たん白アミノ酸製剤
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- キドミン輸液,腎不全用アミノ酸製剤(2-1)注射液 ... 薬効 3253 混合アミノ酸製剤 一般名 腎不全用アミノ酸製剤(2-1)注射液 英名 Kidmin 剤形 注射液 薬価 674.00 規格 300mL1袋
- 作成又は改訂年月 ** 2012年1月改訂 (_部、第9版) * 2011年4月改訂 日本標準商品分類番号 87 3253 日本標準商品分類番号等 再審査結果公表年月(最新) 2007 年12 月 薬効分類名 腎不全用アミノ酸注射液(7.2%) 承認等 販売名
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
キドミン輸液(200mL袋)
組成
本剤は1容器(200mL)中に次の成分を含有する注射液である。
L‐ロイシン
L‐イソロイシン
L‐バリン
L‐リシン酢酸塩
(*L‐リシンとして)
L‐トレオニン
L‐トリプトファン
L‐メチオニン
L‐システイン
L‐フェニルアラニン
L‐チロシン
L‐アルギニン
L‐ヒスチジン
L‐アラニン
L‐プロリン
L‐セリン
L‐アスパラギン酸
L‐グルタミン酸
総遊離アミノ酸含有量
必須アミノ酸含有量(E)
非必須アミノ酸含有量(N)
E/N
分岐鎖アミノ酸含有率
総窒素量
Na+含有量
Cl−含有量
Acetate−含有量
- 約9mEq
- 本剤は添加物として亜硫酸水素ナトリウム0.2g/L、氷酢酸(pH 調整剤)を含有する。
禁忌
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[アミノ酸インバランスを助長し、肝性昏睡を悪化又は誘発させるおそれがある。]
- 高アンモニア血症の患者[窒素量の過負荷により、高アンモニア血症を悪化させるおそれがある。]
- 先天性アミノ酸代謝異常症の患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
下記の状態にある急性・慢性腎不全時のアミノ酸補給
慢性腎不全
- 末梢静脈より投与する場合、通常成人には1日1回200mLを緩徐に点滴静注する。
投与速度は100mL あたり60 分を基準とし、小児、高齢者、重篤な患者には更に緩徐に注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
また、透析療法施行時には透析終了90 〜 60 分前より透析回路の静脈側に注入する。生体のアミノ酸利用効率上、摂取熱量を1,500kcal /日以上とすることが望ましい。
- 高カロリー輸液法にて投与する場合、通常成人には1日400mL を中心静脈内に持続点滴注入する。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。また、生体のアミノ酸利用効率上、投与窒素1g(本剤:100mL)あたり300kcal以上の非蛋白熱量を投与する。
急性腎不全
- 通常成人には1 日600mL を高カロリー輸液法にて中心静脈内に持続点滴注入する。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。また、生体のアミノ酸利用効率上、投与窒素1g(本剤:100mL)あたり300kcal以上の非蛋白熱量を投与する。
- 腎不全用必須アミノ酸製剤において、これを唯一の窒素源とした場合に高アンモニア血症や意識障害を起こすことが報告されていることに留意し、本剤を投与する場合にも呼名・挨拶への反応性の遅鈍化、自発動作あるいは自発発言の低下等の異常を認めた場合には直ちに投与を中止すること。
- 摂取熱量が不十分な場合等では、本剤の投与により高窒素血症や代謝性アシドーシスを助長するおそれがあるので、十分な観察を行い異常な経過を認めた場合には、投与中止を含め適切な処置をすること。
慎重投与
- 心臓、循環器系に機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 肝障害又は消化管出血のある患者[アミノ酸の過剰蓄積あるいは高アンモニア血症を引き起こすおそれがある。]
- 高度の電解質異常又は酸・塩基平衡に異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
- 慢性腎不全モデル(7/8 腎摘出ラット8,9)、7/8 腎動脈結紮イヌ10))及び急性腎不全モデル(塩化第二水銀誘発腎不全ラット11)、腎全摘ラット12))に、本剤を高カロリー輸液法にて投与した結果、次の栄養学的効果が確認された。
- 良好な体重増加と窒素出納を示した8,10,11)。
- 血中アミノグラム及び筋肉中BCAA を正常化した8,10)。
- 15N‐ロイシンの血中蛋白画分への取込みを促進した9)。
- BUN の上昇が少なかった12)。
- 低蛋白食飼育下の7/8 腎摘出ラット13) を用い、アミノ酸の補充効果を検討した結果、次の栄養学的効果が確認された。
- 体重増加及び窒素出納の推移から低栄養状態の改善と、血中アミノグラムの正常化を認めた。
- BUN の上昇を認めなかった。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。