- 英
- indocyanine green, ICG
- 商
- ジアグノグリーン、オフサグリーン
分子式
禁忌
- ヨード過敏症(造影剤としてのインドシアニングリーンにはその安定化のために少量のヨードが添加されているため)
臨床関連
メモ
- 脳外の手術でクリッピング後、ICGを注入した後、周囲を暗くして顕微鏡で出血の有無を確認していたみたい。
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/7224400A1034_1_02/7224400A1034_1_02?view=body
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 脳血管外科手術における術中インドシアニングリーン蛍光血管撮影の応用 : 時間軸投影マップの有用性
- 伊東 雅基,黒田 敏,中山 若樹,安田 宏,杉山 拓,穂刈 正昭,磯部 正則,寶金 清博
- 脳卒中の外科 = Surgery for cerebral stroke 39(1), 40-47, 2011-01-31
- NAID 10027421496
- 前嚢染色に用いたインドシアニングリーンが原因と考えられた白内障術後toxic anterior segment syndromeの1例 (特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(5))
Related Links
- インドシアニングリーンとして体重1kg当たり0.5mgに相当する量を注射用水で5mg/mL程度に希釈し、肘静脈より30秒以内に症状に注意しながら徐々に静脈注射する。 (2)肝血流量測定の場合 インドシアニングリーンとして25mgをできる だけ ...
- ICG(インドシアニングリーン)蛍光造影法とは、ICGが血中のα1リポプロテインと結合することで発する近赤外線を医療用CCDカメラ(PDEシステム;浜松ホトニクス社製)によって捉え、血管を初めとする生体内組織を観察する手技です。
- 総称名 ジアグノグリーン 一般名 インドシアニングリーン 欧文一般名 Indocyanine Green 製剤名 インドシアニングリーン注 薬効分類名 肝・循環機能検査用薬, 蛍光血管造影剤, センチネルリンパ節同定用薬 薬効分類番号 7222 7224 7290
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オフサグリーン静注用25mg
組成
有効成分
含量(1バイアル中)
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- ヨード過敏症の既往歴のある患者(本剤はヨウ素を含有しているため、ヨード過敏症を起こすおそれがある。)
効能または効果
- 網脈絡膜血管の造影
- インドシアニングリーンとして、成人には25mgを注射用蒸留水2mLに溶解し、通常肘静脈より速やかに注射する。
慎重投与
重大な副作用
*ショック(0.10%)、アナフィラキシー様症状(頻度不明注))
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、次のような処置を行うこと。
- 口のしびれ、嘔気、胸内苦悶、眼球結膜充血、眼瞼浮腫等があらわれた場合には、ショック、アナフィラキシー様症状の前駆症状と考えられるため、直ちに適切な処置を行うこと。
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれた場合には、症状に応じ、輸液、血圧上昇薬、強心薬、副腎皮質ホルモン剤等の投与、気道確保、人工呼吸、あるいは酸素吸入、心臓マッサージ、適切な体位をとらせるなどの救急処置を速やかに行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- インドシアニングリーン(indocyanine green)
略号
化学名
- 2-[7-[1,1-dimethyl-3-(4-sulfobutyl)benz[e]indolin-2-ylidene]-1,3,5-heptatrienyl]-1,1-dimethyl-3-(4-sulfobutyl)-1H-benz[e]indolium hydroxide,inner salt,sodium salt
分子式
分子量
性状
- 本品は暗緑青色の粉末で、においはない。
本品は水又はメタノールにやや溶けやすく、アセトンにほとんど溶けない。
融点
安定性
- 水溶液では不安定であるが、蛋白を含む溶液中および乾燥状態では安定である。
★リンクテーブル★
[★]
インドシアニングリーン indocyanine green
[★]
インドシアニングリーン ICG
[★]
インドシアニングリーン
[★]
インドシアニングリーン
[★]
- 英
- indocyanine green test, ICG test
- 同
- インドシアニングリーン負荷試験、インドシアニングリーン排泄試験。(国)ICG試験 ICG test、ICG負荷試験
- 関
- インドシアニングリーン、ブロムスルファレイン試験、肝予備能評価
[show details]
概念
- 暗緑色の色素であるインドシアニングリーンを用いた肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
- 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)(15分停滞率, R15)を算出する。
- 肝血流と肝細胞の色素摂取機能を反映し、肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられる。
