胎児心拍数陣痛図
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Japanese Journal
- P1-20-24 胎児先天心疾患における分娩時胎児心拍陣痛図の検討(Group44 胎児・新生児の生理・病理2,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
- 田中 智子,瀬川 恵子,佐々木 麻帆,榎本 紀美子,田村 友宏,三原 卓志,小川 幸,石川 浩史
- 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 601, 2011-02-01
- NAID 110008509229
- P1-15-3 早産CP児の分娩時胎児心拍陣痛図の解析(Group27 妊娠・分娩・産褥と社会2・胎児・新生児の病理,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
- 石川 浩史,瀬川 恵子,佐々木 麻帆,田中 智子,榎本 紀美子,田村 友宏,三原 卓志,小川 幸
- 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 545, 2011-02-01
- NAID 110008509062
Related Links
- 2010年4月30日 ... 胎児心拍数モニタリング. 胎児心拍数モニタリングとは、母体腹壁に陣痛計を装着し、 胎児の状態を評価する検査である。胎児心拍数モニタリングにより胎児心拍数陣痛図( CTG: cardiotocogram)が得られる。 CTGとは、胎児心拍数と子宮収縮 ...
- を与えるため,その負荷に対応した胎児心拍数の変化をみることで胎児の状態を推測 する. ことができる.従って分娩中の胎児心拍数の変化は陣痛との時間的関係が重要と なる.胎. 児心拍数と子宮収縮を併列に経時的に記録したものが cardiotocogram, ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cardiotocogram CTG
- 同
- 心拍陣痛図
- 関
- コントラクションストレステスト、胎児心拍自動解析法
[show details]
- 図:G10M.258(胎児機能不全の判断、対処、処置)
- 多くの場合、
- 横軸:一目盛り(細い)20秒、三目盛り(太い)1分
- 縦軸:一目盛り(細い)2 bpm、五目盛り(太い)10bpm
判読ポイント
- 1. 基線の高さ。 正常では110-160bpm
- 2. 基線細変動。 正常では6-25bpm。<5bpmで基線細変動減少
- 3. 一過性変動の有無
|
|
基線からの変動
|
頂点/最下点までの時間
|
持続時間
|
子宮収縮との関係
|
原因
|
一過性頻脈
|
≧15bpm上昇
|
<30s
|
15s≦ ≦2m
|
|
胎動、子宮収縮、内診などの刺激、臍帯圧迫に伴う。胎児状態は悪くない
|
一過性徐脈
|
早発一過性徐脈
|
|
≧30s
|
|
一致
|
児頭の圧迫のための頭蓋内圧の上昇による迷走神経反射が心拍数の低下を引き起こす
|
遅発一過性徐脈
|
|
≧30s
|
|
遅れる
|
胎盤機能低下、あるいは心筋機能抑制による低酸素血症の顕在化
|
変動一過性徐脈
|
>15bpm低下
|
<30s
|
15s≦ ≦2m
|
様々
|
臍帯圧迫による迷走神経反射
|
遷延一過性徐脈
|
>15bpm低下
|
|
2m≦ ≦10m
|
|
内診などによる刺激、過強陣痛、臍帯圧迫、臍帯脱出、仰臥位低血圧症候群、 硬膜外麻酔等による母体低血圧、胎盤早期離、子癇発作や癲癇発作、娩出直前のいきみ
|
参考
- 1. C.産婦人科検査法 胎児心拍数モニタリング - 日産婦誌59巻7号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5907-203.pdf
[★]
- 英
- biophysical profile score
- 同
- バイオフィジカルプロファイルスコア
概念
- fetal well-beingを評価する方法の一つ
BPS
- 参考1 G10M.62
概要
|
検査内容
|
評価時間
|
正常(2)
|
異常(0)
|
超音波検査で動きの評価
|
呼吸様運動
|
30 秒以上の呼吸様運動(横隔膜・胸壁の上下運動)が
|
30分間
|
1 回以上
|
0 回
|
胎動
|
身体か四肢の動きが
|
30分間
|
2 回以上
|
1 回以下
|
筋緊張
|
四肢・体幹の伸展・屈曲運動,または手の開閉が
|
30分間
|
1 回以上
|
0 回
|
超音波検査で羊水ポケットを評価
|
羊水量
|
羊水ポケットが
|
|
2cm 以上
|
2cm 未満
|
胎児心拍陣痛図で評価
|
NST
|
一過性頻脈 accelerationが
|
20分間
|
2 回以上
|
1 回以下
|
RMTAN → らむたん で覚える
R:respiratory M:movement T:tone A:amniotic N:NST
BPS
|
評価
|
8 ~ 10
|
正常
|
・1 週ごとに再検(8:羊水量が少なければ分娩)
|
6
|
胎児ジストレスの疑い
|
・成熟胎児であれば分娩
|
・未熟胎児であれば24 時間以内に再検し6 点以下であれば分娩
|
・羊水量が少なければ分娩
|
4
|
胎児ジストレスを強く疑う
|
・分娩
|
0 ~ 2
|
胎児ジストレスはほぼ確実
|
・分娩
|
- これらの項目であるbiophysical profileは胎児の低酸素症に対する反応で、NST、呼吸様運動、胎動、筋緊張は急性に起こり、羊水量の減少は慢性反応とされている。
- また、低酸素状態に対しては、NST、呼吸様運動、胎動、筋緊張の順に感受性が高いとされていて、低酸素状態の初期にはNST の異常や呼吸様運動の減少が起こり、低酸素からアシドーシスに進行するに従って胎動や筋緊張が消失する。
- 慢性反応の羊水量は、低酸素症による血流再分配機構により腎血流量が減少し、その結果、胎児の尿量が減少し羊水量の減少が出現するわけで、長期にわたる変化と考えることができる
参考
- http://www.jsog.or.jp/PDF/57/5709-291.pdf
国試
[★]
- 英
- fetal heart rate monitoring
- 関
- 胎児心拍陣痛図
胎児心拍数基線
基線細変動
- 基線細変動正常:6-25bpm
- 基線細変動減少:5bpm以下
- サイヌソイダルパターン:胎児貧血、心不全、低酸素血症
胎児心拍数一過性変動
- 1. 一過性頻脈:15bpm以上増加した状態が15秒以上持続:自律神経系の正常反応:胎児状態良好
- 2. 一過性徐脈
- 1) 早発一過性徐脈:子宮収縮と一致して30秒以上の経過で低下:子宮収縮による児頭圧迫:正常反応:胎児状態良好
- 2) 遅発一過性徐脈:子宮収縮から遅れて30秒以上の経過で低下:胎盤機能不全:胎児状態不良
- 3) 変動一過性徐脈:子宮収縮から30秒未満で15bpm以上低下 :臍帯圧迫:?
