- 英
- diastolic blood pressure, DBP, diastolic arterial blood pressure
- 同
- 弛緩期血圧、最低血圧 最小血圧 minimal blood pressure
- 関
拡張末期圧 LAB.1573
- 心室収縮が開始され、房室弁が閉鎖された時点での心室圧
- 心電図のR波および心房波のc波に一致し、左室圧波形上は変曲点を測定する。
- 僧帽弁膜症がなければ左房圧は左室拡張期圧とほぼ同じである。
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血圧(けつあつ、英語: Blood pressure)とは、血管内の血液の有する圧力のことである。一般には動脈の血圧のことで、心臓の収縮期と拡張期の血圧をいい、それぞれ収縮期血圧(または最高血圧、英: Systolic blood pressure)、拡張期血圧(または最低血圧、英: Diastolic blood pressure)と呼ぶ。単位は永年の慣行からSI単位のパスカル(Pa)ではなく、水銀柱ミリメートル(mmHg)を使用することがほとんどである。
なお、血圧の単位について、一定の猶予期間後に水銀柱ミリメートル(mmHg)からパスカル(Pa)への移行が企図されているかのような誤解があり、医療現場から用途を限定する非SI単位としてmmHgの存続を望むという、頓珍漢な意見が多く出されている[1]実態がある。
正しくは、計量単位令別表第6 項番12[2] にあるとおり、「血圧の計量」については、水銀柱ミリメートル(mmHg)を恒久的に使用することができる。2013年9月30日までの猶予措置がなされているのは、「生体内の圧力」の方であり、この「生体内の圧力」は、例えば、頭蓋内圧力、眼圧、気道内圧、膀胱内圧力のことであり、「血圧」はここでいう「生体内の圧力」ではない[3]。生体内圧力の計量に使われている mmHg は、2013年10月1日以降は、トルのみが使えることになる。
ヒトの血圧
左心室から大動脈弁を出た直後の大動脈内圧である。人間での正常範囲は、収縮期血圧で130mmHg未満、拡張期血圧で85mmHg未満とされている。血圧が上昇した場合、血圧反射機能により、自律神経を介した反射性の制御が行われ、心拍数が減少し、血管が拡張し、血圧は正常な範囲に戻る。
健康人においても、加齢によって正常血圧は上昇する。また、この正常範囲は21世紀初頭のものであり、以前から何回か改定されており、今後も改訂の可能性がある。
正常範囲を超えた血圧が維持されている状態は高血圧症と呼ばれ、生活習慣病のひとつである。また、正常範囲より低い状態は低血圧症と呼ばれる。低血圧症は、疲れが取れにくい・慢性的に体がだるい重い・耳鳴りがする・動悸や息切れがする・脳貧血で意識を失いやすいなどの症状は出るが、必ずしも早起きが苦手だとは言えない。この事に関しては医学的に根拠がない。
心臓の収縮力低下、アナフィラキシーショックなど血管の異常な拡張、血液の喪失などによって重要臓器への血流が保てないほど血圧が低下した状態はショック(末梢循環不全)と呼ばれる。この場合、中心静脈圧(静脈血圧)の低下も同時にみられる。
他に、医学的に重要な、特殊な血圧として、肺動脈楔入圧が挙げられる。
ヒトの血圧はさまざまな影響を受けて変動する。
- 体位 - 臥位から座位、立位への変換によって一過的に低下し、その後、圧受容体反射などで回復する。(これにより立ちくらみが起こる)
- 体格 - 肥満の人は、やせたひとよりも高い傾向がある。
- 性別 - 女性は男性よりも 5 - 10mmHg 低い傾向がある。
- 時刻 - 一般に夜間、睡眠中が最低で、午後は午前よりやや高い。夜間は低くなり、起床とともに高くなる。
- 摂食 - 食後は上昇し、1時間ほどで元に戻る
- 運動 - 運動後は一般に上昇する。
- 入浴 - 適温であればわずかに低下する。熱い風呂は上昇させる。
- アルコール摂取 - 適度の飲酒は血圧を低下させる。過度の飲酒は上昇させる。
- 喫煙 - 喫煙は一般に上昇させる。
- 薬剤 - 一部の薬剤や物質にはカフェインなどのように血圧を一時的に上昇させるもの、麻酔など逆に低下させるものがある。
- 気温 - 温暖時は低下し、寒冷時は上昇する。
- 心理的要素 - 緊張や感情の動揺、ストレスは血圧を上昇させる。逆にリラックスすると血圧はやや低下する。医療機関で測定した値と家庭や職場で測定した値とで血圧血が大きく異なる場合など(白衣高血圧・仮面高血圧も参照)。
- 恐怖感情 - 著しい恐怖などの感情を覚えると、ノルエピネフリンが分泌され脈拍と同時に一時的に急上昇する。
- 性行為 - 性行為を行うと内分泌系の作用により血圧は一時的に上昇し、その後は降下する。
- 電解質 - 食塩中のナトリウムは血圧を上昇させる。
血圧は一拍ごとに異なるため、治療方針を決定するためには血圧は4回または5回測定することが好ましい[4]。
脚注
- ^ 「計量法附則第4条の計量単位等を定める政令の一部を改正する政令案」に対する意見募集の結果についてより、ご意見の概要及びご意見に対する考え方の番号2の項
- ^ 計量単位令 別表第6 項番12[1]
- ^ [2] 生体内圧力の計量単位について(周知) 2011年12月 経済産業省 計量行政室
- ^ Ann Intern Med 2011 Jun 21; 154: 781.
