- 英
- enanthic acid
- 関
- ヘプタン酸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/06 22:51:47」(JST)
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エナント酸 |
|
IUPAC名 |
ヘプタン酸 |
分子式 |
C7H14O2 |
分子量 |
130.18 |
CAS登録番号 |
[111-14-8] |
形状 |
無色液体 |
密度と相 |
0.9 g/cm3, 液体 |
融点 |
−7.5 °C |
沸点 |
223 °C |
SMILES |
CCCCCCC(O)=O |
出典 |
ICSC |
エナント酸(エナントさん、enanthic acid)は炭素数7のカルボン酸で、末端にカルボキシル基を持つ。IUPAC名はヘプタン酸 (heptanoic acid) である。腐敗物のような悪臭を持つ油状液体で、腐った油のにおいの成分の一部である。水には溶けにくいが、エタノールやエーテルには良く溶ける。
香料として使われるヘプタン酸エチルなどのエステルの合成に用いられる。
タバコの添加物のひとつでもある。
C6:
カプロン酸 |
飽和脂肪酸 |
C8:
カプリル酸 |
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 治療 エナント酸テストステロン局注が奏効した外陰部硬化性萎縮性苔癬の1例
- 腰椎圧迫骨折をきたした低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の1例
- 吉永 敦史,林 哲夫,石井 信行,大野 玲奈,寺尾 俊哉,鎌田 成芳,渡邉 徹,山田 拓己
- 泌尿器科紀要 50(12), 877-879, 2004-12
- … 下が認められたため,低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の精査・加療のため泌尿器科受診となった.エナント酸テストステロン250mgの筋注を4周毎に行い,投与2ヵ月目には腰痛は軽快した.また,血中テストステロン値も次第に上昇し,160ng/dl前後を維持していたが,乳頭痛が出現・増悪したため,エナント酸テストステロンの投与を中止した.また骨粗鬆症の治療として活性型ビタミンD3の内服と定期的なホル …
- NAID 120002141364
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- エナント酸(エナントさん、enanthic acid)は炭素数7のカルボン酸で、末端にカルボキシル基を持つ。IUPAC名はヘプタン酸 (heptanoic acid) である。腐敗物のような悪臭を持つ油状液体で、腐った油のにおいの成分の一部である。
- デジタル大辞泉 - エナント酸の用語解説 - 炭素数が7個の直鎖のカルボン酸。悪臭をもつ無色油状の液体。水に溶けにくく、有機溶媒によく溶ける。香料の原料となるほか、酪酸とともにイチョウの実の主要な腐臭成分として知られる。
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Japan Pharmaceutical Reference
販売名
組成
成分・含量
- 1管1mL中 日局テストステロンエナント酸エステル 125mg
添加物
禁忌
- アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌)及びその疑いのある患者
[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある.]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 男子性腺機能不全(類宦官症)
- 通常,成人にはテストステロンエナント酸エステルとして1回100mgを7〜10日間ごとに,又は1回250mgを2〜4週間ごとに筋肉内注射する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
- 造精機能障害による男子不妊症
- 通常,成人にはテストステロンエナント酸エステルとして1回50〜250mgを2〜4週間ごとに無精子状態になるまで筋肉内注射する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
- 再生不良性貧血,骨髄線維症,腎性貧血
- 通常,成人にはテストステロンエナント酸エステルとして1回100〜250mgを1〜2週間ごとに筋肉内注射する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
慎重投与
- 前立腺肥大のある患者
[前立腺肥大が増大するおそれがある.]
- 心疾患,腎疾患又はその既往歴のある患者
[ナトリウムや体液の貯留により,これらの症状が増悪するおそれがある.]
- 癌の骨転移のある患者
[高カルシウム血症があらわれるおそれがある.]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 骨成長が終了していない可能性がある患者,思春期前の患者(「小児等への投与」の項参照)
薬効薬理
- 男性ホルモンは雄性動物の性器系を発育させるとともに,第二次性徴の発現に関与し5),次の作用を示す.
- 去勢雄性動物の前立腺,精嚢等の副性器の萎縮を防止し,あるいは回復させる(ラット6)).
- 精巣の精細管に作用して精子形成を促進する(ラット7)).
- 脳下垂体性ゴナドトロピンの分泌を抑制する(ラット8)).
- 去勢ニワトリの鶏冠を肥大発育させる6).
- 赤血球の生成を促進する(ラット9)).
有効成分に関する理化学的知見
分子量
性 状
- 白色〜微黄色の結晶若しくは結晶性の粉末又は微黄褐色の粘稠な液で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがある.
エタノール(95),1,4-ジオキサン又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく,水にほとんど溶けない.
融点:約36℃
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- carboxylic acid
カルボン酸の一覧
飽和脂肪酸
炭素数
|
慣用名
|
IUPAC名
|
化学式
|
備考
|
1 |
ギ酸 |
メタン酸 |
HCOOH |
アリ、ハチの毒
|
2 |
酢酸 |
エタン酸 |
CH3COOH |
酢
|
3 |
プロピオン酸 |
プロパン酸 |
CH3CH2COOH |
|
4 |
酪酸 |
ブタン酸
|
CH3(CH2)2COOH |
油脂が腐敗した臭い
|
5 |
吉草酸 |
ペンタン酸
|
CH3(CH2)3COOH |
|
6 |
カプロン酸 |
ヘキサン酸
|
CH3(CH2)4COOH |
|
7 |
エナント酸 |
ヘプタン酸
|
CH3(CH2)5COOH |
|
8 |
カプリル酸 |
オクタン酸
|
CH3(CH2)6COOH |
|
9 |
ペラルゴン酸 |
ノナン酸
|
CH3(CH2)7COOH |
|
10 |
カプリン酸 |
デカン酸
|
CH3(CH2)8COOH |
|
12 |
ラウリン酸 |
ドデカン酸
|
CH3(CH2)10COOH |
ココナッツ油
|
14 |
ミリスチン酸 |
テトラデカン酸
|
CH3(CH2)12COOH |
|
16 |
パルミチン酸 |
ヘキサデカン酸
|
CH3(CH2)14COOH |
|
17 |
マルガリン酸 |
ヘプタデカン酸
|
CH3(CH2)15COOH |
|
18 |
ステアリン酸 |
オクタデカン酸
|
CH3(CH2)16COOH |
|
[★]
- 英
- heptanoic acid、heptanoate
- 同
- エナント酸 enanthic acid
- 関
- ヘプタン酸エステル
[★]
- 英
- testosterone enanthate
- 関
- テストステロン、男性ホルモン製剤
[★]
- 英
- testosterone enanthate ester
テストステロン
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義