- 関
- たん白アミノ酸製剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アミノフリード輸液(500mL袋)
組成
本剤の上室液(アミノ酸液)及び下室液(糖・電解質液)は次の成分を含有する。
■上室液(アミノ酸液)
成分(150mL中)
L‐ロイシン
L‐イソロイシン
L‐バリン
L‐リシン塩酸塩
(*L‐リシンとして)
L‐トレオニン
L‐トリプトファン
L‐メチオニン
L‐システイン
L‐フェニルアラニン
L‐チロシン
L‐アルギニン
L‐ヒスチジン
L‐アラニン
L‐プロリン
L‐セリン
グリシン
L‐アスパラギン酸
L‐グルタミン酸
リン酸二カリウム
- 0.458g注1)
- K+として5.3mEq注1)含有(35mEq/L)。
添加物として亜硫酸水素ナトリウム0.2g/L、氷酢酸(pH 調整剤)を含有する。
■下室液(糖・電解質液)
成分(350mL中)
ブドウ糖
塩化ナトリウム
L-乳酸ナトリウム
リン酸二カリウム
グルコン酸カルシウム水和物
硫酸マグネシウム水和物
硫酸亜鉛水和物
- 0.700mg
- K+として4.7mEq注3)含有(14mEq/L)。
添加物として亜硫酸水素ナトリウム0.075g/L、クエン酸水和物(pH 調整剤)を含有する。
■混合時(1袋中)
500mL中
電解質
Na+※
K +
Mg2+
Ca2+
Cl −
SO42−
Acetate−※
Gluconate −
L-Lactate−
Citrate3 −※
P
Zn
糖質
ブドウ糖
ブドウ糖濃度
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
総窒素量
必須アミノ酸/ 非必須アミノ酸
分岐鎖アミノ酸含有率
総熱量
非蛋白熱量
非蛋白熱量/ 窒素
禁忌
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 高度のアシドーシス(高乳酸血症等)のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 電解質代謝異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 高カリウム血症(乏尿、アジソン病等)の患者
- 高リン血症(副甲状腺機能低下症等)の患者
- 高マグネシウム血症(甲状腺機能低下症等)の患者
- 高カルシウム血症の患者
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常症の患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 下記状態時のアミノ酸、電解質及び水分の補給
- ・経口摂取不十分で、軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
- ・手術前後
- 用時に隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合する。
通常成人には1 回500mL を末梢静脈内に点滴静注する。投与速度は、通常、成人500mL あたり120 分を基準とし、老人、重篤な患者には更に緩徐に注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減するが、最大投与量は1 日2500mL までとする。
混合方法(必ず混合すること)
- 必ず下室を押して隔壁を開通すること。上室を押すと開通確認カバーが開かない。
[開封]
[開通]
- (2)すぐに下室を両手で押して隔壁を開通する。開通と同時に開通確認カバーが開く。
(本品に輸液を混注する場合は、開通後に行うこと。)
[混合]
- (3)開いた開通確認カバーを外し、上室と下室を交互に押して、よく混合する。
慎重投与
- 肝障害のある患者[水分、電解質代謝異常が悪化するおそれがある。]
- 腎障害のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 心臓、循環器系に機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- アシドーシスのある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
- 手術侵襲負荷ラットを用いて栄養学的効果を検討した。その結果、本剤は3%アミノ酸液やブドウ糖加電解質液と比較し、体重の減少及び負の窒素出納が軽減され、アミノ酸と共にブドウ糖を投与する意義が認められた7)。
- 低栄養ラットを用いて栄養学的効果を検討した。その結果、本剤の投与により体重、血中総蛋白及びアルブミン濃度が増加し、窒素出納が正の値を示し、電解質出納も良好に維持されるなど、アミノ酸、水分、電解質の補給面で有用であった8)。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。
[★]
- 英
- free
- 関
- 自由、取り除く、無料、遊離、遊離型、含まない
[★]
- 英
- lead、lead
- 関
- 通じる、導く、導出、主導