- 英
- acute arterial occlusion
- 同
- 急性動脈閉塞
- 関
- 動脈閉塞症
病因
- ガイドライン1改変
臨床的分類
|  | 予後 | 臨書所見 | ドプラ聴診器所見 |  | 
| 知覚消失 | 筋力低下 | 動脈 | 静脈 | 
| I | viable (下肢循環が維持されている状態)
 | ただちに下肢生命が脅かされることはない |  | なし | 聞こえる | 聞こえる | 
| IIa | threatened viability (下肢生命が脅かされる状態)/marginally(境界型)
 | 早急な治療により救肢が可能 | 軽度(足趾)/なし | なし | (しばしば) 聞き取れない
 | 聞き取れる | 
| IIb | threatened viability (下肢生命が脅かされる状態)/immediately(緊急型)
 | ただちに血行再建することにより救肢が可能 | 足趾以外にも 安静時痛を伴う
 | 軽度~中等度 | 聞き取れない | 聞き取れる | 
| III | irreversible (不可逆的な状態)
 | 組織大量喪失または、恒久的な神経障害が避けられない | 重度 知覚消失
 | 重度 麻痺(筋硬直)
 | 聞き取れない | 聞き取れない | 
治療
- ガイドライン1 SSUR.421 YN.C-152
- 急性動脈閉塞症の診断がつけばすぐに血栓形成の進展、およびこれによる再閉塞を予防するためにヘパリンを投与。
- 急性下肢虚血の臨床的分類(TASC区分?)I, IIaでは経カテーテル直接血栓溶解療法(catheter directed thrombolysis, CDT)を考慮
- TASC区分IIbでは外科的血行再建の適応(フォガティカテーテルによる血栓除去など)
- TASC区分IIIやTASC区分IIb以上で血栓塞栓除去術が奏効しない例において、肢切断が行われる。
合併症
予後
- ガイドライン1
- 動脈閉塞から6時間以内であれば高率に救肢可能であり、血栓塞栓除去術の良い適応。
- 24時間を経過すると約20%の症例で肢切断を要する。
- 死亡率は15-20%
ガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_shigematsu_h.pdf
- 2. INTER-SOCIETY CONSENSUS FOR THE MANAGEMENT OF PERIPHERAL ARTERIAL DISEASE (TASC II)
- http://www.tasc-2-pad.org/upload/SSRubriqueProduit/Fichier2/597.pdf
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/30 17:48:30」(JST)
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急性動脈閉塞症(きゅうせいどうみゃくへいそくしょう、英:acute arterial occlusive disease)とは突然、四肢の血流が減少する疾患である。肢切断や死亡例もある重篤な疾患である。
目次
- 1 分類
- 2 症状
- 3 重症度
- 4 治療
- 5 MNMS
- 6 参考文献
 
