商品名
会社名
成分
薬効分類
薬効
- C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善を効能・効果とする新有効成分含有医薬品・新医療用配合剤
【優先審査】
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 新薬くろ~ずあっぷ(第205回)マヴィレット配合錠(グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル)
- 医薬品情報(DI)室より 注目の新薬情報(28)一般名:グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル配合剤 マヴィレット配合錠
- 審査報告書から見る新薬の裏側(第16回)マヴィレット配合錠(グレカプレビル水和物/ピブレンタスビル)
- 大野 能之
- 月刊薬事 = The pharmaceuticals monthly 60(6), 1138-1142, 2018-05
- NAID 40021564844
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
マヴィレット配合錠
組成
成分・含量
- 1錠中 グレカプレビル水和物(無水物として)100mg,ピブレンタスビル 40mg
添加物
- コポリビドン,コハク酸d−α−トコフェロールポリエチレングリコール,軽質無水ケイ酸,プロピレングリコール脂肪酸エステル,クロスカルメロースナトリウム,フマル酸ステアリルナトリウム,ヒプロメロース2910,乳糖水和物,酸化チタン,マクロゴール4000,三二酸化鉄
禁忌
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
- 重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害のある患者
- アタザナビル硫酸塩,アトルバスタチンカルシウム水和物,リファンピシンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
- 本剤の使用に際しては,HCV RNAが陽性であることを確認すること.また,肝予備能,臨床症状等により,非代償性肝硬変でないことを確認すること.
○セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎の場合
- 通常,成人には1回3錠(グレカプレビルとして300mg及びピブレンタスビルとして120mg)を1日1回,食後に経口投与する.投与期間は8週間とする.なお,C型慢性肝炎に対する前治療歴に応じて投与期間は12週間とすることができる.
○セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型代償性肝硬変の場合
○セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のいずれにも該当しないC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変の場合
- 通常,成人には1回3錠(グレカプレビルとして300mg及びピブレンタスビルとして120mg)を1日1回,食後に経口投与する.投与期間は12週間とする.
- セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎患者に対しては,前治療の有無により投与期間を考慮すること.国内臨床試験において,NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤,NS5A阻害剤又はNS5Bポリメラーゼ阻害剤の前治療歴を有する患者に対する本剤の投与期間は12週間であった.(「臨床成績」の項参照)
慎重投与
- B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者[再活性化するおそれがある.](「重要な基本的注意」の項参照)
重大な副作用
肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明)
- AST,ALT,ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
薬効薬理
作用機序28),29)
- グレカプレビルは,HCV遺伝子にコードされる複合タンパク質のプロセシング及びウイルス複製に必須なHCV NS3/4Aプロテアーゼを阻害する.ピブレンタスビルは,ウイルス複製に必須なHCV NS5Aを阻害する.
抗ウイルス活性28),29),30),31)
- グレカプレビルは,遺伝子組換えHCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,5a及び6aのNS3/4Aプロテアーゼを阻害した(IC50値は3.5〜11.3nmol/L).グレカプレビルは,HCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a及び6aのHCVレプリコン細胞においてRNA複製を阻害した(EC50値は0.85〜4.6nmol/L).グレカプレビルは臨床分離株由来のHCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,4d及び5aのHCV NS3領域含有HCVレプリコン細胞において,RNA複製を阻害した(EC50値は0.05〜3.8nmol/L).
ピブレンタスビルは,HCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,5a及び6aのHCVレプリコン細胞においてRNA複製を阻害した(EC50値は1.4〜4.3pmol/L).ピブレンタスビルは,臨床分離株由来のHCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,4b,4d,5a,6a,6e及び6pのHCV NS5A領域含有HCVレプリコン細胞においてRNA複製を阻害した(EC50値は0.27〜3.5pmol/L).
グレカプレビル及びピブレンタスビルは,HCVジェノタイプ1a又は1bレプリコン細胞に対して,相加又は相乗的な抗ウイルス活性を示した.
