- 英
- triptan
- 関
- トリプタン系薬剤、セロトニン受容体
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/30 21:24:14」(JST)
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|
片頭痛治療薬の「トリプタン (医薬品)」とは異なります。 |
トリプタン |
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
464-06-2 |
PubChem |
10044 |
ChemSpider |
9649 |
EINECS |
207-346-3 |
国連番号 |
1206 |
バイルシュタイン |
1730756 |
|
- InChI=1S/C7H16/c1-6(2)7(3,4)5/h6H,1-5H3
Key: ZISSAWUMDACLOM-UHFFFAOYSA-N
|
特性 |
化学式 |
C7H16 |
モル質量 |
100.2 g mol−1 |
外観 |
無色液体 |
匂い |
無臭 |
密度 |
0.693 g mL-1 |
融点 |
-26--24 °C, 247-249 K, -15--11 °F
|
沸点 |
81-81 °C, 353.9-354.3 K, 177-178 °F
|
蒸気圧 |
23.2286 kPa (at 37.7 °C) |
kH |
4.1 nmol Pa-1 kg-1 |
屈折率 (nD) |
1.389 |
熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
-238.0 - -235.8 kJ mol-1 |
標準燃焼熱 ΔcHo |
-4.80449 - -4.80349 MJ mol-1 |
標準モルエントロピー So |
292.25 J K-1 mol-1 |
標準定圧モル比熱, Cpo |
213.51 J K?1 mol-1 |
危険性 |
GHSピクトグラム |
|
GHSシグナルワード |
DANGER |
EU分類 |
F Xn N |
EU Index |
601-008-00-2 |
NFPA 704 |
|
Rフレーズ |
R11, R38, R50/53, R65, R67 |
Sフレーズ |
(S2), S16, S29, S33 |
爆発限界 |
1-7% |
関連する物質 |
関連するアルカン |
- ネオペンタン
- 2,2-ジメチルブタン
- 2,3-ジメチルブタン
- テトラメチルブタン
- テトラメチルメタン
- 2,2,4-トリメチルペンタン
- 2,3,3-トリメチルペンタン
- 2,3,4-トリメチルペンタン
- テトラ-tert-ブチルメタン
|
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
トリプタン(Triptane)または2,2,3-トリメチルブタン(2,2,3-trimethylbutane)は、化学式C7H16または(H3C-)3C-C(-CH3)2Hで表される有機化合物である。アルカンに分類され、ヘプタン異性体の中で最もコンパクトで分岐が多く、唯一ブタン骨格を持つ。
トリプタンは、航空燃料のアンチノック剤として一般に用いられる。
出典
- ^ “Triptan - Compound Summary”. PubChem Compound. USA: National Center for Biotechnology Information (2005年3月26日). 2012年3月11日閲覧。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 頭痛薬の作用と注意点 (特集 小児の頭痛 : 診かた・考えかたの実践) -- (小児の頭痛)
- 片頭痛の症候と診断 (特集 小児の頭痛 : 診かた・考えかたの実践) -- (小児の頭痛)
- PRACTICE 予防療法を活用しよう トリプタンへの頼り過ぎは禁物 発作が多い患者には予防薬を (特集 片頭痛の新攻略法)
Related Links
- トリプタンは、いままでの頭痛薬とどこがちがうのですか トリプタンは片頭痛の根本を抑えることによって効果をあらわします。 トリプタンは、セロトニンという物質の1Bと1Dという受容体(カギ穴)に選択的に作用して
- トリプタンの有効性 添付文書に見る有効率・改善率(この数字は、治験条件が異なるので、トリプタンの優劣を示すものではありません) イミグラン錠50 国内用量反応試験50mg 71.4% イミグラン点鼻液20 頭痛改善率(投与120分後) 55%
- トリプタン製剤の副作用、トリプタン感覚、トリプタン製剤に対する感受性の違いや使用時の問題点について概説。 ... パンフ集>頭痛外来のページ>トリプタンの副作用と問題点 トリプタンの副作用と問題点 トリプタンの副作用について
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
イミグラン錠50
組成
成分・含量
- 1錠中にスマトリプタンコハク酸塩70mg(スマトリプタンとして50mg)
添加物
- 乳糖水和物、クロスカルメロースナトリウム、結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、トリアセチン、酸化チタン
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある]
- 脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがある]
- 末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる]
- コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある]
- 重篤な肝機能障害を有する患者[本剤は主に肝臓で代謝されるので、重篤な肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある]
- エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいは他の5-HT1B/1D受容体作動薬を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
- モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAO阻害剤)を投与中、あるいは投与中止2週間以内の患者[「相互作用」の項参照]
効能または効果
- 本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準(「参考」の項参照)により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与すること。特に次のような患者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
- 今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者
- 片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状のある患者
- 家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しないこと。
- 通常、成人にはスマトリプタンとして1回50mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
また、50mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から100mgを経口投与することができる。
ただし、1日の総投与量を200mg以内とする。
- 本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないこと。
- 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること。
- スマトリプタン製剤を組み合わせて使用する場合には少なくとも以下の間隔をあけて投与すること。
- 錠剤投与後に注射液あるいは点鼻液を追加投与する場合には2時間以上
- 注射液投与後に錠剤を追加投与する場合には1時間以上
- 点鼻液投与後に錠剤を追加投与する場合には2時間以上
慎重投与
- 虚血性心疾患の可能性のある患者(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を有する患者)[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある]
- てんかん様発作の既往歴のある患者あるいはてんかん様発作発現を来す危険因子のある患者(脳炎等の脳疾患のある患者、痙攣の閾値を低下させる薬剤を使用している患者等)[てんかん様発作が発現したとの報告がある(「相互作用」の項参照)]
- 肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるので、重篤な肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある]
- 腎機能障害のある患者[本剤は腎臓を介して排泄されるので、重篤な腎機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴のある患者[本剤はスルホンアミド基を有するため、交叉過敏症(皮膚の過敏症からアナフィラキシーまで)があらわれる可能性がある]
- コントロールされている高血圧症患者[一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇が少数の患者でみられたとの報告がある]
- 脳血管障害の可能性のある患者[脳血管障害があらわれるおそれがある]
重大な副作用
- アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明注1))がまれにあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状(1%未満)をおこすことがまれにあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
- てんかん様発作(頻度不明注1))をおこすことがまれにあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
薬効薬理
5-HT1受容体に対する作用16),17)
- 本薬は、レセプターバインディング試験において5-HT1B、5-HT1D受容体に対して選択的に高い親和性を示したが、5-HT2、5-HT3や他の受容体に対してはほとんど親和性を示さなかった。また、5-HT1受容体を有する摘出イヌ伏在静脈に対して濃度依存的な収縮作用を示し、その収縮は、5-HT1受容体拮抗薬メチオテピンで抑制されたが、5-HT2、5-HT3受容体や他の受容体の拮抗薬によってはほとんど影響されなかった。
各種摘出血管に対する作用18)〜23)
- イヌ及びヒトの摘出脳底動脈、ヒト摘出中硬膜動脈、ヒト側頭動脈、ヒト大脳動脈及びヒト摘出硬膜内の動脈を濃度依存的(1pM〜100μM)に収縮させた。これらの収縮は、5-HT1B/1D受容体の選択的拮抗薬であるGR55562やこれより選択性の劣る5-HT1受容体拮抗薬メチオテピンで抑制された。一方、イヌ冠動脈や大腿動脈などの末梢血管に対してはほとんど作用を示さなかった。ヒト摘出冠動脈に対しては、TXA2類似薬であるU-46619の0.1μMに対して最大約10%程の弱い収縮作用を示した。
麻酔動物の血管床に対する作用24)
- 麻酔したイヌに十二指腸内投与(0.01〜10mg/kg)すると、血圧、心拍数にはほとんど影響をおよぼさずに、用量依存的な頚動脈血管抵抗の上昇が認められた。静脈内投与(0.1〜1000μg/kg)によっても同様な頚動脈血管抵抗の上昇が認められたが、大動脈、冠動脈、腎動脈、上腸間膜動脈等に対しては、ほとんど作用を示さないか、示してもわずかであった。また、頚動脈血管抵抗上昇作用は、5-HT1受容体拮抗薬で抑制された。同様の結果が、ネコでも得られている。
脳循環に対する作用25)
- 片頭痛発作時の成人患者に3mg又は6mgを皮下投与すると、臨床症状の改善と相関して、内頚動脈と中大脳動脈の血流速度が用量依存的に増加することが報告されている(外国人のデータ)。
作用機序18)〜21),24)〜26)
