出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/25 10:55:32」(JST)
ツツガムシ | ||||||||||||||||||
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Trombidium holosericeum
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分類 | ||||||||||||||||||
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ツツガムシ(恙虫)とは、ダニ目ツツガムシ科のダニの総称。ツツガムシ科に属するダニ類は日本では約100種が報告されている。成虫は赤色、幼虫はオレンジ色をしている。幼虫は野鼠の耳に寄生していることが多い。幼虫は脊椎動物寄生性で孵化後、生涯に一度だけ哺乳類などの皮膚に吸着して組織液、皮膚組織の崩壊物などを吸収する。十分摂食して脱落、脱皮した後の第一若虫、第二若虫および成虫には脊椎動物への寄生性はなく、昆虫の卵などを食べる。
0.1~3%の個体が経卵感染によってツツガムシ病リケッチアを保菌しており、これに吸着されるとツツガムシ病に感染する。保有するリケッチアの血清型は、種との関連性があることが知られ、タテツツガムシはKawasakiまたはKuroki型、アカツツガムシはKato型、フトゲツツガムシはKarpまたはGilliam型を保有している。
とくに秋田県、宮城県などでは夏になるとツツガムシ病による死者のニュースがしばしば聞かれる。
俗に、ツツガムシが「無事である」という意味の「つつがない」(恙無い)という慣用句の語源とされるが、それは誤りである。
「恙」(つつが)はもともと「病気」や「災難」という意味であり、それがない状態を指す言葉として「つつがない」という慣用句が生まれた。それとは別に原因不明の病気があり、その病気は「恙虫」(つつがむし)という妖怪に刺されたことによって発病すると信じられていた。後世になってからこの病気がダニの一種による感染症(ツツガムシ病)であることが判明し、そこから逆にこのダニがツツガムシと命名されたものである。
石見国(島根県西部)に夜な夜な民家に入り込んでは寝ている住人の生き血を吸う「ツツガ」という虫がいた。のちに陰陽博士により退治された。
「絵本百物語」に描かれた恙虫
ツツガムシに噛まれた症状
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関連記事 | 「ガム」 |
科 | 寄生性 | 大きさ | グラム染色性 | 細胞壁 | LPS | ペプチド グリカン |
封入体 | 免疫原性 | 感染経路 | 無効抗菌薬 |
マイコプラズマ科 | 直径0.3μm | なし | なし | なし | なし | 飛沫感染 | βラクタム薬 | |||
リケッチア科 | 偏性細胞寄生性 | (0.3-0.5)x(0.8-2.0)μm | 陰性 | あり | あり | あり | なし | 媒介動物 | βラクタム薬 | |
クラミジア科 | 偏性細胞寄生性 | 陰性 | あり | あり | なし | あり | なし | 飛沫感染/接触感染/性行為 | βラクタム薬、アミノ配糖体系 |
科 | 属 | 病原体名 | 疾患名 | 潜伏期 | 感染経路 | 診断 | 症状 | 治療 | |
マイコプラズマ科 | マイコプラズマ属 | Mycoplasma pneumoniae | 肺炎マイコプラズマ | マイコプラズマ肺炎 | 飛沫感染 | マクロライド系・テトラサイクリン系 | |||
リケッチア科 | オリエンチア属 | Orientia tsutsugamushi | ツツガムシ病 | 4-18日 | ツツガムシ | Weil-Felix反応/蛍光抗体法/免疫ペルオキシダーゼ法/ペア血清 | テトラサイクリン系 ニューロキノロン系 | ||
リケッチア科 | リケッチア属 | Rickettsia japonica | 日本紅斑熱 | 2-8日 | マダニ | Weil-Felix反応 | |||
リケッチア科 | エールリキア属 | Ehrlichia sennetsu | 腺熱 | 10-17日 | 不明 | ||||
リケッチア科 | コクシエラ属 | Coxiella burnetii | Q熱 | 14-26日 | 経気道的、経口的、経皮的。人獣共通感染症 | テトラサイクリン系・ニューキノロン系・リファンピシン併用 | |||
リケッチア科 | バルトネラ属 | Bartonella henselae | Bartonella henselae感染症 (ネコひっかき病/細菌性血管腫症) |
マクロライド系・テトラサイクリン系 | |||||
クラミジア科 | クラミジア属 | Chlamydia psittaci | オウム病クラミジア | 7-10日 | テトラサイクリン系、マクロライド系。 βラクタム、アミノ配糖体無効。 基本小体に作用しない | ||||
クラミジア科 | クラミジア属 | Chlamydia trachomatis | トラコーマクラミジア | 1-5週 | 性行為 | ||||
クラミジア科 | クラミドフィラ属 | Chlamydophila pneumoniae | 肺炎クラミジア | 3-4週 |
節足動物(せっそくどうぶつ)とは、動物界最大の分類群で、昆虫類、甲殻類、クモ類、ムカデ類など、硬い殻(外骨格)と関節を持つグループ。陸・海・空・土中・寄生などあらゆる場所に進出し、現生種は約110万種と名前を持つ全動物種の85%以上を占める。ただし未記載の動物種もいまだ多く、最近の研究では海産の線形動物だけで1億種以上いると推定されている。
ツツガムシ病 : 約 147,000 件 ツツガ虫病 : 約 39,400 件 つつが虫病 : 約 36,500 件 つつがムシ病 : 約 147,000 件 つつがむし病 : 約 3,740 件 恙虫病 : 約 18,900 件
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