- 英
- vildagliptin
- 商
- エクア(ノバルティスファーマ)
- 関
- 経口血糖降下薬、DPP-4阻害薬
用量
- 通常は、ビルダグリプチンとして50mgを1日2回朝、夕
- 中等度以上の腎機能障害・透析中の末期腎不全の例では50mgを1日1回朝
処方例
- エクア
- (健常人)ビルダグリプチン50mg 1回1錠 1日2回 朝夕
- (減量例)ビルダグリプチン50mg 1回1錠 1日1回 朝
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ビルダグリプチン
|
IUPAC命名法による物質名 |
(S)-1-[N-(3-hydroxy-1-adamantyl)glycyl]pyrrolidine-2-carbonitrile
|
臨床データ |
ライセンス |
EMA:リンク |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
投与方法 |
経口 |
薬物動態データ |
生物学的利用能 |
85% |
血漿タンパク結合 |
9.3% |
代謝 |
Mainly hydrolysis to inactive metabolite; CYP450 not appreciably involved |
半減期 |
2 - 3 時間 |
排泄 |
Renal |
識別 |
CAS番号 |
274901-16-5 |
ATCコード |
A10BH02 |
PubChem |
CID: 6918537 |
ChemSpider |
5293734 |
KEGG |
D07080 |
ChEMBL |
CHEMBL142703 |
別名 |
(2S)-1-{2-[(3-hydroxy-1-adamantyl)amino]acetyl}pyrrolidine-2-carbonitrile |
化学的データ |
化学式 |
C17H25N3O2 |
分子量 |
303.399 g/mol |
SMILES
-
N#C[C@H]4N(C(=O)CNC13CC2CC(C1)CC(O)(C2)C3)CCC4
|
InChI
-
InChI=1S/C17H25N3O2/c18-9-14-2-1-3-20(14)15(21)10-19-16-5-12-4-13(6-16)8-17(22,7-12)11-16/h12-14,19,22H,1-8,10-11H2/t12?,13?,14-,16?,17?/m0/s1
-
Key:SYOKIDBDQMKNDQ-XWTIBIIYSA-N
|
ビルダグリプチン(ビルダグリプチンリン、Vildagliptin)は、DPP-4 (Dipeptidyl Peptidase-4) 阻害薬に分類される経口血糖降下薬である[1]。DPP-4はGLP-1 (グルカゴン様ペプチド-1:Glucagon-like peptide-1) を分解する酵素であり、これを阻害する結果、血糖依存的にインスリン分泌を促進すると同時にグルカゴン分泌を抑制し、血糖値を低下させる。また、インスリン抵抗性を改善する作用があるとされる。 GLP-1アナログ製剤と同じくインクレチン関連薬の1つであり、SU剤に代表される経口血糖降下薬に比べて低血糖のリスクが少ないとされるが、SU剤との併用で重篤な低血糖が発現することがある[1](重要な基本的注意参照)。
2014年現在日本国内ではノバルティスからエクア®として販売されている。
目次
- 1 副作用
- 2 効能・効果
- 3 用法・用量
- 4 脚注
- 5 外部リンク
副作用
重大な副作用として、肝炎、肝機能障害、血管浮腫、低血糖症、横紋筋融解症、急性膵炎、腸閉塞、間質性肺炎 が記載されている。
効能・効果
2型糖尿病[2]
用法・用量
50㎎を 1日2回朝、夕に経口投与する。なお、患者の状態に応じて50㎎を1日1回朝に投与することができる[2]。
脚注
- ^ a b “エクア錠50mg 添付文書”. 2014年10月31日閲覧。
- ^ a b “ビルダグリプチン錠”. 2015年9月8日閲覧。
外部リンク
エクア情報サイト
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- DPP-4阻害薬(インクレチンエンハンサー) ビルダグリプチン (特集 インクレチン関連薬--糖尿病治療のパラダイムシフト) -- (インクレチン関連薬とその臨床応用)
- 2型糖尿病治療剤/選択的DPP-4阻害剤 エクア錠50mg (新薬展望2011) -- (注目の新薬)
Related Links
- 2006年6月15日 ... ノバルティスファーマ株式会社の2006年6月15日付けプレスリリース『ノバルティスの 新規経口糖尿病治療薬「ビルダグリプチン」(vildagliptin)に関する第III相臨床試験 結果が米国糖尿病学会で発表』です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エクア錠50mg
組成
成分・含量
添加物
- セルロース、乳糖、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム
効能または効果
2型糖尿病
- ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。
- 食事療法、運動療法のみ