- スマトリプタンは5-HT1受容体、特に5-HT1B、5-HT1D受容体に作用して、頭痛発作時に過度に拡張した頭蓋内外の血管を収縮させることにより片頭痛を改善すると考えられる。
また、三叉神経に作用して、神経末端からのCGRP(calcitonin gene-related peptide)など起炎性ペプチドの放出を抑制することも、片頭痛の緩解に寄与していると考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- スマトリプタンコハク酸塩(Sumatriptan Succinate)
化学名
- 3-[2-(Dimethylamino)ethyl]-N-methylindole-5-methanesulfonamide monosuccinate
分子式
分子量
性状
- 白色〜帯黄白色の粉末である。水、ジメチルスルホキシド又はホルムアミドに溶けやすく、メタノールに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
分配係数(logP)
- -0.86(pH 7.41、1-オクタノール/水系)
1.04(pH 10.7、1-オクタノール/水系)
★リンクテーブル★
[★]
- 61歳の男性。頭痛を主訴に来院した。中小企業の経営者で、毎年6月には閉め切った部屋で資料作成をしているが、今年の夏は節電のため冷房を使わずに業務にあたっていた。1週間前から食欲が低下し、本日の昼から頭部全体が締め付けられるような頭痛と全身倦怠感とを自覚したため受診した。尿量は減少しているという。意識は清明。体温 37.4℃。脈拍 80/分、整。血圧 114/76mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 97%(room air)。口腔内は乾燥しているが皮膚は発汗のため湿潤している。頸静脈の怒張は認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経学的所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 509万、Hb 18.0g/dL、Ht 53%、白血球 8,800、血小板 25万。血液生化学所見:CK 290U/L(基準 30~140)、尿素窒素 23mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、血糖 97mg/dL、Na 141mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 0.0mg/dL。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A037]←[国試_111]→[111A039]
[★]
- 43歳の男性。突発する強い頭痛のため妻に付き添われて来院した。10日前から毎日明け方に右眼の奥が痛くて目が覚めるようになった。痛みは1時間程度で治まっていたが、今朝は午前5時ごろから右眼の奥をえぐられるような激しい痛みだったので耐えられなくなり、午前6時30分に救急外来を受診した。昨夜は大量飲酒をして就寝したという。30歳台から高血圧症で降圧薬を服用中である。1年前にも同様の頭痛が1週間続いたことがあったという。喫煙は20本/日を22年間。意識は清明。体温 36.6℃。脈拍 84/分、整。血圧 152/94mmHg。呼吸数 16/分。瞳孔径は右 2.5mm、左 3.5mmで、対光反射は迅速である。右眼の結膜充血と流涙とを認める。発語に異常はなく、四肢の麻痺も認めない。腱反射は正常で、Babinski徴候は両側陰性である。頭部MRIとMRAに異常を認めない。
- 適切な治療はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D071]←[国試_112]→[112D073]
[★]
- 50歳の男性。3か月続く後頸部痛と肩こりとを主訴に来院した。症状は夕方に強いが、増悪はしておらず仕事に支障があるほどではない。市販の消炎鎮痛薬を貼付している。半年前に職場を変わり、仕事でほぼ1日中パソコンに向かってデスクワークを行っている。職場での人間関係は問題ない。後頸部から両肩にかけて筋緊張を認める。頸椎エックス線写真と頸部MRIとに異常を認めない。
- まず行うのはどれか。
- a 頸椎の牽引を行う。
- b 星状神経節ブロックを行う。
- c トリプタンの皮下注射を行う。
- d 配置転換の希望を会社に出すように伝える。
- e 作業時間、パソコンの位置および姿勢を確認する。
[正答]
※国試ナビ4※ [109G049]←[国試_109]→[109G051]
[★]
- a 男性に多い。
- b 入眠中に多い。
- c 拍動性の痛みが多い。
- d セロトニンが関与する。
- e 発作予防にトリプタンを用いる。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I039]←[国試_109]→[109I041]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103I013]←[国試_103]→[103I015]
[★]
- 日
- へんずつう
- 英
- migraine
- ラ
- hemicrania
- 同
- 片頭痛型血管性頭痛 vascular headache of migraine type
- 関
- 頭痛、機能性頭痛。片頭痛治療薬
[show details]
片頭痛 : 約 1,400,000 件
偏頭痛 : 約 4,050,000 件
概念
- 機能性頭痛の一種であり、拍動性頭痛が特徴的で、前兆(閃輝暗点)を伴うことがある。頭痛の持続時間は72時間以上持続することはない。片側性であることが多く、日常生活に支障をきたす中等度~重度の頭痛である。
- 家族歴がありうる → 緊張型頭痛に家族歴があることは少ない
- 日常生活が妨げられ、悪心、嘔吐、光過敏を伴う頭痛 (感度81%, 特異度75%)(めざせ外来診療の達人 第3版 p.6)
疫学
- 頻度:8.4 ← 何に対しての頻度なのか不明。
- 頭痛に対して片頭痛が占める割合は16% (Goadsby PJ:Diagnosis and management of migraine, BMJ 312:1279, 1996)
