インドシアニングリーン排泄異常症
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- iodineの化学記号
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Japanese Journal
- PPB-3-124 体質性Indocyanine green(ICG)排泄異常症を伴う胆管細胞癌の1手術例(肝症例3)
- 中川 基人,金井 歳雄,高林 司,坂田 道生,松本 圭五,関 みな子,中村 威,今井 俊,澤柳 智樹
- 日本消化器外科学会雑誌 37(7), 1338, 2004-07-01
- NAID 110001359106
- 体質性ICG排泄異常症を伴った肝門部胆管癌の1手術例
- 太田 徹哉,平井 隆二,佃 和憲,村上 正和,内藤 稔,清水 信義
- 胆道 = Journal of Japan Biliary Association 16(5), 392-396, 2002-12-28
- NAID 10010087157
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- ICG排 泄異常症における肝切除術式の決定は困難であるので,今 後症例の集積 とともに,新 たな肝. 予備能検査法の .... 外ビリルビン,BSPの 排泄障害を伴わない 2例 を報告. し,先 天的要因が関与 している可能性から. “ 体質性. ICG排 泄異常症. "と. 命名した。
- Indocyanine green(ICG)試験において停滞率が70%と異常高値を示す肝細胞癌症例 を経験した.他の血液生化学検査に異常はなく,いわゆるICG排泄異常症と診断した. 術前肝機能評価のために,腹腔鏡による観察および非腫瘍部の肝生検を行い,慢性 ...
- 和文文献. PPB-3-124 体質性Indocyanine green(ICG)排泄異常症を伴う胆管細胞癌 の1手術例(肝症例3). 中川 基人,金井 歳雄,高林 司,坂田 道生,松本 圭五,関 みな子, 中村 威,今井 俊,澤柳 智樹; 日本消化器外科学会雑誌 37(7), 1338, 2004-07-01; NAID ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bromsulphalein test, bromsulphalein excretion test
- 同
- (国)BSP試験 BSP test
- 関
- ICG試験
概念
- 肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
- 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)を算出する。
- ブロムスルファレインはショックなどの副作用があるため、インドシアニングリーンに取って代わられている。
- それでも、デュビン・ジョンソン症候群の診断には有用である。
生理、動態
- BSPは血中で血漿蛋白質と結合し、70-80%は肝臓に接種され、グルタチオン抱合を受け、胆汁中に大部分が排泄される。(LAB.1356)
- 約2%は腎臓から排泄され、その他は網内系で分解される。(LAB.1356)
- BSP試験は注射後、30分、または45分後の血中停滞率をみるのが一般的。(LAB.1356)
副作用・合併症
- BSPの静注時に血管痛、嘔気、胸痛、めまいなどを来すことがある。
- まれにショック症状をきたすことがある。
方法=
- 体重に応じた量のBSP液を静脈注射。30分後/45分後に対側から採血し、血清を分離。
判定
血中停滞率
基準値
- LAB.1356
- 30分値:0-5%:正常
- 45分値:0-2%:正常
- 45分値の法が用いられる。
LAB.1356
- 5%以上、肝障害
- 15%まで、軽度肝障害
- 15%以上、高度肝障害
5-15%(中等度上昇)
- 検査値の本参考
15%以上(高度上昇)
- 検査値の本参考
疾患との関連
デュビン・ジョンソン症候群
- デュビン・ジョンソン症候群の診断に有用な検査である。
- (おそらく)30, 45, 60, 90, 120分後の採血を行う。
- 45分前まではブロムスルファレインの血中濃度は低下傾向にあるが、45分以降血中濃度が再上昇していく。
- この所見はデュビン・ジョンソン症候群に特徴的な所見とされている
まとめ
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ICG試験
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BSP試験
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その他
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血中消失率 (K)
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15分血中停滞率 (R15)
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血中停滞率 45分値
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健常者
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0.168-0.206
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0-10%
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正常
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ジルベール症候群
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正常(1)
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デュビン・ジョンソン症候群
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正常~軽度異常(2)
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低下後再上昇
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ローター症候群
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>70% 70-80(3)
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異常値 45-50%(3)
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黄疸
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ICG排泄異常症
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>70%
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肝機能検査正常
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慢性肝炎
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0.1-0.15
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10-30%
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肝硬変
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0.077
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>30%, 平均35%
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肝臓での処理
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代謝されない
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グルタチオン抱合
