シタグリプチン
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Japanese Journal
- DPP4阻害薬にポジティブな印象 ジャヌビア/グラクティブ 効果や安全性を実感 (Promotion 医師の口コミ評価は処方への新機軸 マーケ戦略、MR活動の切り口に)
- 2型糖尿病治療剤/選択的DPP-4阻害剤 グラクティブ錠25mg,同50mg,同100mg (新薬展望2011) -- (注目の新薬)
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- 一般名はシタグリプチンリン酸塩水和物(Sitagliptin phosphate hydrate)と言う医薬品 です。血糖を一定に保つ働きをするインクレチンを分解する酵素を阻害することにより、 血糖が高い時にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖 ...
- ジャヌビア/グラクティブ(シタグリプチンリン酸塩水和物)DPP-4阻害薬の特徴・作用機 序・服薬指導内容など。DPP-4阻害薬という新しい作用機序の2型糖尿病治療薬。SU剤との 併用では・・
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グラクティブ錠25mg
組成
成分
含量(1錠中)
添加物
- 結晶セルロース、無水リン酸水素カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン、マクロゴール4000、タルク、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄
剤形
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者〔輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきでない。〕
- 血液透析又は腹膜透析を要する患者を含む重度腎機能障害のある患者〔本剤の血中濃度が上昇する。(「薬物動態」の項参照)〕
- 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。〕
効能または効果
2型糖尿病
- ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る
- 食事療法、運動療法のみ
- 食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
- 食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
- 食事療法、運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
- *食事療法、運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用
- 通常、成人にはシタグリプチンとして50mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。
- 本剤は主に腎臓で排泄されるため、中等度腎機能障害のある患者では、下表を目安に用量調節すること。(「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照)
腎機能障害
クレアチニンクリアランス(mL/分)血清クレアチニン値(mg/dL)※
- 30≦Ccr<50
男性:1.5<Cr≦2.5
女性:1.3<Cr≦2.0
通常投与量
最大投与量
- 50mg1日1回
- ※:クレアチニンクリアランスに概ね相当する値
慎重投与
- 中等度腎機能障害のある患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照)
- 他の糖尿病用薬(特に、スルホニルウレア剤)を投与中の患者〔併用により低血糖症を起こすことがある。(「重要な基本的注意」、「相互作用」、「重大な副作用」及び「臨床成績」の項参照)〕
- 次に掲げる低血糖を起こすおそれのある患者又は状態
- 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
- 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
- 激しい筋肉運動
- 過度のアルコール摂取者
- 高齢者
重大な副作用
アナフィラキシー反応
- アナフィラキシー反応(頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「禁忌」の項参照)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明※)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「禁忌」の項参照)
*低血糖症
- 他の糖尿病用薬との併用で低血糖症(グリメピリド併用時5.3%、ピオグリタゾン併用時0.8%、メトホルミン併用時0.7%、ボグリボース併用時0.8%)があらわれることがある。特に、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されていることから、スルホニルウレア剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤の減量を検討すること。また、他の糖尿病用薬を併用しない場合でも低血糖症(1.0%)が報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「相互作用」及び「臨床成績」の項参照)
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
急性腎不全
- 急性腎不全(頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
急性膵炎
- 急性膵炎(頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。海外の自発報告においては、出血性膵炎又は壊死性膵炎も報告されている。(「重要な基本的注意」の項参照)
**間質性肺炎
- 間質性肺炎(頻度不明※)があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序
