- 英
- beta-glucuronidase
- 関
- βグルクロニダーゼ
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/27 14:47:10」(JST)
[Wiki ja表示]
β-グルクロニダーゼ (β-glucuronidase, GUS; EC 3.2.1.31) は D-グルクロン酸のβ型配糖体に作用してそのグルクロニド結合を加水分解する酵素の総称。
実験室では測定の便宜上、フェノールフタレインなど遊離したあと比色定量しやすいアグリコンをもつグルクロニドが基質として用いられるが、アグリコンに対する特異性は広く、アルコール、ステロイド、カルボン酸などのβ-D-グルクロニドにも作用する。酵素起源によってかなりの相違があり、そのうえ、真の基質(天然基質)が何であるかは、必ずしもわかっていない場合もある。
高等植物・微生物にも存在するが、とくに動物においては全組織に存在すると言ってよく、特に血漿などの体液に随時検出されるほか、脾臓・肝臓・腎臓などにおいては高い活性が見られる。これらの細胞内ではリソソーム分画・ミクロソーム分画に分布している。ラットの陰核・カタツムリ・カサガイなどにも強い活性をもつので、酵素調整の材料としてもよく使われる。
多くの植物細胞内ではこの酵素の活性がほとんど認められないので、β-グルクロニダーゼはしばしば、植物細胞を用いた遺伝子操作技術におけるレポーター遺伝子として用いられる。
出典
- IUBMB entry for 3.2.1.31(英語)
- BRENDA references for 3.2.1.31 (英語)
- PubMed references for 3.2.1.31(英語)
- PubMed Central references for 3.2.1.31(英語)
- Google Scholar references for 3.2.1.31(英語)
外部リンク
- IUBMB entry for 3.2.1.31(英語)
- KEGG entry for 3.2.1.31(英語)
- BRENDA entry for 3.2.1.31(英語)
- NiceZyme view of 3.2.1.31(英語)
- EC2PDB: PDB structures for 3.2.1.31(英語)
- PRIAM entry for 3.2.1.31(英語)
- PUMA2 entry for 3.2.1.31(英語)
- IntEnz: Integrated Enzyme entry for 3.2.1.31(英語)
- MetaCyc entry for 3.2.1.31(英語)
- Atomic-resolution structures of enzymes belonging to this class(英語)
関連項目
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 転移活性を示す Aspergillus niger 由来β-グルクロニダーゼの糖受容体特異性および基質特異性に関する研究
- 桐生 高明,木曽 太郎,中野 博文,村上 洋
- Journal of applied glycoscience 56(4), 277-280, 2009-10-20
- NAID 10025409657
- キク品種 プレリュード・コーラル(Dendranthema grandiflorum Kitamura)の花弁外植体をもちいた形質転換の試み
- 三野 真布,田中 常喜,山本 すみ子,山田 真也,古谷 美佐子,安倍 真
- 農業生産技術管理学会誌 14(1), 37-42, 2007-05-15
- NAID 110006278760
Related Links
- β-グルクロニダーゼ (β-glucuronidase, GUS; EC 3.2.1.31) は D-グルクロン酸のβ型配糖体に作用してそのグルクロニド結合を加水分解する酵素の総称。 実験室では測定の便宜上、フェノールフタレインなど遊離したあと比色定量しやすい ...
- β-グルクロニダーゼです。 β-ガラクトシダーゼは乳糖分解 に関与する酵素で、大腸菌群に含 まれる全ての菌種が産生します。ま たβ-グルクロニダーゼは、腸内細 菌の中では原則として大腸菌のみ に特暼な酵素です。ただし、現在社 ...
- β-グルクロニダーゼ (β-glucuronidase, GUS; EC 3.2.1.31) は D-グルクロン酸のβ型配糖体に作用してそのグルクロニド結合を加水分解する酵素の総称。 実験室では測定の便宜上、フェノールフタレインなど遊離したあと比色定量しやすい ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- mast cell, mastocyte
- 同
- マスト細胞
- 関
- ヒスタミン、好塩基球
形状
- 20-30μm (HIS.101)
- 細胞質に0.3-0.8μmの顆粒を含む
特徴
- ヘパリン(or コンドロイチン硫酸)、
- ヒスタミン、
- 中性プロテアーゼ(トリプターゼ、キマーゼ、カルボキシペプチダーゼ)
- アリルスルファターゼ
- その他
- β-グルクロニダーゼ
- キニノゲナーゼ
- ペルオキシダーゼ
- スーパーオキシドジスムターゼ
- 好酸球走化因子
- 好中球走化因子
由来
染色像
臨床関連
- 炎症(I型アレルギー)の引き金を引く細胞。喘息患者の気道平滑筋層に存在(健常人では存在しない(HIM. 1598)
[★]
- 英
- beta-glucuronidase, β-glucuronidase
- 同
- β-グルクロニダーゼ
- 関
- グルクロニダーゼ
[★]
- 英
- β-glucuronidase stain
- 関
- β-グルクロニダーゼ
[★]
- 英
- glucuronidase
- 関
- βグルクロニダーゼ