- 英
- premature beat, extrasystole, premature contraction
- 関
- 期外収縮後増強
定義
- 基本調律の収縮に先行して、中枢以外の部位が起源となった収縮。この場合、中枢とは洞房結節を指す。
分類
- 期外収縮により脈が抜ける → 間をおいた後の脈波強く打つ
- 期外収縮が脈に間挿される → 間入性心室期外収縮 interpolated extrasystole
機序
- リエントリー
- 異所性自発能亢進
- 誘発活動(triggered activity
病態
- 健常人に発生するもの → 予後は良好
- 器質性心疾患に合併 → 治療が必要
症状
身体検査
検査
心電図 IMD.792
連結期の長さによる分類
- 連結期が一定 → 固定連結期 多い
- 連結期が不定 → 多原性あるいは副調律の可能性
期外収縮の挿入による基本調律の延長の有無による分類
- 期外収縮の挿入により基本調律の間隔が長くなること → 代償休止 (非房室伝導性PAC(blocked PAC)や完全代償休止期を伴う非陥入性PVCではRR間隔が長くなる
- 完全代償休止 :基本調律収縮間隔の2倍
- 不完全代償休止:基本調律収縮間隔の2倍より短い
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/12 20:01:21」(JST)
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期外収縮(きがいしゅうしゅく)とは、異常な刺激によって心臓が本来の周期を外れて早く収縮する不整脈のこと。
目次
- 1 症状
- 2 原因
- 3 種類
- 4 検査
- 5 治療
- 6 予後
- 7 関連項目
- 8 外部リンク
症状
自覚症状がない場合が多い。症状が出る場合は胸部不快感(喉元にグリンと浮き上がってくるような感覚のこともある)、極めて短い胸痛、動悸、程度がひどい場合や連発した場合はさらにめまい、失神を起こす。
原因
期外収縮の原因はさまざまで、寝不足やその他のストレス、アルコール・カフェインの過剰摂取、疲労、加齢によるものが多い(異常自動能)。心臓に異常な基質(細胞、回路)がある場合にも起こる(リエントリー・再帰性)。
また、心疾患から合併して起こることもある。その場合は期外収縮から胸痛、心臓の一時的な停止による軽い失神(ブラックアウト)にいたるので軽視はできない。
タバコの煙や埃が誘引となることもある。
種類
異常刺激の発生箇所(焦点)に応じて心房性期外収縮・接合部期外収縮・心室性期外収縮に分けられる。連発すると頻拍として扱われる。
また、焦点や基質が複数存在する場合は多源性期外収縮、正常な収縮と異常な収縮との間隔がほとんど変化しない場合は間入性期外収縮、期外収縮によって正常な収縮が相殺されて大幅に変化する場合は代償性期外収縮という。以上のことから、不整脈としては頻脈でも徐脈でもないものとして扱われる。
その他、心疾患、心臓の機能や血管の機能に問題がなければ良性期外収縮、あれば悪性期外収縮という分け方もある。
検査
- 心電図
- 負荷心電図
- 診察
- 基礎心疾患の有無
- 服薬チェック
- 心血管の機能異常の有無
- 心エコー
- 血液生化学検査
- 心筋シンチ
- 心プール
治療
良性期外収縮で生活に重大な支障をきたしていなければ治療しない。きたしている場合は抗不安薬や抗不整脈薬の処方(少量)、運動負荷で増悪が見られる場合は運動制限をする。
予後
良性期外収縮では生命に影響しない。悪性の場合は心房頻拍や心房粗動、心房細動、また心室頻拍や心室細動に移行する可能性が高くなる。
関連項目
外部リンク
- 不整脈 (国立病院大阪医療センター)
- 期外収縮(gooヘルスケア)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 動悸 (日常診療でよくみる症状・病態--診断の指針・治療の指針) -- (胸部の異常)
- 心室性期外収縮 (特集 興奮の伝わり方と波形を結びつけて理解する 心電図セミナー) -- (頻脈性心室性不整脈のモニター心電図の特徴)
- 心房性期外収縮・心房頻拍 (特集 興奮の伝わり方と波形を結びつけて理解する 心電図セミナー) -- (頻脈性上室性不整脈のモニター心電図の特徴)
- 不整脈心電図の読み方のポイント (特集 不整脈診療の安全路線)
Related Links
- gooヘルスケア 家庭の医学。期外収縮。どんな病気か 期外収縮は、もともとの調律( タイミング)で心拍が生じると予想される時期より早期に生じる電気的な興奮のことを 指します。そのため、余分な心拍が現れます。心房(しんぼう)あるいは房室(ぼうしつ.