関連項目
- 血圧計
- オシロメトリック法
- バイタルサイン
- 心拍数
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病態・症候 |
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心不全
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左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
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所見・検査 |
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治療 |
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外科的治療
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冠動脈バイパス術(CABG)
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CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
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弁膜症手術
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弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
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小児心臓外科
|
動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
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心不全外科
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心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
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不整脈外科
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メイズ手術(en) | ペースメーカー | 植え込み型除細動器
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大動脈手術
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大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
|
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末梢血管手術
|
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
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内科的治療
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循環作動薬
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抗不整脈薬
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Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
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心不全治療薬(en)
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利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEⅢ阻害薬
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狭心症治療薬
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交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
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|
高血圧治療薬
|
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬(en)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
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血管内治療
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循環器系の正常構造・生理 |
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Japanese Journal
- メタボリックシンドロームと動脈硬化の関連性への喫煙の影響
- キム ブ キュン,ウィルソン ドナルド,チョイ ヨウン シック,パク ヨーハン,パク ユンキー
- 産業医科大学雑誌 34(2), 151-161, 2012-06-01
- … 大学病院の健康診断において,上腕・足首脈波伝播速度(baPWV)を測定した男性(1,530名)を対象にレトロスペクティブに調査した.PWVと正の相関を認めた変数は:年齢(r=0.391, P<0.0001),収縮期血圧(r=0.438, P<0.0001),拡張期血圧(r=0.377, P<0.0001),LDLコレステロール(r=0.068, P=0.008)とHDLコレステロール(r=0.027, P=0.287)であった.BMIとPWVの関係は,有意ではなかったが,負の相関を認めた(r=-0.026, P=0.309).現在喫煙者では,PWVはBMIが増加するにつれ …
- NAID 110009457181
- 食行動変容とメタボリックシンドロームの病態改善がQuality of lifeに及ぼす影響
- 清水 真理,森谷 [キヨシ],伊藤 和枝,斉藤 昌之,牧田 章,小林 良子,山口 敦子,百々瀬 いづみ,原 美智子,木谷 信子,鈴木 純子,松下 真美,佐藤 あゆみ,梅澤 敦子,関谷 千尋
- 天使大学紀要 12, 33-52, 2012-03-30
- … QOL の向上には、指導・支援後の食行動社会的支援 (食行動social support: 食行動SS) 得点、腹囲変化率、拡張期血圧変化率が回帰された。 …
- NAID 110009326829
- 頸椎症性脊髄症に合併する高血圧に及ぼす脊柱管拡大手術の効果
- 糸岐 一茂
- Dokkyo journal of medical sciences 39(1), T25-T32, 2012-03-25
- … 表し,平均血圧比,収縮期血圧比,拡張期血圧比として比較検討している.また,副交感機能の指標として心電図上RR 間隔変動係数(coefficient variance of RR intervals, CVRR)を同時に測定し,比較検討している.結果:術前高血圧群(n=17)と正常血圧群(n=29)の間で術前後の血圧変化において有意差を認め,そのうち術前高血圧群において術後1 週間,6 ヶ月の平均血圧比,収縮期血圧比,拡張期血圧比の有意な低下を認めた.術前 …
- NAID 110009040274
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- 高血圧. 収縮期血圧と拡張期血圧. ●収縮期血圧(最大血圧) 「収縮期」とは、心臓が全身 に血液を送り出すため収縮した状態を 指します。 心臓が収縮すると、血液が搾(しぼ)り 出されるように、大動脈に送り こまれます。 大動脈などの太い血管は、弾力性があるため 、 ...
- 2005年3月2日 ... 収縮期血圧はあがらず、拡張期血圧だけが上がるときは体の中でどんな状況が起こっ ていると考えられるのでしょうか。 うちの母なのですが、普段は120/60mmHgくらい...