- 肝血流 : 肝細胞ICG摂取能力: ICGの胆汁への排泄能力 = 3 : 1 : 1 (QB.B-268)
- 肝外排泄がほとんどなく、肝臓の初回通過効果が大きいので、R15、KICGは有効肝血流量の良い指標となる
- 肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられ、肝切除術の術前検査としては必須である。
- BSPと比べて、色素の肝外処理の比率、測定誤差、副作用が少ないなどの利点を有する(LAB.LAB.1357)
動態
- 血液中ではアルブミン(LAB.1357)・α1-リポ蛋白(医学事典)と結合する。
- ICGの90%以上が肝細胞に摂取され、抱合などの代謝を受けずに胆汁中へ排泄される。
判定
基準範囲
- LAB.1358
- 15分血中停滞率(R):0-10%
- 血中消失率(K):0.168-0.206
- 最大除去率ICG Rmax:3.18±1.62 mg/kg/分
10-30%(中等度上昇)
30%以上(高度上昇)
- [高頻度・可能性]肝硬変 → 80%以上では黄疸、腹水をしたきた重篤な肝不全状態が想定される
疾患・病態との関連
まとめ
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ICG試験
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BSP試験
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その他
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血中消失率 (K)
|
15分血中停滞率 (R15)
|
血中停滞率 45分値
|
健常者
|
0.168-0.206
|
0-10%
|
正常
|
|
ジルベール症候群
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正常(1)
|
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デュビン・ジョンソン症候群
|
正常~軽度異常(2)
|
低下後再上昇
|
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ローター症候群
|
|
>70% 70-80(3)
|
異常値 45-50%(3)
|
黄疸
|
ICG排泄異常症
|
|
>70%
|
|
肝機能検査正常
|
慢性肝炎
|
0.1-0.15
|
10-30%
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|
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肝硬変
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0.077
|
>30%, 平均35%
|
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肝臓での処理
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代謝されない
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グルタチオン抱合
|
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(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
|
(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)
|
国試
[★]
- 関
- インドシアニングリーン
意義
- インドシアニングリーンの血中での最大吸収波長および最大蛍光波長は、いずれも近赤外領域にある。近赤外領域の波長は、網膜色素上皮層を透過して脈絡膜まで達し、脈絡膜中のインドシアニングリーンを励起する。このため、網膜色素上皮や黄斑部キサントフィルの眼内組織のみならず、網膜下の漿液、出血および滲出斑などに対しても透過性が良いという特性をもつ。(参考1)
- 脈絡膜の血管の造影に適するので、脈絡膜神経血管の検索に有用である → 加齢黄斑変性
投与後の経過時間と造影像
- 参考1
- 眼底後極部の脈絡膜造影は、インドシアニングリーンが短後毛様動脈に流入した時点より始まるが、それぞれの支配領域にある脈絡膜動脈の造影開始時間は若干異なる。その後インドシアニングリーンは速やかに細小脈絡膜動脈を経て脈絡膜毛細血管へと移行する。
- 次いで脈絡膜静脈系の血管にも速やかにインドシアニングリーンが現れ、造影開始から3~5秒で中大脈絡膜静脈に至り脈絡膜蛍光が最も強くなる。
その後脈絡膜動脈の蛍光は弱まり、脈絡膜静脈系血管が優位の状態が色素静注後10~15分続く。
- やがて大中脈絡膜静脈からも色素は消失してびまん性の脈絡膜背景蛍光が観察される。この時期には、大きな脈絡膜血管や網膜血管は低蛍光を示す。
参考
- http://www.santen.co.jp/medical/common/pdf/info_package/tenpu/ophthagreen.pdf
[★]
- 英
- indocyanine green excretory defect, ICG-excretory defect
- 同
- ICG排泄異常症、体質性ICG排泄異常症 congenital ICG retention
- 関
- インドシアニングリーン
[★]
インドシアニングリーン試験
[★]
- 英
- India、Indian
- 関
- インディアン、インド人