- 英
- striae gravidarum, striae of pregnancy, striation of pregnancy
- ラ
- stria gravidarum, striae gravidarum
概念
- 子宮の急激な増大により皮膚が過度に進展され皮下組織が断裂してできる長紡錘形の線
- 分娩後は瘢痕化して旧妊娠線として残存。消失しない(100G054)
参考
- http://blog-imgs-1.fc2.com/m/i/l/milkbaby/20050507153206.jpg
- http://yoga.kisokouza.net/ninshinsen.jpg
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/23 23:37:50」(JST)
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妊娠線(にんしんせん)とは、臨月近い妊婦の腹部の皮膚の真皮や皮下組織にできる亀裂のこと。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織から成り立っている。 妊娠してお腹が大きくなってくると、表皮は伸びることができるが、その下の真皮や皮下組織の一部が伸びにくいため弾性線維に亀裂が生じることによっておこる。 皮膚線状や線状皮膚萎縮ともよばれ、男女問わず成長が著しい場合や急激に太った場合、クッシング症候群の際にも出現する。
妊娠線は最初赤紫の線としてでてくる。一度できてしまうと、出産後も完全には元に戻らないが、時間の経過とともに目立たなくなる。
目次
- 1 発生時期
- 2 発生箇所
- 3 できる人とできない人の違い
- 4 妊娠線の予防策
- 5 妊娠線が出来た場合の対処法
- 6 関連項目
- 7 参考文献
発生時期[編集]
妊娠6 - 7ヶ月以降に出現。妊婦の40%以上に発症する。
発生箇所[編集]
腹部、大腿外側、臀部、乳房周囲に好発。
できる人とできない人の違い[編集]
皮膚の体質もあるが、皮下脂肪の厚い人や、小柄でおなかが突き出やすい人、多胎妊娠や、経産婦はできやすいと言われている。
妊娠線の予防策[編集]
体重増加をしすぎないことは有効である。しかし、どんなに予防を行っても100%防ぐ方法は今のところない。
妊娠線が出始めるころは、かさつきやかゆみがでることが多い。これに関しては、肌を清潔に保ち、保湿剤を用いることも有効である。また、保湿をしっかりすることで肌の弾性も増すので、保湿剤をこまめに塗ることが有効と言われている。[要出典]妊娠線対策に販売されているクリーム(妊娠線クリーム)は、より肌のハリを増させる成分を入れているので、保湿剤の代わりに使用してもよい。ケアを行わない人に比べ、行った方のほうが、妊娠線の発生率や度合いが低いと言われている。[要出典]
妊娠線が出来た場合の対処法[編集]
妊娠線は最初赤紫の線として出てくる。しかし、時間が経つと赤紫の色は少しずつ消えて目立たなくなってくる。また、それ以上広がらないように、上記の妊娠線の予防方法を実践するのも有効である。[要出典]
目立たなくする方法として、妊娠線を消すためのクリームなども市販されているが、完全に消えることはない。美容皮膚科などの医療機関では、妊娠線ができる真皮層に熱を加えて皮膚自体を引き締める治療もあるが、これも有効とはいえ[要出典]完全には消せない。
関連項目[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、妊娠線に関連するカテゴリがあります。 |
参考文献[編集]
周産期医学 Vol.34 no.11,2004-11 妊娠中期のプライマリ 皮膚疾患 島岡昌幸 島岡医院
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- O1-053 妊娠線出現前の妊婦の妊娠線に対する認識(妊娠期5,一般口演)
- 湿疹・搔痒・妊娠線 (妊婦の悩みに応えられる助産師になろう ビジュアルで学ぶマイナートラブル解決法)
- O2-010 初産婦における妊娠線発生と皮膚状態との関連(妊娠6,一般口演)
- 1. 妊娠線が妊婦のQOLに与える影響(シンポジウム〔3〕「周産期におけるマイナートラブルとその対処法」,第52回日本母性衛生学会総会)
Related Links
- 妊娠線は出産後は目立たなくなるとはいえ、できないに越したことはありません。クリームで保湿するのも効果的です。妊娠線予防(クリームマッサージ法)について紹介します。
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★リンクテーブル★