- 4) 遷延一過性徐脈:15bpm以上低下した状態が2分~10分持続 :胎盤循環不全(架橋陣痛、臍帯圧迫、臍帯下垂・脱出、仰臥位低血圧症候群):胎児状態良好~不良
参考
- 1. 胎児機能不全の診断基準の作成と妥当性の検証に関する - 日産婦誌60巻6号
- http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/shusanki_vol60no6.pdf
[★]
- 同
- CTG
- 関
- (n.)cardiotocogram 方法を表す
[★]
- 関
- cardiotocogram、cardiotocograph
[★]
- 英
- fetus
- 関
- 胎児の発生
成長
- およそのめやすね。正確ではない。(SPE.68)
- 25週: 750g
- 30週:1500g
- 35週:2000g ←だいたい2200gだけど
- 40週:3000g
- 25週から5週間で2倍、30週から10週で2倍
循環器
- 胎児心拍動は妊娠6週で認められ、妊娠7週目では100%確認できる。(G10M.6 QB.P-209)
感覚系
- 妊娠10週ごろから刺激に反応して口、指、趾、目を動かす。(NGY.285)
聴覚
- 妊娠中期には聴覚が発達。(NGY.285)
- 妊娠28-30週(妊娠後期の始め)には音の刺激により心拍数が増加。(QB.P-190)
胎児の成長
- G10M.6改変
妊娠月数 (月)
|
妊娠週数 (週)
|
胎児のイベント
|
1
|
2
|
肺胞期に着床(受精後6日後)
|
2
|
5
|
中枢神経系、心臓形成開始
|
6
|
肺形成開始
|
7
|
胚形成、胎盤形成開始
|
3
|
9
|
胎児心拍最速(170-180bpm)
|
10
|
躯幹と四肢の運動が超音波で測定可能
|
11
|
外陰の性差が決まる(が超音波では分からない)
|
4
|
12
|
排尿が超音波で観察可能、胎便形成開始。
|
15
|
胎盤完成。呼吸様運動が不規則に観察可能(10週から始まっているが観察は容易ではない)。
|
5
|
16
|
嚥下が超音波で観察可能。 → 胎盤完成以降に羊水量が(急に)増えるが、嚥下が観察可能になるのはこれと関係ある?
|
17
|
外陰の性差が超音波で観察可能
|
18
|
胎動を感ずる(18-20週)
|
6
|
20
|
肺サーファクタント産生開始
|
7
|
26
|
肺の構造完成
|
8
|
28
|
肺サーファクタント増加
|
9
|
34
|
胚が成熟、腎の発生完了
|
国試
[★]
- 英
- labor pains
- ラ
- dolores partus
- 関
- 分娩時期
周期
- G10M.188
- 子宮の開大度によって異なる
- 子宮口開大度4-6cmで陣痛周期は3分、子宮口全開大で2分程度。
分娩開始
- 陣痛の頻度が1時間に6回以上(間隔が10分以内)で、規則的な場合
分類
正常な陣痛
子宮口開大度
|
子宮内圧
|
陣痛周期
|
持続時間
|
4-6cm
|
40mmHg
|
3分
|
70秒
|
7-8cm
|
45mmHg
|
2分30秒
|
70秒
|
9-10cm
|
50mmHg
|
2分
|
60秒
|
子宮口開大度
|
子宮内圧
|
陣痛周期
|
持続時間
|
4-6cm
|
≦10mmHg
|
≧6分30秒
|
≦40秒
|
7-8cm
|
≦10mmHg
|
≧6分
|
≦40秒
|
9-10cm
|
≦40mmHg
|
≧4分(初産婦) ≧3分30秒(経産婦)
|
≦30秒
|
子宮口開大度
|
子宮内圧
|
陣痛周期
|
持続時間
|
4-6cm
|
≧70mmHg
|
≦1分30秒
|
≧2分
|
7-8cm
|
≧80mmHg
|
≦1分
|
≧2分
|
9-10cm
|
≧55mmHg
|
≦1分
|
≧1分30秒
|
参考
- 1. 〔産科医としての基礎知識〕子宮収縮の評価(臨床) - 日産婦誌51巻5号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/51/9905-119.pdf
[★]
- 英
- figure、plate、plot、diagram、drawing、fig
- 関
- 形、杢、シャーレ、図示、板状、プレート、プロット、図表、蒔く、イチジク
[★]
- 英
- heart rate、heartbeat
- 関
- 心拍数、脈拍数