亜鉛欠乏症
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Japanese Journal
- 亜鉛欠乏が食餌摂取と舌や諸組織の亜鉛含量に及ぼす影響
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- 亜鉛欠乏症のホームページ 褥瘡 食欲不振 味覚障害 舌痛等.口腔咽頭症状 皮膚疾患 かゆみ等皮膚症状 元気度にも及ぶ 多彩な欠乏症状を呈する。 トップページ
- 亜鉛不足の初期症状は、顔面・会陰部に皮疹、口内炎・舌炎・脱毛・ツメ変化・下痢・腹痛・嘔吐・発熱・味覚異常 ... 亜鉛の欠乏と過剰・ミネラルバランス 掲載項目 亜鉛欠乏の症状 亜鉛欠乏症が疑われる4つの条件 亜鉛の過剰摂取 ...
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- 80歳の女性。食欲不振を主訴に来院した。
- 現病歴:昨日の朝から気分が優れず、冷汗と息苦しさが出現し、食欲も低下した。昨晩も熟睡できなかった。今朝も同様の症状が続いていたが、本人は大丈夫と言う。同居している夫が心配し、本人とともに受診した。
- 既往歴:変形性膝関節症、高血圧症、2型糖尿病。血糖コントロールは良好であった。
- 生活歴:夫と2人暮らし。ADLはほぼ自立しているが、歩行時に杖が必要である。喫煙は10年前まで、20本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父は脳卒中で死亡。妹が糖尿病。
- 現症:意識は清明。身長 155cm、体重 44kg。体温 36.0℃。脈拍 100/分、整。血圧 114/60mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側の軽度下腿浮腫を認める。両側アキレス腱反射の低下を認める。下肢の振動覚低下なし。
- 検査所見:尿所見:蛋白 2+、糖 1+。血液所見:赤血球404万、Hb 12.4g/dL、Ht 37%、白血球 15,000、血小板23万。血液生化学所見:総蛋白 6.9g/dL、アルブミン 3.6g/dL、AST 71U/L、ALT 21U/L、γ-GTP 24U/L(基準 8~50)、LD 419U/L(基準 176~353)、CK 450U/L(基準 30~140)、CK-MB 42U/L(基準 20以下)、血糖 234mg/dL、HbA1c 6.2%(基準 4.6~6.2)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 102mEq/L。CRP 0.1mg/dL。12誘導心電図:洞調律でV1-V3誘導でST上昇、Ⅱ、Ⅲ、aVF、V5-V6誘導でST低下を認める。画像所見:胸部エックス線写真で心胸郭比 56%、肺血管影の増強および両側の肋骨横隔膜角の鈍化を認めない。
- 血糖値とHbA1cの乖離の要因として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F071]←[国試_113]→[113F073]
[★]
- 代謝異常を伴わない患者の長期完全静脈栄養で誤っている組合せはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097G105]←[国試_097]→[097G107]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107B015]←[国試_107]→[107B017]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099D066]←[国試_099]→[099D068]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102E029]←[国試_102]→[102E031]
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- 英
- zinc deficiency, zinc deficiency disorders
- 同
- Zn欠乏症、亜鉛欠乏
- 関
- 微量元素、腸性肢端皮膚炎。亜鉛
- 亜鉛は生体内では酵素が正常に機能するために必要となる微量金属である。
- これの欠乏により酵素の機能が低下する結果様々な症状を来しうる。
- 原因には先天性のものと後天性のものがある。
- 先天性:腸性肢端皮膚炎(常染色体劣性遺伝)
- 後天性:食事摂取量の低下、吸収障害、肝疾患、感染症
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- 英
- Zn zinc
- 関
- 亜鉛欠乏症。微量元素欠乏症 トレースエレメント欠乏症
- 原子番号30番の元素の金属で、原子量は65.39、元素記号はZnである。
- 人体では非常な僅かな量であるが、酵素が機能するために重要な役割を果たしており、必須微量元素と呼ばれている。
- 検査:金属定量用のスピッツで採血する。
- 基準値:血清亜鉛濃度:80-160μg/dl。小児の場合はこれより低め。
- 薬剤性:血中濃度上昇(サイアザイド系薬、ループ利尿薬、ジスルフィラム)、血中濃度低下(糖質コルチコイド、クロフィブラート、経口避妊薬)
医薬品
サプリメント
- (奏効)亜鉛欠乏症(下痢や腸管吸収障害、肝硬変、アルコール依存症、長期の中心静脈栄養)の治療
- (多分奏効):ウィルソン病
- (奏効するとはいえないが、効能は研究で示されている)摂食障害患者のうつ状態の改善や体重増加を促す、味覚障害、尋常性ざ瘡、骨粗鬆症(亜鉛低値と骨量減少の関連が示されている。亜鉛+銅+マンガン+カルシウムの摂取で閉経後の女性で骨量減少を抑制することがある、腸性肢端皮膚炎の治療、ハンセン病の治療、外用による単純ヘルペスウイルスの治療、加齢黄斑変性症の治療、胃潰瘍の予防・治療、低亜鉛血症を背景とした筋痙攣・足潰瘍の予防
臨床関連
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- 英
- deficit
- 同
- 欠乏症 deficiency
- 関
- 欠損