- 期外収縮(きがいしゅうしゅく)とは、異常な刺激によって心臓が本来の周期を外れて 早く収縮する不整脈のこと。 目次. 1 症状; 2 原因; 3 種類; 4 検査; 5 治療; 6 予後; 7 関連項目. 症状. 自覚症状がない場合が多い。症状が出る場合は胸部不快感(喉元 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- palpitation
- 同
- 心悸亢進
- 関
- 脈拍異常
定義
原因
- 生理的反応:運動、労作、精神的ストレス、精神的興奮
- 非心疾患:
病態生理
- 生理的反応:反応性の内因性カテコラミン産生増加による心拍数増加、左室収縮力の増加、血圧上昇
- 非心疾患:
不整脈性の動悸
[★]
- 英
- inverted T wave, negative T wave
- 同
- 陰性T
- 関
- T波
正常
- 必ず:aVR
- 時に:III, aVL, aVF, V1, (V2)
- AMI:亜急性期(24時間~1週間)に出現してくる。
2次的陰性T
非特異的陰性T
その他
[★]
- 英
- bigeminy, bigeminal pulse
- ラ
- pulsus bigeminus
- 同
- 二連脈
- 関
- 期外収縮、心室期外収縮、二連発
参考
uptodate
- 1. [charged] 心電図チュートリアル:心室性不整脈 - uptodate [1]
- 2. [charged] 心室性期外収縮の有病割合および評価 - uptodate [2]
- 3. [charged] 心室性期外収縮の臨床的意義および治療 - uptodate [3]
[★]
- 英
- Lown classification
- 同
- Lown分類、ローン分類
- 関
- 期外収縮、心室性期外収縮
- 心室期外収縮の分類。
- 器質精神疾患に伴う心室性期外収縮の予後予測因子として用いられることがある。
- Grade 3以上で重症度が高い。
心室性期外収縮の分類
- Grade 0:心室性期外収縮なし
- Grade 1:散発性、単源性
- Grade 2:多発性(1個/分ないし30個/時間より頻発)
- Grade 3:多形性(=多源性)
- Grade 4:連発以上(a 2連発、b [[3連発::以上)、
- Grade 5:R on T
[★]
- 英
- aberrant conduction
- 関
- 心室内変行伝導、期外収縮
- 刺激が伝導系の生理的不応期に遭遇したために生じる機能的な伝導障害。(ECGP.67)
- 心室内伝導系の不応期は右室>左脚前枝>左脚後枝であり、心室内変行伝導が起きた場合には右脚ブロック型の波形が認められやすい。(ECGP.67)
[★]
- 英
- ventricular premature complex VPC, ventricular premature beat VPB, premature ventricular beat, premature ventricular contraction PVC, ventricular extrasystole
- 同
- 心室期外収縮、心室性早期収縮 ventricular premature contraction premature ventricular contractions
- 関
- 心室性不整脈、ラウン分類。上室性期外収縮
[★]
- 英
- supraventricular premature contraction, SVPC, premature atrial contraction, supraventricular extrasystole
- 関
- 心房性期外収縮、心房期外収縮。心室性期外収縮
[★]
- 関
- 間入性期外収縮
[★]
- 英
- postextrasystolic potentiation
- 関
- 期外収縮
[★]
- 英
- atrioventricular nodal premature beat