- 関
- たん白アミノ酸製剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツインパル輸液(500mL)
組成
- 本剤はI層液 (糖・電解質液) とII層液 (アミノ酸液) が隔壁で仕切られたプラスチック製容器で構成される二室タイプのキット製品である。
I層液 (糖・電解質液) 成分 (容量 350mL中)
- ブドウ糖 37.499g
塩化ナトリウム 0.399g
L‐乳酸ナトリウム 1.145g
グルコン酸カルシウム水和物 0.560g
硫酸マグネシウム水和物 0.312g
硫酸亜鉛水和物 0.700mg
I層液 (糖・電解質液) 添加物 (容量 350mL中)
- 亜硫酸水素ナトリウム 0.01505g
氷酢酸 (pH調節剤) 適量
II層液 (アミノ酸液) 成分 (容量 150mL中)
- L‐ロイシン 2.100g
L‐イソロイシン 1.200g
L‐バリン 1.200g
L‐リシン塩酸塩 1.965g
(L‐リシンとして) (1.573g)
L‐トレオニン 0.855g
L‐トリプトファン 0.300g
L‐メチオニン 0.585g
L‐フェニルアラニン 1.050g
L‐システイン 0.150g
L‐チロシン 0.075g
L‐アルギニン 1.575g
L‐ヒスチジン 0.750g
L‐アラニン 1.200g
L‐プロリン 0.750g
L‐セリン 0.450g
グリシン 0.885g
L‐アスパラギン酸 0.150g
L‐グルタミン酸 0.150g
リン酸二カリウム 0.870g注1)
K+として10mEq注1)含有 (67mEq/L)。
II層液 (アミノ酸液) 添加物 (容量 150mL中)
- 亜硫酸水素ナトリウム 0.030g
氷酢酸 (pH調節剤) 適量
混合後 糖量
- 500mL中
ブドウ糖 37.50g
ブドウ糖濃度 7.5%
混合後 電解質量
- 500mL中
Na+★ 17.5mEq
K+ 10mEq
Mg2+ 2.5mEq
Ca2+ 2.5mEq
Cl- 17.5mEq
SO42- 2.5mEq
Gluconate- 2.5mEq
Lactate- 10mEq
Phosphate 5mmol
Zn 2.5μmol
★: 添加物に由来するものを含む
混合後 アミノ酸量
- 500mL中
総遊離アミノ酸量 15.00g
総窒素量 2.36g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸 1.44
分岐鎖アミノ酸含有率 30w/w%
混合後 500mL中
- 総カロリー量 210kcal
非蛋白カロリー量 150kcal
非蛋白カロリー/N 64
禁忌
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 高度のアシドーシス (高乳酸血症等) のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 電解質代謝異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 高カリウム血症 (乏尿、アジソン病等) の患者
- 高リン血症 (副甲状腺機能低下症等) の患者
- 高マグネシウム血症 (甲状腺機能低下症等) の患者
- 高カルシウム血症の患者
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常症の患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
・経口摂取不十分で、軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
・手術前後
- 用時に隔壁を開通してI層液とII層液をよく混合する。
通常、成人には1回500mLを末梢静脈内に点滴静注する。
投与速度は、通常、成人500mLあたり120分を基準とし、老人、重篤な患者には更に緩徐に注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減するが、最大投与量は1日2500mLまでとする。
〔混合方法〕
- 容器を外袋から取り出したのち、以下の図のように取り扱う。
慎重投与
- 肝障害のある患者[水分、電解質代謝異常が悪化するおそれがある。]
- 腎障害のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 心臓、循環器系に機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- アシドーシスのある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。
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