- 食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
- 通常、成人には、ビルダグリプチンとして50mgを1日2回朝、夕に経口投与する。なお、患者の状態に応じて50mgを1日1回朝に投与することができる。
慎重投与
肝機能障害のある患者
中等度以上の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者
心不全(NYHA分類III?IV)のある患者
スルホニルウレア剤を投与中の患者
- 〔低血糖のリスクが増加するおそれがある。(「重要な基本的注意」、「相互作用」、「副作用」の項参照)〕
次に掲げる患者又は状態
- 〔低血糖を起こすおそれがある。〕
- 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
- 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
- 激しい筋肉運動
- 過度のアルコール摂取者
重大な副作用
肝炎、肝機能障害(いずれも頻度不明)注)
- ALT(GPT)又はAST(GOT)の上昇等を伴う肝炎又は肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
血管浮腫(頻度不明)注)
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用している患者では、併用していない患者に比べて血管浮腫の発現頻度が高かったとの報告があるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「相互作用」の項参照)
低血糖症
- 本剤の投与により低血糖症があらわれることがある。スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されていることから、スルホニルウレア剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤の減量を検討すること。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「相互作用」、【臨床成績】の項参照)
薬効薬理
- グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、インスリン分泌促進作用及びグルカゴン分泌抑制作用を有し、糖代謝において重要な役割を果たしている。ビルダグリプチンは、DPP-4を選択的かつ可逆的に阻害し、内因性GLP-1の濃度を高めることで、血糖依存性にインスリン分泌を促進させるとともにグルカゴン分泌を抑制し、血糖降下作用を発揮する。28?31)
DPP-4阻害作用
- ビルダグリプチンはヒト血漿DPP-4を濃度依存的に阻害し、IC50値は2.7nMであった。32)また、ビルダグリプチンは、ヒトDPP-4(組換え体)に対して高い親和性を示し、Ki値は2?3nMであった。28,29)
血漿GLP-1に対する作用
- 2型糖尿病患者に本剤50mgを1日2回7日間反復経口投与すると、血漿GLP-1濃度が上昇した。2)
インスリン抵抗性に対する作用
- 2型糖尿病患者に本剤50mgを1日2回41日間反復経口投与し、インスリンクランプ試験を実施したところ、インスリン抵抗性を表す指標が改善した。33)(外国人のデータ)
血糖降下作用及び耐糖能改善作用
- 前糖尿病期及び2型糖尿病のカニクイザルにビルダグリプチンを1日1回10週間反復経口投与すると、HbA1cが、投与前値に比較してそれぞれ0.6%及び1.2%低下した。34)
- 2型糖尿病患者に本剤50mgを1日2回7日間反復経口投与すると、食後血糖及び空腹時血糖が低下した。2)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (2S)-1-{[(3-Hydroxytricyclo[3.3.1.13,7]dec-1-yl)amino]acetyl}pyrrolidine-2-carbonitrile
分子式
分子量
性状
- 白色?微黄白色又は微灰白色の粉末である。水及びエタノール(99.5)に溶けやすい。
融点
分配係数
- 1.255(1-オクタノール/水)、0.0042(1-オクタノール/0.1mol/L塩酸)、0.035(1-オクタノール/pH4.0緩衝液)、0.25(1-オクタノール/pH6.8緩衝液)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- dipeptidyl-peptidase IV inhibitor
- 同
- DPP4阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤
- 関
- ジペプチジルペプチダーゼ4 DPP4、糖尿病治療薬、シタグリプチン
[★]
商品名
会社名
成分
薬効分類
- 選択的DPP-4阻害薬/ビグアナイド系薬配合剤 [2型糖尿病治療薬]
薬効
- 2型糖尿病(ただし、ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る)を効能・効果とする新医療用配合剤
[★]
- 英
- building
- 関
- 建物