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
- 80歳の男性。自宅で測定した血圧が高いことを主訴に来院した。
- 現病歴 ここ10年は血圧測定をしていなかったが、80歳の誕生日に孫からプレゼントされた血圧計で血圧を測ったところ、収縮期血圧が170mmHg前後のことが多かった。拡張期血圧は60~70mmHgであった。
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 既往歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長162cm、体重64kg。脈拍60/分、整。血圧168/64mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見: 蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 450万、Hb 13.2g/dl、Ht 41%、白血球 7,200、血小板 21万。血液生化学所見: 血糖 98mg/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 17mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総コレステロール 160mg/dl。胸部エックス線写真と心電図とに異常を認めない。
- a 「緊急の降圧治療が必要です」
- b 「拡張期血圧が正常なので問題ありません」
- c 「80歳を超えた人の中では平均的な血圧です」
- d 「1年以内に合併症を起こす可能性は5割以上です」
- e 「80歳を超えても治療によって心臓や脳の合併症を予防できます」
[正答]
※国試ナビ4※ [104H035]←[国試_104]→[104H037]
[★]
- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 22歳の女性。気分不良のため救護所に運びこまれた。ある会社の社員運動会が4月に行われた。朝の社長訓示の際、体育館で社員は全員起立して訓示を聞いていた。患者は社長の訓示中に崩れるようにしゃがみ込んだため運ばれて来た。以下は患者、この患者に付き添ってきた同僚社員および救護所医師の会話である。救護所医師「どうされました」患者「気分が悪くなってしまい・・・」同僚社員「先生、貧血です」救護所医師「どんな様子だったかもっと詳しく教えて下さい」同僚社員「社長の訓示中、気分が悪いと言ってしゃがみ込んだんです」救護所医師「意識はありましたか」患者「はい。意識はありました」同僚社員「ええ。どうしたのと聞いたら、気分が悪いと本人が話していました。顔色も悪く、貧血だったので、そのままこの救護所に連れて来ました」救護所でのバイタルサインは以下のようであった。体温36.0℃。脈拍112/分、整。血圧120/70mmHg。呼吸数16/分。
- この患者がしゃがみ込んだ際に診察していれば観察されたと推測される診察所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107F029]←[国試_107]→[107F031]
[★]
- 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
- 80歳の男性。自宅で測定した血圧が高いことを主訴に来院した。
- 現病歴 ここ10年は血圧測定をしていなかったが、80歳の誕生日に孫からプレゼントされた血圧計で血圧を測ったところ、収縮期血圧が170mmHg前後のことが多かった。拡張期血圧は60~70mmHgであった。
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 既往歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長162cm、体重64kg。脈拍60/分、整。血圧168/64mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見: 蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 450万、Hb 13.2g/dl、Ht 41%、白血球 7,200、血小板 21万。血液生化学所見: 血糖 98mg/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 17mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総コレステロール 160mg/dl。胸部エックス線写真と心電図とに異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H034]←[国試_104]→[104H036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I007]←[国試_107]→[107I009]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101B107]←[国試_101]→[101B109]
[★]
- 英
- pregnancy induced hypertension, PIH
- 関
- [[]]
- 妊娠中毒症の名称、定義、分類は2005年4月で改正された
定義 NGY.392
- 妊娠20週以降、分娩後12週までに1),2)のいずれかであって、かつこれらの症候が偶発合併症によらないもの
- 1) 高血圧が見られる
- 2) 高血圧にタンパク尿を伴う
疫学
- 初産婦、高齢妊婦(35歳以上)で発生しやすい
- 妊娠前BMI24以上で2-3倍の発症率
- 双胎妊娠では30-40%発症リスクが高まる。
分類
病型
