- 日
- きっそうさん
- 英
- valeric acid, valerate
- 関
- 吉草酸塩、吉草酸エステル
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/04/30 22:52:29」(JST)
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吉草酸 |
|
IUPAC名 |
ペンタン酸(系統名)
吉草酸(許容慣用名) |
分子式 |
C5H10O2 |
分子量 |
102.13 |
CAS登録番号 |
[109-52-4] |
形状 |
無色液体 |
密度と相 |
0.94 g/cm3, 液体 |
相対蒸気密度 |
3.52(空気 = 1) |
融点 |
−34.5 °C |
沸点 |
186–187 °C |
SMILES |
CCCCC(O)=O |
出典 |
ICSC |
吉草酸(きっそうさん、valeric acid)は示性式 CH3(CH2)3COOH、分子量 102.13 のカルボン酸。IUPAC系統名ではペンタン酸 (pentanoic acid) となる。CAS登録番号は109-52-4。足の裏の臭いはこの異性体であるイソ吉草酸が原因である。閾値が非常に低いことから、悪臭防止法の規制対象となっている。
性質
融点 −34.5 °C、沸点 186–187 °C の無色の液体で、蒸れた靴下に例えられる臭気を有する。pKa は 4.82 の弱酸であるが、人体へは腐食性を示す。水への溶解度は 2.4g/100mL であり、極性溶媒よりも無極性溶媒によく溶ける最も低分子量のカルボン酸である。
異性体にピバル酸とヒドロアンゲリカ酸、3-メチルブタン酸(イソ吉草酸)がある。ヒドロアンゲリカ酸は不斉炭素原子を持つ。
発見
ヨーロッパ産のハーブ・セイヨウカノコソウ(吉草、学名 Valeriana officinalis L.)から最初に発見された。
脂肪:主な脂肪酸 |
|
飽和脂肪酸
(「*」印は揮発性)
|
C1 蟻酸* - C2 酢酸* - C3 プロピオン酸* - C4 酪酸* - C5 吉草酸 - C6 カプロン酸 - C7 エナント酸 - C8 カプリル酸 - C9 ペラルゴン酸 - C10 カプリン酸 - C11 ウンデシル酸 - C12 ラウリン酸 - C13 トリデシル酸 - C14 ミリスチン酸 - C15 ペンタデシル酸 - C16 パルミチン酸 - C17 マルガリン酸 - C18 ステアリン酸 - C19 ノナデシル酸 - C20 アラキジン酸 - C21 ヘンイコシル酸 - C22 ベヘン酸 - C23 トリコシル酸 - C24 リグノセリン酸
|
|
不飽和脂肪酸
|
ω-3脂肪酸
|
α-リノレン酸 - ステアリドン酸 - エイコサペンタエン酸 - ドコサペンタエン酸 - ドコサヘキサエン酸
|
|
ω-6脂肪酸
|
リノール酸 - γ-リノレン酸 - ジホモ-γ-リノレン酸 - アラキドン酸 - ドコサペンタエン酸
|
|
ω-7脂肪酸
|
パルミトレイン酸 - バクセン酸 - パウリン酸
|
|
ω-9脂肪酸
|
オレイン酸 - エライジン酸 - エルカ酸 - ネルボン酸
|
|
|
主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
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Japanese Journal
- 固相マイクロ抽出用注射針及びGC/MSを用いる口気中低級脂肪酸の分析
- 市場 有子,埴原 鉱行,藤原 正美,平山 知子,数野 恵子,森嶋 清二,品田 佳世子,川口 陽子
- 分析化学 60(2), 143-148, 2011
- … て低級脂肪酸を濃縮し,GC/MS分析を行う方法を開発した.検討の結果,分析条件を厳密に保つことで口気中からイソ吉草酸,酪酸,2-メチル酪酸を安定した状態で検出することができた.洗口吐出液中のイソ吉草酸を分析し,本法により分析した口気中イソ吉草酸との関係を解析したところ,r=0.4953,p<0.0001で相関が見られた.このことから,口気中の低級脂肪酸は主に唾液中 …
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- carboxylic acid
カルボン酸の一覧
飽和脂肪酸
炭素数
|
慣用名
|
IUPAC名
|
化学式
|
備考
|
1 |
ギ酸 |
メタン酸 |
HCOOH |
アリ、ハチの毒
|
2 |
酢酸 |
エタン酸 |
CH3COOH |
酢
|
3 |
プロピオン酸 |
プロパン酸 |
CH3CH2COOH |
|
4 |
酪酸 |
ブタン酸
|
CH3(CH2)2COOH |
油脂が腐敗した臭い
|
5 |
吉草酸 |
ペンタン酸
|
CH3(CH2)3COOH |
|
6 |
カプロン酸 |
ヘキサン酸
|
CH3(CH2)4COOH |
|
7 |
エナント酸 |
ヘプタン酸
|
CH3(CH2)5COOH |
|
8 |
カプリル酸 |
オクタン酸
|
CH3(CH2)6COOH |
|
9 |
ペラルゴン酸 |
ノナン酸
|
CH3(CH2)7COOH |
|
10 |
カプリン酸 |
デカン酸
|
CH3(CH2)8COOH |
|
12 |
ラウリン酸 |
ドデカン酸
|
CH3(CH2)10COOH |
ココナッツ油
|
14 |
ミリスチン酸 |
テトラデカン酸
|
CH3(CH2)12COOH |
|
16 |
パルミチン酸 |
ヘキサデカン酸
|
CH3(CH2)14COOH |
|
17 |
マルガリン酸 |
ヘプタデカン酸
|
CH3(CH2)15COOH |
|
18 |
ステアリン酸 |
オクタデカン酸
|
CH3(CH2)16COOH |
|
[★]
- 英
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- 関
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[★]
吉草酸、吉草酸エステル、吉草酸塩
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[★]
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