薬剤耐性26),27),32)
- NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤の抗ウイルス活性に影響するアミノ酸変異を組み込んだHCVレプリコン細胞を用いた検討において,グレカプレビルの抗ウイルス活性が1/5以下となったアミノ酸変異は,HCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a及び4aにおける156位の変異,HCVジェノタイプ3aにおける80位の変異,並びにHCVジェノタイプ1a,1b,3a,4a及び6aにおける168位の変異であった.HCVジェノタイプ5におけるグレカプレビルに対する耐性変異については,未検討である.
NS5A阻害剤の抗ウイルス活性に影響するアミノ酸変異を組み込んだHCVレプリコン細胞を用いた検討において,ピブレンタスビルの抗ウイルス活性が1/5以下となったアミノ酸変異は,HCVジェノタイプ1aにおける28位,30位,62位及び93位の変異,及びHCVジェノタイプ1bにおける32位の欠損であった.
国内第III相試験で本剤を投与されたDAA未治療のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者(HCVジェノタイプ1又は2)において,ウイルス学的治療不成功例はみられなかった.DAA未治療のHCVジェノタイプ3のC型慢性肝炎患者において,ウイルス学的治療不成功例が2例認められ,NS3領域の解析はできなかったが,NS5A領域の解析で,1例は,投与前後にG92E,投与後にL28F及びY93Hが認められ,もう1例は,投与前後にV31M,投与後にY93Hが認められた.DAA既治療のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変患者(HCVジェノタイプ1b)において,ウイルス学的治療不成功例2例のうち1例は,投与前にNS3領域のY56F及びS122G,投与前後にNS3領域のD168V及びNS5A領域のP32L及びP32欠損,投与後にNS3領域のA156D/A156Vが認められ,もう1例は,投与前後にNS3領域のY56F,Q80L及びV170I並びにNS5A領域のL31F及びP32欠損が認められた.
海外試験の併合解析の結果, HCVジェノタイプ3の患者においてNS5A領域のA30Kに関連するSVR12率の低下が認められ,HCVジェノタイプ4,5又は6の患者においては,ウイルス学的治療不成功例はみられなかった.
交差耐性33)
- In vitroにおいて,他のNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤と同様にNS3/4領域の80,156又は168位のアミノ酸変異に対して,グレカプレビルの抗ウイルス活性の低下が認められた.他のNS5A阻害剤に耐性を示すNS5A領域の24,28,30,31又は58位のアミノ酸変異に対して,ピブレンタスビルの抗ウイルス活性を保持していた.グレカプレビルは,NS5A阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異及びNS5Bポリメラーゼ阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異に対して,抗ウイルス活性を保持していた.ピブレンタスビルは,NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異及びNS5Bポリメラーゼ阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異に対して,抗ウイルス活性を保持していた.
有効成分に関する理化学的知見
- 白色から淡黄色の粉末又は塊.エタノール(99.5)に溶けやすく,水にほとんど溶けない.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- hepatitis C HC
- 関
- C型肝炎ウイルス、慢性肝炎、肝炎。C型慢性肝炎。非A非B型肝炎
まとめ
- RNAウイルスでありエンベロープを有するフラビウイルスに属するC型肝炎ウイルスの感染により生じる肝炎である。潜伏期は60日程度であり、発症は潜行性である。感染経路は血液の接触に夜物が多い。劇症化することは稀(0.1%)であるが、非常に慢性化しやすい(85%)。慢性化例では肝機能の低下・荒廃を来しついには肝細胞癌を生じる。日本に多い1b型(70%)はインターフェロンが奏効しにくい。治療はインターフェロンとリバビリンである。予防は感染源との接触を避けることである。
概念
- C型肝炎ウイルスによる感染症である。
- 五類感染症(全数把握)
- C型肝炎ウイルスの感染により生じる。C型急性肝炎はA型やB型に比べて自覚症状は軽く劇症化することは稀であるが、70%程度の例でC型慢性肝炎に移行する(A-E型肝炎の中で最高)。以前は非A非B型肝炎と呼ばれており、同定されたのは1989年で、検出系が確立されたのは1988年である。
疫学
- C型肝炎患者+持続感染者(キャリア):150-200万人(参考1)
- C型肝炎患者数:C型ウイルス肝炎の総患者数は34万7千人(2005年10月時点, 『患者調査』【Z41-842】2005年版 上巻(全国編)p.652)(参考5)
病原体
- C型肝炎ウイルス:遺伝子型(1b型: 70%、2a型: 20%、2b型: 8-10%)
感染経路
- 血液感染:輸血(第二世代HCV抗体導入後は輸血後肝炎の発生はほとんどない)、針刺し事故、入れ墨、覚醒剤の回し打ち。頻度が比較的多い
- 性的接触:B型肝炎ウイルスに比較すると頻度は少ない。
- 垂直感染:低率
経過
- 自然治癒は稀
- 10-30年の経過で肝硬変 → 肝細胞癌
- 癌化には5,11,17番染色体の染色体異常が関わっている?