分類
閉塞機序から血栓症と塞栓症に分かれる。塞栓症の塞栓源の90%前後が心原性であり、最も多いのは心房細動である。血栓症では閉塞性動脈硬化症やバージャー病を始めとした血管炎にて起こる。
症状
5Pとして疼痛、脈拍消失、蒼白、知覚鈍麻、運動麻痺などが知られている。
重症度
重症度は動脈閉塞の部位、二次血栓の形成、進展の程度による。知覚神経障害のみならば迅速な対応で救肢可能であるが、運動障害、皮膚に斑紋状のチアノーゼ、水泡形成が認められると救肢困難となる。急性下肢虚血の分類としてはSIS/ISVS分類が知られている。
治療
- 抗凝固療法
二次血栓予防のためヘパリンを投与する。
- IVR
経カテーテル的直接血栓溶解療法(CDT)は外科的血行再建術とほぼ同様の成績とされている。その他、経皮的機械的血栓除去術(PMT)や経皮的吸引血栓除去術(PAT)などが行われることがある。
- 外科的血行再建術
Fogartyカテーテルによる観血的血栓除去術が行われることがある。
MNMS
虚血再灌流障害または筋腎代謝症候群(MNMS:myonephropathic metabolic syndrome)が起こる場合がある。血行再建のゴールデンタイムを過ぎた場合や閉塞部位が中枢であるほど起こりやすい。発症すれば死亡率は80%とも言われる。クラッシュ症候群と同様の発症機序であるがミオグロビンによる腎尿細管障害、代謝性アシドーシス、活性酸素、サイトカインやアポトーシスの関与で腎不全や呼吸不全など重篤な多臓器障害を起こす。CKの上昇、高カリウム血症なども認められる。MNMSが起こった場合はCHDFを行うことがある。
参考文献
- 末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン - 日本循環器学会
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UpToDate Contents
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- 1. 下肢の急性動脈閉塞(急性下肢虚血)の概要 overview of acute arterial occlusion of the extremities acute limb ischemia
- 2. 下肢末梢動脈疾患の症状を治療するための試験的治療 investigational therapies for treating symptoms of lower extremity peripheral artery disease
- 3. 下肢末梢動脈疾患の臨床的特徴および診断 clinical features and diagnosis of lower extremity peripheral artery disease
- 4. 下肢末梢動脈疾患の分類 classification of lower extremity peripheral artery disease
- 5. 下肢の慢性重症下肢虚血の治療 treatment of chronic lower extremity critical limb ischemia
Japanese Journal
- MDCTが治療法選択に有用であった下肢急性動脈閉塞症の2例
- 深田 睦,小西 敏雄,古川 浩
- 日本血管外科学会雑誌 = The Japanese journal of vascular surgery : official journal of the Japanese Society for Vascular Surgery 18(7), 683-689, 2009-12-25
- NAID 10026114098
 
 
- 症例報告 大腿骨転子部骨折術後両下肢壊疽に陥った1例
 
Related Links
- 急性動脈閉塞症は、何らかの原因により手足の動脈が閉塞し、急性の循環障害をきた  した状態です。塞栓子が他の部位から運ばれてきて動脈を閉塞する塞栓症と動脈内腔  に障害があり、その部位に血栓がつくられて動脈を閉塞する血栓症にわけられます。
- 急性動脈閉塞症というのは体の色々な組織臓器に分布し栄養や酸素を運搬する道筋で  ある動脈が何らかの原因で急激に閉塞してしてしまう病気です。この急性閉塞症は塞栓  症と血栓症の2つに分類することができます。塞栓症は心臓内や血管内の塞栓子、 ...
- 家庭医学館 急性動脈閉塞症の用語解説 - [どんな病気か] 急性動脈閉塞は、動脈が急  に閉じて、急速に血行障害がおこる病気です。全身の動脈のどこでもおこりますが、  腹部大動脈(ふくぶだいどうみゃく)から下肢動脈(かしどうみゃく)の分岐部(ぶんきぶ)  に ...
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★リンクテーブル★
  [★]
- 英
- Fogarty catheter
- 関
- 急性動脈閉塞症、カテーテル
参考
- http://interventions.onlinejacc.org/cgi/content/full/3/1/1/FIG9
  [★]
- 英
- occlusion
- 関
- 促通
- 詰まること、詰まっていること
- (神経)2種の異なる興奮性のシナプス前性のニューロン群が1つのニューロン群へ収束と発散によりシナプス結合する回路において、2種のシナプス前線維群内の同期して興奮するニューロンの数が多い場合には、興奮するシナプス後ニューロンの数は、個々のシナプス前線維群だけの活動による場合の和よりも少なくなる。
  [★]
- 英
- obstruction、occlusion
- 同
- 閉鎖症
- 関
- 咬合、通過障害、閉鎖、閉塞、妨害、妨害物
  [★]
- 英
- sis, pathy
  [★]
- 英
- arterial occlusion
  [★]
- 英
- acute
- 関
- 急性的、鋭い、鋭形、急性型