴(神経障害による難聴)、めまいを伴う事がある。予後は不良。
治療
安静にし、抗生物質や消炎鎮痛剤を投与する。鼓膜が膨隆していたり耳痛が高度だったりしたときは、鼓膜切開して分泌物を吸引し、抗生物質を点耳する。
- 小児急性中耳炎に関してはガイドラインが作成されており、それを参考に加療されることが好ましい。
予後
完全に治癒することが多いが、慢性中耳炎に移行したり、頭蓋内合併症を起こしたりすることもある。
診療科
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 薬物 反復・遷延例を含む小児急性中耳炎に対する経口カルバペネム系抗菌薬TBPM-PIの有効性評価
- シリーズ感染症 : ガイドラインから見た診断と治療のポイント(3)急性中耳炎
- 急性中耳炎、急性鼻副鼻腔炎における抗菌薬の選択基準とバリアン
- 林 達哉
- 日本耳鼻咽喉科感染症研究会会誌 30(1), 133-136, 2012-05
- 著者最終原稿版Since the end of the last century we have been experiencing increased number of patients with intractable acute otitis media (AOM) mainly due to wide spread of drug resistant strains of its cau …
- NAID 120004872618
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- 耳が痛いというと誰しもが真っ先に考えるのは、中耳炎になってはいないかということで しょう。そしてこの中耳炎は、耳に水が入って起こると勘違いしている方も多いようです。 急性中耳炎とはどんな病気で、どのようにして起こるのか、また、どんな点に注意して ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 6歳の男児。小学校入学時の検査で左の難聴を指摘され来院した。耳痛と耳漏とはない。家族歴と既往歴とに特記すべきことはない。オージオグラムは平均約50dBの伝音難聴である。鼓膜の写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G010]←[国試_101]→[101G012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I048]←[国試_107]→[107I050]
[★]
- a 感冒罹患に続発する。
- b 早期から抗菌薬を投与する。
- c 5歳以上の小児では難治化しやすい。
- d 最も多い起炎菌は黄色ブドウ球菌である。
- e 保育所などでの集団生活は危険因子である。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D013]←[国試_104]→[104D015]
[★]
- 耳鏡所見(別冊No. 5 ①~⑤)を別に示す。
- 急性中耳炎の所見と考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I023]←[国試_106]→[106I025]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103G010]←[国試_103]→[103G012]
[★]
- 8ヶ月の乳児。38-39℃の発熱が2日間続いた。咳や嘔吐などは見られず、一般的な診察で異常所見を認めない。
- まず考えるべき疾患はどれ。3つ。
[★]
- 英
- facial nerve paralysis in children
- 関
- 顔面神経麻痺
[★]
- 英
- acute suppurative otitis media
- 関
- 急性中耳炎
[★]
急性中耳炎。急性化膿性中耳炎
[★]
急性中耳炎、acute otitis media
[★]
- 英
- recurrent acute otitis media
[★]
- ラ
- otitis media, OM
中耳炎
- 滲出性中耳炎:耳管の閉塞と中耳炎が原因。
- 急性中耳炎(急性化膿性中耳炎)
- 慢性中耳炎(慢性化膿性中耳炎):急性中耳炎発症後3ヶ月を経過しても耳漏が持続する病態。難聴、鼓膜穿孔、耳漏が3大症状。
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- acute
- 関
- 急性的、鋭い、鋭形、急性型
[★]
- 英
- middle ear (KH)
- ラ
- auris media
- 関
- 外耳、内耳