- 以前からの蛋白尿 + 妊娠20週以降の高血圧
- 以前からの高血圧 + 妊娠20週以降の蛋白尿
- 以前からの高血圧・蛋白尿 → 妊娠20週以降に増悪
重症度
|
軽症
|
重症
|
収縮期血圧
|
140-160mmHg
|
>160mmHg
|
拡張期血圧
|
90-110mmHg
|
>110mmHg
|
蛋白尿
|
300-2000mg/day
|
>2000mg/day
|
妊娠高血圧腎症と加重型妊娠高血圧腎症の比較
- QB.P-239
|
妊娠高血圧腎症
|
加重型妊娠高血圧腎症
|
経産回数
|
初産婦に多い
|
経産婦に多い
|
後遺症
|
なし(分娩後早期に症状消失)
|
高血圧
|
再発
|
難
|
易。妊娠回数に比例
|
病態生理
- 組織レベルでは、血圧上昇・血管収縮(血管の攣縮)、凝固の促進(血管内凝固の促進)、腎の虚血、糸球体障害、血管透過性の亢進が起きており、鼓音結果として高血圧、蛋白尿、浮腫をきたすと考えられている。(NGY.394)
病理
- 胎盤:胎盤血管の壊死、血栓形成。
- 腎臓:メサンギウム細胞、上皮細胞、内皮細胞を中心とした増殖性糸球体の変化を生じる。蛋白尿の原因は限外濾過の破綻である。(NGY.394)
症候
治療
- NGY.396 G10M.99
- 極端な塩分・水分制限は循環動態を悪化させる
- 浮腫:利尿薬の使用は子宮胎盤循環を悪化させうるので肺水腫合併以外には禁忌。
- 子癇:予防的に硫酸マグネシウム投与
- 血栓:予防的にアンチトロンビン、ヘパリンなど
[★]
- 英
- coronary perfusion pressure CPP
- 同
- 冠状動脈灌流圧
- 関
- 冠血流量 coronary blood flow CBF
[★]
拡張期血圧, diastolic blood pressure
- 関
- 最低血圧, 拡張期圧, diastolic pressure
[★]
- 英
- minimal blood pressure
- 関
- 拡張期血圧
[★]
- 同
- DBP, 拡張期血圧
[★]
- 英
- blood pressure, BP
- 同
- 動脈圧 arterial pressure AP
- 関
- 血圧測定
成人の血圧
- 至適血圧:<120mmHg かつ <80mmHg
- 正常血圧:130mmHg かつ 85mmHg
- 正常高値血圧:130~139mmHg または 85~89mmHg
- I度高血圧(軽症):140~159mmHg または 90~99mmHg
- II度高血圧(中等症):160~179mmHg または 100~109mmHg
- III度高血圧(重症):≧180mmHg または ≧110mmHg
- 収縮期高血圧:≧140mmHg かつ <90mmHg
糖尿病性腎症
- 管理目標: 130/80 mmHg
- 尿蛋白1g/日以上:125/75 mmHg
冠血管と血圧
- In the normal state, autoregulatory mechanisms adjust coronary tone tomatch myocardial oxygen supply with oxygen requirements. In the absence of obstructive coronary disease, thesemechanisms maintain fairly constant rate of coronary flow, as long as the aortic perfusion pressure is approximately 60 mmHg or greater.
血圧の異常
血圧の上肢における左右差
- 大動脈炎症候群:腕頭動脈、鎖骨下動脈の狭窄・閉塞を生じる
- 動脈硬化:鎖骨下動脈領域の病変があるとき、左右の脈拍差や皮膚温の違いを生じる
血圧の上下肢の差(下肢>上肢)
- 大動脈炎症候群:大動脈弓部が冒されやすいが、鎖骨下動脈が冒された場合に上肢の血圧が低下。
- 解離性大動脈瘤:解離腔に生じた血腫が鎖骨下動脈を圧迫すると、上肢の血圧が低下
- 大動脈閉鎖不全症:Hill徴候
収縮期血圧のみ高い。拡張期血圧は高くない
- 拡張期に動脈血流が減少する病態(血流が体循環に押し出されないか、心収縮力のみ上昇している状態?(体循環の血管抵抗が上がっていない?))
- 脈圧が上昇する
- 1. 大動脈基部の血流が逆流やシャントにより減少する場合
ショック
非侵襲的な血圧測定法による血圧の上肢・下肢の差
- 血圧を測定するために駆血帯で血流を遮断する必要がある。このとき、下肢の動脈の方が深部を走行しているため上肢より強く駆血帯で圧迫する必要がある。強く圧迫を要する分だけ下肢の血圧が高く測定されてしまう。
心血管とその周囲の血圧 YN.C-29
- see also PHD.61
中心静脈
|
|
肺動脈楔入圧
|
4~8
|
8~20
|
右心房
|
左心房
|
1~4
|
8~20
|
右心室
|
左心室
|
8~20
|
120~20
|
肺動脈
|
大動脈
|
8~20
|
120~70
|
臓器移植における脳死判定の除外
- 脳死判定#脳死判定の除外規定、臓器の移植に関する法律施行規則#第二条第四項
- 収縮期血圧が以下で定められる数値未満の場合には脳死判定ができない。
- 1歳未満の者 65
- 1歳以上13歳未満の者 年齢x2+65
- 13歳以上の者 90
国試
[★]
- 英
- dilation、dilatation、enlargement、extension、dilate、distend、enlarge、extend、dilated
- 関
- 延ばす、延長、及ぶ、拡大、散大、伸長、伸展、増大、怒張、伸びる、広がる、膨張、拡張型、伸び、伸張
[★]
- 英
- diastole (Z)
- 同
- 弛緩期 relaxation period
[★]
- 英
- pressure
- 関
- 圧力