- インクレチンであるglucagon-like peptide 1(GLP-1)及びglucose-dependent insulinotropic polypeptide(GIP)は、グルコース恒常性の維持にかかわるホルモンである。シタグリプチンは、DPP-4酵素を阻害し、インクレチンのDPP-4による分解を抑制する。活性型インクレチン濃度を上昇させることにより、血糖値依存的にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善する。15?17)
薬理作用
ヒトDPP-4阻害作用
- ヒトDPP-4(組換え体、血清由来、CACO-2細胞由来)の活性を選択的に阻害する(in vitro)。18)
耐糖能及び糖代謝改善作用
- 2型糖尿病患者において、本剤はDPP-4活性を阻害し、血漿中の活性型GLP-1及びGIP濃度の約2倍の上昇、インスリン及びC-ペプチドの血清中濃度の上昇、グルカゴン濃度の低下、空腹時血糖値の低下、経口グルコース負荷後又は食後過血糖の抑制をもたらした。17,19)
- 正常マウスを用いたグルコース負荷試験において、本剤は血糖値の上昇を抑制する。また、このとき血漿中DPP-4の阻害及び血漿中GLP-1濃度の上昇が認められる。16)
- 高脂肪食により肥満、高血糖及び高インスリン血症を呈し、耐糖能異常を示す食餌負荷肥満マウス(DIOマウス)において、本剤はグルコース負荷による血糖値の上昇を正常マウスと同程度まで抑制する。16)
- インスリン抵抗性と高血糖を特徴とする2型糖尿病モデルのdb/dbマウスにおいて、本剤は血糖値を正常マウスと同程度まで正常化させる。18)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- シタグリプチンリン酸塩水和物(Sitagliptin Phosphate Hydrate)
化学名
- (3R)-3-Amino-1-[3-(trifluoromethyl)-5,6,7,8-tetrahydro-5H-[1,2,4]triazolo[4,3-a]-pyrazin-7-yl]-4-(2,4,5-trifluorophenyl)butan-1-one monophosphate monohydrate
分子式
分子量
性状
- 本品は白色の粉末で、吸湿性はない。
本品は水又はN,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール、アセトン又はアセトニトリルに極めて溶けにくく、2-プロパノール又は酢酸2-プロピルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- sitagliptin
- 商
- ジャヌビア、グラクティブ
禁忌
- ジャヌビア錠25mg/ジャヌビア錠50mg/ジャヌビア錠100mg
- 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者〔輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきでない。〕
- 3. 血液透析又は腹膜透析を要する患者を含む重度腎機能障害のある患者〔本剤の血中濃度が上昇する。(「薬物動態」の項参照)〕
- 4. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。〕
効能又は効果
- ジャヌビア錠25mg/ジャヌビア錠50mg/ジャヌビア錠100mg
- ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る
- (1) 食事療法、運動療法のみ
- (2) 食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
- (3) 食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
- (4) 食事療法、運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
薬効薬理
- ジャヌビア錠25mg/ジャヌビア錠50mg/ジャヌビア錠100mg
1. 作用機序
- インクレチンであるglucagon-like peptide 1 (GLP-1) 及びglucose-dependent insulinotropic polypeptide (GIP) は、グルコース恒常性の維持にかかわるホルモンである。シタグリプチンは、DPP-4酵素を阻害し、インクレチンのDPP-4による分解を抑制する。活性型インクレチン濃度を上昇させることにより、血糖値依存的にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善する。14)~16)
2. 薬理作用
- ヒトDPP-4 (組換え体、血清由来、CACO-2細胞由来) の活性を選択的に阻害する (in vitro )。17)
- 1) 2型糖尿病患者において、本剤はDPP-4活性を阻害し、血漿中の活性型GLP-1及びGIP濃度の約2倍の上昇、インスリン及びC-ペプチドの血清中濃度の上昇、グルカゴン濃度の低下、空腹時血糖値の低下、経口グルコース負荷後又は食後過血糖の抑制をもたらした。16)、18)
- 2) 正常マウスを用いたグルコース負荷試験において、本剤は血糖値の上昇を抑制する。また、このとき血漿中DPP-4の阻害及び血漿中GLP-1濃度の上昇が認められる。15)
- 3) 高脂肪食により肥満、高血糖及び高インスリン血症を呈し、耐糖能異常を示す食餌負荷肥満マウス (DIOマウス) において、本剤はグルコース負荷による血糖値の上昇を正常マウスと同程度まで抑制する。15)
- 4) インスリン抵抗性と高血糖を特徴とする2型糖尿病モデルのdb/dbマウスにおいて、本剤は血糖値を正常マウスと同程度まで正常化させる。17)
参考文献
- ジャヌビア錠25mg/ジャヌビア錠50mg/ジャヌビア錠100mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3969010F1034_2_05/3969010F1034_2_05?view=body
参考
- http://www.genome.jp/kusuri/japic_med/show/00058170
- http://www.e-pharma.jp/dirbook/contents/data/prt/3969010F2022.html
参考
- http://d.hatena.ne.jp/osler/20100413/1271166437
[★]
商品
[★]
- 英
- dipeptidyl-peptidase IV inhibitor
- 同
- DPP4阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤
- 関
- ジペプチジルペプチダーゼ4 DPP4、糖尿病治療薬、シタグリプチン