- 英
- idiopathic nephrotic syndrome
- 関
- 一次性ネフローゼ症候群
UpToDate Contents
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- 1. 小児における特発性ネフローゼ症候群の治療treatment of idiopathic nephrotic syndrome in children [show details]
…children with idiopathic NS with a course of steroid therapy of at least two to three months . Based upon the available data, we initially treat children with NS who are likely to have idiopathic NS with oral …
- 2. 小児におけるネフローゼ症候群の病因、臨床症状、および診断etiology clinical manifestations and diagnosis of nephrotic syndrome in children [show details]
…the absence of an identifiable systemic disease. Within this category are patients with idiopathic nephrotic syndrome, who have no glomerular inflammation on kidney biopsy, and patients with primary glomerulonephritis …
- 3. 小児に生じるステロイド抵抗性特発性ネフローゼ症候群:マネージメントsteroid resistant idiopathic nephrotic syndrome in children management [show details]
… The majority of children who present with idiopathic nephrotic syndrome (NS) have minimal change disease (MCD), which is generally responsive to steroid therapy. As a result, empirical steroid therapy …
- 4. 小児に生じるステロイド抵抗性特発性ネフローゼ症候群:病因steroid resistant idiopathic nephrotic syndrome in children etiology [show details]
… The majority of children who present with idiopathic nephrotic syndrome (NS) have minimal change disease (MCD), which is generally responsive to steroid therapy. As a result, empirical steroid therapy …
- 5. 成人における微小変化群の病因、臨床的特徴、および診断etiology clinical features and diagnosis of minimal change disease in adults [show details]
…variations in incidence based upon age : Among children under age 10 years who present with idiopathic nephrotic syndrome, MCD is the underlying disease in approximately 90 percent. Among children over age 10…
Japanese Journal
- 各種難病の最新治療情報 小児特発性ネフローゼ症候群の新たな治療法
- 小児特発性ネフローゼ症候群 (特集 腎炎診療UP TO DATE)
- 第54 回学術集会会長講演─Physician Scientist の勧め
- 金子 一成
- 日本小児腎臓病学会雑誌 33(1), 1-8, 2020
- <p>本稿では,"令和"という新時代の幕開けの年に,第54回日本小児腎臓病学会学術集会を主催させていただいたことに対する感謝の意を表するとともに,次代を担う先生方へのメッセージとして,筆者のライフワークである特発性ネフローゼ症候群の病因論の変遷と,臨床経験の中で得た患者からの教訓について述べる.そのメッセージを要約すれば,①臨床医として生きていくためにPhysician Scienti …
- NAID 130007831690
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- ネフローゼ症候群は、本来血液の中にとどめておきたいタンパク質が多量に尿の中に漏れてしまうことで、血液の中のアルブミン(タンパク質)の濃度が下がり、むくみ(浮腫)などの症状がでる病気です。
- 他の病気が原因で起こるものもありますが、多くは原因不明で、特発性ネフローゼ症候群と言われます。私どもが中心となって行った最新の全国調査では、日本では1年間に小児人口10万人あたり約6.5人発症し、男の子は女の子の約2倍多く
- そしてステロイド感受性の特発性ネフローゼ症候群では、将来の腎機能(老廃物を捨てる能力)は良好であることが知られています。 ネフローゼ症候群の治療の中心は、ステロイドになります。5~7日ぐらいで尿蛋白が消失し、数kg増えていた
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★リンクテーブル★
[★]
- a 5歳までに好発する。