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(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
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(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)
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注意
- 肝細胞での処理がビリルビンと競合するので、血中ビリルビンが3-5mg/dlの場合、検査の意義はない。
[★]
- 英
- indocyanine green test, ICG test
- 同
- インドシアニングリーン負荷試験、インドシアニングリーン排泄試験。(国)ICG試験 ICG test、ICG負荷試験
- 関
- インドシアニングリーン、ブロムスルファレイン試験、肝予備能評価
[show details]
概念
- 暗緑色の色素であるインドシアニングリーンを用いた肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
- 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)(15分停滞率, R15)を算出する。
- 肝血流と肝細胞の色素摂取機能を反映し、肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられる。
- 肝血流 : 肝細胞ICG摂取能力: ICGの胆汁への排泄能力 = 3 : 1 : 1 (QB.B-268)
- 肝外排泄がほとんどなく、肝臓の初回通過効果が大きいので、R15、KICGは有効肝血流量の良い指標となる
- 肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられ、肝切除術の術前検査としては必須である。
- BSPと比べて、色素の肝外処理の比率、測定誤差、副作用が少ないなどの利点を有する(LAB.LAB.1357)
動態
- 血液中ではアルブミン(LAB.1357)・α1-リポ蛋白(医学事典)と結合する。
- ICGの90%以上が肝細胞に摂取され、抱合などの代謝を受けずに胆汁中へ排泄される。
判定
基準範囲
- LAB.1358
- 15分血中停滞率(R):0-10%
- 血中消失率(K):0.168-0.206
- 最大除去率ICG Rmax:3.18±1.62 mg/kg/分
10-30%(中等度上昇)
30%以上(高度上昇)
- [高頻度・可能性]肝硬変 → 80%以上では黄疸、腹水をしたきた重篤な肝不全状態が想定される
疾患・病態との関連
まとめ
|
ICG試験
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BSP試験
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その他
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血中消失率 (K)
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15分血中停滞率 (R15)
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血中停滞率 45分値
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健常者
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0.168-0.206
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0-10%
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正常
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ジルベール症候群
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正常(1)
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デュビン・ジョンソン症候群
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正常~軽度異常(2)
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低下後再上昇
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ローター症候群
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>70% 70-80(3)
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異常値 45-50%(3)
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黄疸
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ICG排泄異常症
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>70%
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肝機能検査正常
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慢性肝炎
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0.1-0.15
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10-30%
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肝硬変
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0.077
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>30%, 平均35%
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肝臓での処理
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代謝されない
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グルタチオン抱合
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(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
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(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)
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国試
[★]
- 英
- indirect bilirubin
- 関
- ビリルビン
- ポリフィリンが開裂してビリルビンとなるが不溶性であるために、血中ではアルブミンと結合する(これが、間接ビリルビン)。肝臓に運ばれた後、グルクロン酸抱合を受けて水溶性となったビリルビンが直接ビリルビンである。
基準値
鑑別疾患
- LAB 568
- ジェネラリストのための内科外来マニュアル. 384
[★]
- 英
- indocyanine green excretory defect, ICG-excretory defect
- 同
- ICG排泄異常症、体質性ICG排泄異常症 congenital ICG retention
- 関
- インドシアニングリーン
[★]
インドシアニングリーン排泄異常症
[★]
[★]
- aberrance, aberration, abnormity, anomalia, anomalo, anomaly, bad condition, defect, glitch, malfunction, trouble, uniqueness, vitium
[★]
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
インドシアニングリーン indocyanine green