- 男女比=1:3.6
- 家族歴がある場合があり、遺伝性が示唆される。片親が片頭痛の場合、50%。
誘因
- 月経、肩こり、ストレス、睡眠不足、過眠、光、騒音など
- HBN.219
- 身体精神的因子(疲労・ストレス、およびその解放後、激しい運動、性交、睡眠不足、睡眠過多、空腹など) → ストレスが最も多い
- 食事因子(チラミンや亜硫酸塩などを含むチョコレート、コーヒー、紅茶、熟成チーズ、乳製品、香辛料、グルタミン酸ナトリウム、ナッツ、ホットドック、ソーセージ、柑橘類、海藻、飲酒など)
- 薬剤(経口避妊薬、エストロゲン療法およびその離脱、硝酸薬や降圧薬などの血管拡張薬など)
- 環境因子(入浴・冷暖房による温度差、騒音、炎天、飛行機の離着陸時の気温差、騒音、臭気など)、アレルギー性因子(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、気管支喘息)
症状
- 周期性 月経と関連
- 頻度 数回/年~1回/週。平均月2回
- 持続時間 4-72時間
- 偏在性 60%が一側
- 部位 前頭部・側頭部の一側
- 頭痛の正常 拍動性(ないことも)
- 頭痛の程度 中程度~重度
随伴症状
増悪因子
治療
- 関
- 片頭痛治療薬
- 薬物療法:これらの薬剤は妊娠時には禁忌となるものが多い。
予防
- カルシウム拮抗薬 → 妊婦には禁忌
- β遮断薬 → 妊婦にも使用可能
- 抗うつ薬
- uptodate.4
- βブロッカー、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、及びARB
- RCTによる研究結果より、βブロッカー、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、及びARBが片頭痛の予防に有効であることが示されており、このうちβブロッカーが片頭痛の予防に有効であるという最も強いエビデンスがある。一方、チアジド系利尿薬が有効であるという臨床研究のデータはない。
- 一般的に降圧治療は頭痛の予防に有効であるようである。これはβブロッカー、ACE阻害薬、ARB、チアジド系利尿薬という4種類の降圧薬を対象とした95のRCT(頭痛の有病率を含む)のメタアナリシスで示されている。
ガイドライン
- http://www.jhsnet.org/guideline.html
参考
uptodate
- 1. [charged] 頭痛、片頭痛、および脳卒中 - uptodate [1]
- 2. [charged] 成人における片頭痛の病態生理、臨床症状、および診断 - uptodate [2]
- 3. [charged] 成人における片頭痛の急性期治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 成人における片頭痛の予防的治療 - uptodate [4]
- 5. [charged] 小児における片頭痛の病態生理、臨床的特徴、および診断 - uptodate [5]
- 6. [charged] 小児における片頭痛の分類 - uptodate [6]
- 7. [charged] 小児における片頭痛の管理 - uptodate [7]
- 8. [charged] 脳底型片頭痛 - uptodate [8]
- 9. [charged] 慢性片頭痛 - uptodate [9]
- 10. [charged] エストロゲン関連片頭痛 - uptodate [10]
国試
[★]
- 英
- cluster headache
- 同
- ヒスタミン頭痛 histamine cephalalgia、ホートン頭痛 Horton's headache
- 関
- 群発性頭痛、頭痛、周期性片頭痛様神経痛、ホートン頭痛、ハリス片頭痛
診断基準
- 参考1.より
- A B~Dをみたす発作が5回以上ある
- B 未治療で一側性の重度~極めて重度の頭痛が、眼窩(がんか)部、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に、15~180分間持続する
- C 頭痛と同側に少なくとも以下の1項目を伴う
- 1 結膜充血または流涙(あるいはその両方)
- 2 鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)
- 3 眼瞼浮腫(がんけんふしゅ)
- 4 前頭部および顔面の発汗
- 5 縮瞳(しゅくどう)または眼瞼下垂(がんけんかすい)(あるいはその両方)
- 6 落ち着きがない、あるいは興奮した様子
- D 発作頻度は1回/2日~8回/日である
- E その他の疾患によらない
治療
- 急性期治療のmodality:酸素投与、トリプタン、オクトレオチド、リドカイン、エルゴタミン (uptodate.2)
- トリプタン製剤:強い血管収縮作用を有する。(禁忌)狭心症、動脈閉塞性疾患、前立腺肥大症
参考
- 1. 慢性頭痛 日本頭痛学会編/一般・GL(06年)/ガイドライン 群発頭痛はどのように診断するのですか
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0025/3/0025_G0000155_0041.html
uptodate
- 1. [charged] 群発頭痛:疫学、臨床的特徴、および診断 - uptodate [11]
- 2. [charged] 群発頭痛:急性および予防的治療 - uptodate [12]
[★]
トリプタン、トリプタン製剤
- 関
- tryptamine
[★]
- 英
- tryptamine
- 関
- トリプタン
[★]
- 英
- sumatriptan
- 化
- コハク酸スマトリプタン sumatriptan succinate
- 商
- イミグラン、Imitrex
- 関
- 片頭痛
[★]
- 英
- almotriptan、almotriptan malate
- 関
- リンゴ酸アルモトリプタン
-almotriptan
[★]
- 英
- zolmitriptan
- 商
- ゾーミッグ Zomig
- 関
- 血管収縮剤
[★]
- 英
- almotriptan malate
- 関
- アルモトリプタン
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類