- HCVの初感染から30年間以上経過している患者では年間の肝細胞癌発症率は1-4%である(HIM.1963)
- C型肝炎を背景に肝細胞癌を発症した場合、C型肝炎ウイルスを駆逐し、肝細胞癌が治癒した後であっても発癌リスクは変わらない、らしい(出典不明)
症状
- 慢性肝炎では多くの場合症状が無くトランスアミナーゼ上昇のみで、長い経過の中で肝硬変や肝細胞癌を発症する。
合併症
検査
-
- 2. HCVコア抗体:コア粒子
- 3. E2/NS-1抗体:エンベロープ
- 4. NS抗体、C100-3抗体C-33c抗体、NS5抗体:被構造タンパク
- NATによるHCV-RNAの検出。ウインドウ期は1-2週間
病態の評価 - 目的別
- 肝障害の評価 → ALT
- 残存肝機能 → 血小板数(肝臓で産生されるトロンボポエチンを反映するはず)
- 治療効果判定 → HCV-RNA
治療
- インターフェロンとリバビリンの併用が有効な治療法とされたが、HCVが排除され肝炎が治癒する確率は40~50%程度であった。
- 近年核酸アナログの開発により、肝炎の治療が進展してきた。
抗ウイルス薬 - C型肝炎
治療フローチャート
治療に影響を及ぼす因子
- HCV RNA(少ない方が良い)、遺伝子型(2型が良好)、線維化(軽度)、年齢、性別、血小板。(参考(3))
- 年齢<45、感染期間が短い、HCV RNAが少ないこと、遺伝子型が1型でないこと(HIM.1095)
- HCV-RNA量、HCB遺伝子型、肝組織化の程度(QB.B-282)
B型肝炎とC型肝炎の比較
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B型肝炎
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C型肝炎
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ソース
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感染の特徴
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慢性の肝細胞障害、 integrationによる変異誘発?
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慢性の肝細胞障害
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根拠なし
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劇症化
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0.1-1%
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0.1%
|
HIM
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慢性化率
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1-10%
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85%
|
HIM
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キャリア化
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稀。通常、母子感染でおこる
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医学辞書
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肝細胞癌患者中
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約20%
|
約70%
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QB.B-281
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肝細胞癌患者年齢
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若年発症
|
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QB.B-281
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肝細胞癌発症形式
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突発あり
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緩徐進展
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QB.B-281
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遺伝子型
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B型肝炎ウイルス#遺伝子型
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A型、C型
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1b型、2a型,、2b型
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日本ではC型多く、重症化しやすいが、慢性化しにくい。しかし、インターフェロン奏効しにくく、肝細胞癌発症しやすい。
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日本では1b型多い。インターフェロン奏効しづらい(15%)。平均は2型は奏効しやすい(80%以上でウイルス排除)
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治療
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インターフェロン ラミブジン アデフォビル エンテカビル テルビブジン
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ペグインターフェロン+リバビリン
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参考
- http://www.c-kan.net/
- 2. 独立行政法人国立国際医療研究センター 肝炎情報センター│C型肝炎およびC型肝炎ウイルス
- http://www.ncgm.go.jp/center/forcomedi_hcv.html
- http://kousei-hosp.com/C-PPT.pdf
- https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_c
- 5. C型肝炎について - 国立国会図書館 リサーチナビ
- http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400257.php
- http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_12.html
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- 英
- pibrentasvir PIB
- 商
- マヴィレット配合
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- 英
- glecaprevir GLE
- 商
- マヴィレット配合
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- 英
- compound、combination、mixture、compound
- 関
- 化合物、組み合わせ、混合、混合物、コンパウンド、複方、併用、化合、合併、コンビネーション、組合せ