- 英
- castor bean、Ricinus communis
- 関
- トウゴマ属
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/22 02:00:58」(JST)
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トウゴマ |
トウゴマ
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 Angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 Eudicots |
階級なし |
: |
バラ類 Rosids |
目 |
: |
キントラノオ目 Malpighiales |
科 |
: |
トウダイグサ科 Euphorbiaceae |
属 |
: |
トウゴマ属 Ricinus |
種 |
: |
トウゴマ R. communis |
|
学名 |
Ricinus communis L. |
和名 |
トウゴマ(唐胡麻) |
英名 |
Castor bean |
|
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トウゴマ(唐胡麻、学名:Ricinus communis)は、トウダイグサ科トウゴマ属の多年草。別名、ヒマ(蓖麻)[1]。
種子から得られる油はひまし油(蓖麻子油)として広く使われており、種にはリシン (ricin) という毒タンパク質がある[2]。
学名のRicinusはラテン語でダニを意味しており、その名のとおり果実は模様と出っ張りのため、ダニに似ている。トウゴマは栽培品種が多くあり、その植生や形態は個体によって大きく変化し、あるものは多年生で小さな木になるが、あるものは非常に小さく一年生である。葉の形や色も多様であり、育種家によって分類され、観葉植物用に栽培されている。
特徴
一属一種。原産は、東アフリカと考えられているが、現在では世界中に分布している。公園などの観葉植物として利用されることも多い。
種子は40-60%の油分を含んでおり、主にリシノリン(英語版)などのトリグリセリドを多く含むほか、毒性アルカロイドのリシニンも含む[3]。
トウゴマの種は、紀元前4000年頃につくられたエジプトの墓所からも見つかっている。ヘロドトスや他のギリシャ人旅行者は、ひまし油を灯りや身体に塗る油として使用していたと記述している。インドでは紀元前2000年頃からひまし油を灯りや便秘薬として使用していたと記録されている。中国でも数世紀にわたって、内用・外用の医薬品として処方されている。日本では、ひまし油は日本薬局方に収録されており、下剤として使われる。ただし、猛毒であるリシンが含まれているため、使用の際は十分な注意が必要である。特に妊娠中や生理中の女性は使用してはならない。また、種子そのものを口にする行為はさらに危険であり、子供が誤食して重大事故が発生した例もある。
生産
現在、トウゴマは世界で年間約100万トン生産されており、主な生産地はインド、中国、ブラジルである[4]。これらの国々では活発な生産計画が実施されている。
出典
- ^ トウゴマ - 農業・食品産業技術総合研究機構
- ^ トウゴマ - 日本薬学会
- ^ 聖書植物園について - 西南学院大学
- ^ 世界のトウゴマ生産量 国別ランキング・推移 - Global Note
関連項目
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Japanese Journal
- 油料作物トウゴマ子実における貯蔵油脂合成関連遺伝子の解析
- 作物体の表面構造と機能 : I.ヒマの生長に伴う地上部各器官の表面構造の変化
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ヒマシ油「マルイシ」
組成
====組 成
==
- 1mL中 日局ヒマシ油1mL 含有。
トウゴマRicinus communis Linne(Euphorbiaceae)の種子を圧搾して得た脂肪油である。
禁忌
- 急性腹症が疑われる患者[蠕動運動亢進作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
- 痙れん性便秘の患者[蠕動運動亢進作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
- 重症の硬結便のある患者[本剤では効果が得られず、症状を悪化させるおそれがある。]
- ヘノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中の患者[これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こすおそれがある。]
- 燐、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時[これらの物質の吸収を促進させるおそれがある。]
効能または効果
- 便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時または手術前後における腸管内容物の排除
- ヒマシ油として、通常、成人は15〜30mL(増量限度60mL)、小児は5〜15mL、乳幼児は1〜5mLを、それぞれそのまま、または水、牛乳などに浮かべて頓用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
- ヒマシ油は小腸内でリパーゼにより、グリセリンとリシノール酸に加水分解され、このリシノール酸が小腸を刺激し瀉下作用をあらわす。1),2)
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:ヒマシ油(Castor Oil)
- 比重d25・25:0.953〜0.965
- 酸価:1.5以下
- けん化価:176〜187
- 水酸基価:155〜177
- ヨウ素価:80〜90
- 性状:無色〜微黄色澄明の粘性の油で、わずかに特異なにおいがあり、味は初め緩和で、後にわずかにえぐい。
エタノール(99.5)、またはジエチルエーテルと混和する。
エタノール(95)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。
0℃に冷却するとき、粘性を増し、徐々に混濁する。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- castor oil
- ラ
- oleum ricini
- 同
- カスター油
- 商
- MS温シップ、アプレゾリン、キンダロン、クロルプロマジン塩酸塩、ケトコナゾール、ゲファルナート、コンスーン、サイベース、スチックゼノールA、チンク油、テストーゲン、デスパコーワ、トフラニール、ハーネシップ、パスタロン、パステル、パッペンK、バトラーF、ビーマス配合、ヒマシ油、フッ化ナトリウム、ポステリザンF、ポリトーゼ、マイアロン、マゴチロン、マルタミン、ミルサート温シップ、ヤンヤン温パップ、ラクール温シップ、加香ヒマシ油、加香ヒマシ油FM、親水軟膏
- 関
- 下剤、トウゴマ Ricinus communis、リシノール酸
構造
作用機序
- 膵液で加水分解されてグリセリンとリチノール酸に分解される。リチノール酸は腸粘膜に刺激を与え瀉下作用を呈する。
薬理作用
- 迅速に発現する
動態
適応
注意
- 軽い腹痛を呈し、腹鳴を伴う。
- 妊婦への使用は骨盤内充血を引き起こすことがある。
- 腸吸収を妨げるので長期不要には不向き
禁忌
副作用
相互作用
[★]
トウゴマ
- 関
- Ricinus、Ricinus communis
[★]
トウゴマ
- 関
- castor bean
[★]
- ラ
- Ricinus
- 関
- トウゴマ、Ricinus属、リシヌス属