偽性血小板減少症
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Japanese Journal
- 検査値相談所--意外な検査値の真実は?(第6回)出血傾向のない血小板減少症:EDTA偽血小板減少症
- 臨床報告 胃癌術後症例にみられたEDTA(ethylene diamine tetraacetic acid)依存性偽性血小板減少症の1例
- 細菌感染した顎下型ガマ腫の抗菌薬療法中に発症したEDTA依存性偽血小板減少症の1例
- 日本口腔診断学会雑誌 = Japanese journal of oral diagnosis/oral medicine 16(2), 291-294, 2003-10-20
- NAID 10019246291
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- 自動血球計数装置では、凝集した血小板を血小板とは認識せず、実際の血小板数よりも少なく算定されます。この見かけ上の低値を偽性血小板減少といいます。 要因として、抗凝固剤と血液の混和が不十分な場合や、採血時の組織液 ...
- 通常、血小板数測定には抗凝固薬のEDTAが用いられていますが、そのEDTAの作用によりかえって血小板が凝集塊を形成することがあり(0.03〜0.1%)、自動血球計数器がこの凝集塊を一つの細胞と認識すると、見かけの血小板減少症と ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pseudothrombocytopenia
- 同
- 偽血小板減少症
- 特定の抗凝固薬の入った試験管内で血小板凝集が起こるために見かけ上血小板が減少すること。
- 一般的に血算で用いられているEDTAや、あるいはクエン酸でも起こりうる。
- 抗凝固薬をヘパリンに変えて再検する。
[★]
- 英
- platelet (Z), blood platelet (Z), PLT
- 同
- 栓球 thrombocyte
- 関
- 血小板血栓。血小板数 platelet count PLC
- GOO. 1468(血小板凝集 platelet aggregation)
- 半減期:1週間(異常値の出るメカニズム第2版)。4日 (SP.505)。
- 寿命:10日
- 体積:5-10 fl
- 直径:2-5μm。
- 無核。
基準値
- 15万 - 40万 /μl (2007前期解剖学授業プリント, SP.505)
- 15万 - 35万 /μl (2007前期生理学授業プリント, PT.233)
新生児
- 出典不明
産生組織
- トロンボポエチンにより巨核球の細胞質がちぎれて血流に放出される (SP.505)
貯蔵組織
組織学
- P-セレクチンを膜上に持つ
- フィブリノーゲン、フィブロネクチン、第V因子、第VIII因子、platelet factor 4、PDGF、TGF-α (BPT.89)
- ADP、ATP、Ca2+、ヒスタミン、セロトニン、エピネフリン (BPT.89)
機能 (SAN.236-237)
1.一次止血
- TXA2,セロトニンは血管収縮作用
- ADP, TXA2,セロトニンは血小板凝集
- 血小板のGpIIb/GpIIIa複合体がフィブリノゲンと結合し編み目を形成
2.血液凝固の促進
3.毛細血管機能の維持
- 毛細血管内皮細胞に融合し血管内皮を補強している → 血小板減少により点状出血を来すことになる。
膜タンパク
血小板減少による症状
- 5-10万 :症状なし-やや止血しにくい程度
- 2-3万 :下肢に点状出血 (→皮下出血)
- 1万以下 :粘膜出血→臓器出血の危険あり
検査
- 抗凝固剤としてEDTAを用いた場合、EDTA依存性偽血小板減少をきたすことがある。
臨床関連
数の異常
機能の異常
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 関
- 胚盤、盤状体