[★]
- a. 循環血液量は12時間で非妊時に戻る。
- b. 初乳は4日で成乳に変わる。
- c. 妊娠線は1週で消失する。
- d. 体重は1週で非妊時に戻る。
- e. 子宮は2週で正常大に戻る。
[正答]
※国試ナビ4※ [100G053]←[国試_100]→[100G055]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109F003]←[国試_109]→[109F005]
[★]
- 英
- postpartum
- ラ
- puerperium
- 同
- 産床
- 関
- 産褥期
性器復古
- 子宮体:産褥6週で元の大きさに戻る。 → 子宮#子宮の大きさ
- 子宮頚部:(分娩数時間後)2-3指、(分娩第3日)2指、(分娩第6-10日)1指、(分娩4-6週)閉鎖
- 腟
- 外陰
全身の復古
- 体重:産褥1ヶ月の段階で妊娠前より2-3kg重い。分娩により5kg減少、循環血液量減少や子宮の退縮により2kg減少。(QB.P-320)
- 腹壁:妊娠線
- 泌尿器:分娩による膀胱筋、膀胱支配神経の麻痺、腹壁弛緩による腹圧の低下による排尿などの復古は比較的遅い。(QB.P-318)
- 血液
- 循環血漿量:妊娠中は増加していたが、、産褥1ヶ月で妊娠前の水準へ → 分娩直後から尿量増加(ANP↑)。
- 赤血球:分娩後減少、産褥1ヶ月で妊娠前の水準へ
- 白血球:分娩後より増加するがその後、減少し産褥1週間で妊娠前の水準に近くなり、産褥1ヶ月で妊娠前の水準へ
- 血小板:出産後減少し、産褥1週間頃までに非妊時より増加(→血栓症が好発)。産褥1ヶ月で正常。
[★]
- 関
- 伸展裂創、妊娠線。
[★]
- 英
- new striae, new lines
[★]
- 英
- pregnancy, gravidity, gestation
- 関
- 妊娠週数、妊娠期間、(妊娠週数・妊娠月数の推定)子宮#子宮の大きさ、trimester。妊婦
- 妊娠x週
- x weeks of gestation
妊娠期間 (L.107)
- 最終月経の開始から280日(40週)
- 受精後266日(38週)
妊娠に伴う自覚、検査所見
- QB必修
- 尿検査による妊娠反応陽性:4週
- つわり症状 :6週
- 胎動の自覚 :18-20週
検査
超音波検査
- QB必修
- 妊娠4週:胎囊
- 妊娠5週:胎児
- 妊娠6週:胎児心拍
- 妊娠10-12週:ドップラーによる胎児心拍
尿妊娠反応
妊娠による変化
- G10M.38 NGY.293-303
- 循環血液量増加 → 血漿量の増加が血球成分の増加より著しい → 血液希釈(赤血球数↓、Hb↓、Ht↓)
- 白血球増加(5000~12000 /ul)。多核白血球優位に増加。
- 凝固能:凝固系亢進、線溶系抑制
- 血液凝固因子:第XI因子、第XIII因子を除き、血液凝固因子の濃度が上昇
- 胃:緊張度と運動性低下。食道括約筋圧低下、妊娠子宮による胃の変異により胃食道逆流が生じやすい(→麻酔管理では妊婦はfull stomach扱い)。
- 胸郭弛緩、横隔膜挙上、気道拡張(プロゲステロンによる気管平滑筋弛緩)
- →[一回換気量]増加、[予備呼気量]減少、[残気量]減少 → 残気量が減少し、一回換気量が増加 → 分時換気量増加
-
- 食後血糖は上昇。空腹時血糖は低下する。また、食後に高インスリン血症が持続する。 (NGY.293)
- FSH, LH:非妊娠時の基礎値
- hCG:10週前後にピークとなり以降、減少。
- PRL:妊娠末期に向かって増加
妊娠によるエネルギー付加量
- NGY.324
- 日本人成人女子の生活活動強度別の栄養所要量(kcal/day)
- 妊婦 +350
- G10M.72
- 妊娠初期:50kcal
- 妊娠中期:250kcal
- 妊娠末期:500kcal
- 授乳中:450kcal
妊娠と服用薬
- 妊娠と薬情報センター - 独立行政法人 国立成育医療研究センター
- http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html
服用薬の影響
- 4週から7週末までは器官形成期であり、催奇形性が確認されているものはワルファリン(鼻奇形、骨形成不全)、メトトレキセート(種々の奇形)、抗てんかん薬(種々の奇形)がある。(参考1)
臨床関連
届出
参考
- http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/FUJ-FULL.pdf
[★]
- 英
- line、string
- 関
- 裏打ち、系統、弦、紐、ライン