- b 組織病型は巣状分節状糸球体硬化症が多い。
- c 第一選択薬は副腎皮質ステロイドである。
- d 約9割が再発する。
- e 成人まで持ち越す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I036]←[国試_104]→[104I038]
[★]
- 英
- primary nephrotic syndrome
- 同
- 原発性ネフローゼ症候群、特発性ネフローゼ症候群 idiopathic nephrotic syndrome
[★]
特発性ネフローゼ症候群
[★]
- 英
- nephrotic syndrome, NS
- 同
- ネフロージス nephrosis
- 関
- 腎 ネフローゼ症候群、小児ネフローゼ症候群
- 蛋白分画
概念
- 高度の蛋白尿とそれに起因する低蛋白血症、浮腫および高脂血症を呈した臨床病態
- 臨床的な概念であり、尿中に多量の血清タンパク成分を喪失するときにみられる共通の病態
病型
- 原発性糸球体腎炎
- 続発性ネフローゼ症候群:先行する疾患(膠原病、糖尿病など)に続発する
疫学
成人(IMD)
ネフローゼ症候群の原因
- 微小変化群:大人,約20-30%. 子供,70-80%
- 膜性腎症:大人,約30%. 子供,5%
- 膜増殖性糸球体腎炎:大人,5-7%
病理
- 広範囲にわたる著明な糸球体臓側上皮細胞の障害が認められ、足突起が単純化(simplification; 足突起の突起が減少すること?))および消失している。(PRE.224)
ネフローゼ症候群に関わる3つの基本的な病型
- PRE.224
- 1. 糸球体上皮細胞の障害:微小鹸化群、原発性巣状硬化症 ← 単球から放出されたサイトカインが上皮細胞の障害に関わっている
- 2. 上皮下における免疫複合体の形成と補体の活性化により、沈着した免疫複合体の周りに基底膜マトリックスが沈着し、基底膜が肥厚する膜型病変を呈する
- 3. 糸球体壁に影響を及ぼす蓄積病変は、ALアミロイドーシスや軽鎖蓄積病、あるいは糖尿病性腎症がある。
検査
- IMD
血液検査
凝固系検査
- フィブリノゲン、第I因子、第VIII因子、第X因子など → 肝臓で産生される。肝臓機能の亢進を示唆
血液生化学検査
- アルブミン:低値
- γ-グロブリン:低値 → IgGが低値となる。これが易感染性と関連している。なぜこうなるかは分かっていない。 → 易感染性につながる
- α2-グロブリン高値
- β-グロブリン:高値
- コレステロール:高値
- 中性脂肪:増加(特にLDL、VLDL)
- 低カルシウム血症 ← アルブミン低値による(アルブミン1.0 g/dlの低下により血清カルシウム0.8mg/dlの低下)。
- フィブリノゲン:高値 → 肝機能の亢進による
α2グロブリンが高値になるメカニズム
ネフローゼの場合血中のタンパクはどんどん尿に漏出していく。そのためアルブミン、γグロブリンは割合が低下している。α2分画にはα2マクログロブリンが存在する。これは分子量が77万から82万という大きな分子であるので、ネフローゼで糸球体のサイズバリアが崩壊しているとしても尿中に排出されず残るため、相対的にα2分画が高くなる。
赤沈が亢進するメカニズム
赤沈は第1相で赤血球同士が連銭形成し、第2相で沈んでいき、第3相では沈んできた赤血球の密度が上昇して沈降速度が鈍ってくる。赤沈が亢進するには、凝集が促進されるか、沈降の抵抗が少ないかである。赤血球の膜は負に帯電しており、正に帯電しているフィブリノゲン、γグロブリンが増加すると負の電荷同士で集まり合い凝集が促進される。逆に負に帯電しているアルブミンの量が減少すると、負同士の反発が軽減し凝集が容易になる。また貧血であると第3相で密度が低くなり沈降が早くなる。以上より、ネフローゼの場合アルブミンが尿中に排泄され血清アルブミンの濃度が低下、また、β分画のフィブリノゲンが上昇しているため赤沈は亢進する。
尿検査
- 蛋白尿
- 顕微鏡的血尿
- 顆粒円柱、脂肪球、卵円脂肪体
診断基準(厚生省特定疾患 ネフローゼ症候群 調査研究班)
- 1.と2.が 成人ネフローゼ症候群の必須条件。
- また尿沈渣中多数の卵円形脂肪体、重屈折脂肪体は参考所見となる
- 高脂血症と浮腫は必須条件ではない。
合併症
- IMD
- 1.乏尿、急性腎不全(循環血液量の減少)
- 2.低栄養(アルブミンの低下)、感染症(リンパ球サブセット・サイトカインの変化、血漿γグロブリン減少)
- 3.胸水、腹水(アルブミンの低下、体液量の増加)
- 4.起立性低血圧(循環血液量の減少)
- 5.凝固能亢進・血栓症(凝固因子増加、線溶活性低下、循環血液量減少、血液濃縮、脂質代謝異常):静脈血栓症、腎静脈血栓症、肺梗塞(アンチトロンビンIII低下例に多い)
- 6.治療薬(糖質コルチコイド、シクロスポリン?)の副作用:易感染性、消化性潰瘍、精神症状、高血圧、白内障、多毛、肥満、免疫性低下、白血球減少、出血性膀胱炎
- 2+3. 特発性細菌性腹膜炎
予後
- 糸球体選択指数 selection index S.I.によって治療の予後が予測できるらしい。
- SI(selectivity index)=(尿中IgG/血清IgG)/(尿中Tf/血清Tf)。
- SIが小さいほどサイズバリアーが機能しているということ。
- 0.2以下:high selective :プレドニゾロンに反応しやすい
- 0.2以上:low selective :プレドニゾロンに反応しにくい
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- nephrosis
- 関
- ネフローゼ症候群
[★]
- 英
- idiopathy、idiopathic、cryptogenic、agnogenic, essential
- 同
- 本態性
- 関
- 原因不明
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化