- 英
- mixture of elemental diet, ED, elemental diet
- 商
- エレンタール、エレンタールP、ヘパンED
- 関
- 経腸栄養法、経静脈栄養法、成分栄養
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/22 14:03:18」(JST)
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成分栄養剤(せいぶんえいようざい、elemental diet, ED)とは経腸栄養剤の1種で、窒素源が合成アミノ酸のみから組成されたものである。そのためタンパク質を食事性の抗原とするアレルギー性腸炎などにも適用される。
人工的に製造され、すべての成分が明らかになっている。脂質量は極めて少なく、糖質はデキストリンとして配合されているため消化が不要である。つまり腸管に負担をかけることなく栄養摂取できるため、消化機能の低下したケースや腸管の安静が有効なクローン病で用いられることが多い。
浸透圧が高いため下痢、腹痛、腹部膨満感をおこすことがあるが、濃度を低くすることや、投与速度を下げることで対処する。
成分栄養剤にはすべての栄養素が含まれるため、長期にわたる単独投与が可能である。ただしその場合、必須脂肪酸欠乏や微量元素欠乏をきたすおそれを伴うため、適宜脂肪乳剤や微量元素の投与が必要となる。
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Japanese Journal
- Crohn病の経過中に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)から非代償性肝硬変へと進展した一例
- 田邉 規和,播磨 夕美子,橋本 真一,寺井 崇二,山﨑 隆弘,坂井田 功
- 山口医学 62(1), 33-37, 2013-02-01
- … 科的治療を行うも効果不十分であり,消化管合併症の悪化から24歳時に回腸部分切除術,26歳時に回盲部切除術,28歳時に回腸および上行結腸切除術を施行し,残存小腸は約280cmとなった.その後も症状は安定せず,成分栄養剤による経腸栄養療法を勧めるも患者の理解が得られず,長期の絶食および中心静脈栄養を施行していた.31歳時頃より,見当識障害および活動性低下が認められたため当科入院となった.腹部骨盤単純CT検査上, …
- NAID 120005246294
- クローン病治療における経腸栄養の現状と今後の展望 : 本邦と欧米の比較
- 山本 隆行,中東 真紀
- 静脈経腸栄養 : 日本静脈経腸栄養学会機関誌 = The journal of Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition 27(2), 657-664, 2012-03-25
- NAID 10031122593
- 成分栄養剤を併用したポリエチレングリコール1L法による腸管洗浄度と前処置受容性の評価
- 竹之内 信,大島 秀男
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy 53(12), 3749-3755, 2011-12-20
- … 【目的】成分栄養剤(エレンタール<SUP>®</SUP>)の併用により大腸内視鏡検査前処置においてポリエチレングリコール(以下PEG)服用量を1Lに減量できるか検討する.<BR>【方法】検診にて便潜血陽性を指摘された421例を対象とし,検査食+PEG 2LのA群とエレンタール<SUP>®</SUP>+PEG 1LのB群に振り分け,腸管洗浄度(5段階評価)と前処置受容性を比較した.<BR>【結果】A群201例,B群220例でPEG服用 …
- NAID 10030293170
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- 成分栄養剤 一覧。製品名やメーカー名、製品の詳細など。PDNレクチャーstep3.実践。 ... PDNレクチャーとは? Chapter1 PEG Chapter2 経腸栄養 1.経腸栄養の特徴と適応 2.経腸栄養剤の分類 3.病態別経腸栄養剤
- 表2 人工濃厚流動食の種類と特徴 5)一部改変引用 半消化態栄養剤 消化態栄養剤 成分栄養剤 栄 養 成 分 窒素源 蛋白質 ポリペプチド アミノ酸 ジペプジドおよびトリペプチド アミノ酸 糖質 テキストリンなど テキストリン
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- 47歳の女性。下痢と体重減少とを主訴に来院した。Crohn病に対して6年前までに計3回の小腸部分切除術が施行され.約90cmの空腹と20cmの終末回腸が残存していた。カテーテルによる発熱を繰り返し、右鎖骨下静脈の血栓性狭窄も起こしたため、4年前から中心静脈栄養は行っていなかった。経腸栄養にて排便回数が5-6回/日程度に落ち着いてきたため、約2年前に本人の希望で経口食に変更した。薬物はメサラジンのみを内服していた。2週前から下痢が10回/日以上となり、体重も2週間で約3kg減少したため来院した。意識は清明。身長156cm、体重34kg。体温37.2℃。脈拍72/分、整。血圧90/52mmHg。腹部に圧痛を認めない。腸雑音は亢進している。血液所見:赤血球 323万、Hb 11.4g/dl、Ht 34%、白血球 5,200、血小板 17万。血液生化学所見:アルブミン 3.2g/dl、尿素窒素 20mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、AST 26IU/l、ALT 38IU/l、ALP 863IU/l(基準115-359)、Na 138mEq/l、K 3.2mEq/l、Cl 108mEq/l、Ca 8.0mg/dl。CRP 0.6mg/dl。腹部造影CTで残存小腸の軽度拡張と回盲部近傍の小腸壁肥厚とを認める。本人は外来での治療を希望している。
- まず行う栄養管理として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105E050]←[国試_105]→[105E052]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
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- 英
- elemental diet
- 同
- ED
- 関
- 成分栄養剤、処方食、成分栄養
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- 英
- nutrition、nutrient、vegetative, alimentation
- ラ
- nutritio
- 関
- 栄養性、栄養素、栄養分、栄養法、植物性、増殖型、栄養剤
- 水:体重x30ml
- Na:体重x 1mEq
- K:体重x 0.5mEq
参考
- http://fooddb.mext.go.jp/
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- 関
- エレメント、基本、元素、構成、構成成分、組成、部分、要素、コンポーネント、構成物、構成要素
[★]
- 英
- drug、agent
- 関
- 薬、作用薬、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品
[★]
- 英
- nutrient
- 関
- 栄養、栄養性、栄養素、栄養分