- 英
- iodate
- 関
- ヨウ素酸塩
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/01 12:28:42」(JST)
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ヨウ素酸 |
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|
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
7782-68-5 |
特性 |
化学式 |
HIO3 |
モル質量 |
175.91 g/mol |
外観 |
白色の固体 |
密度 |
4.62 g/cm3, 固体 |
融点 |
110 °C
|
水への溶解度 |
269 g/100 ml (20 °C) |
酸解離定数 pKa |
0.75 |
熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
−230.1 kJ mol−1 |
危険性 |
EU分類 |
記載無し |
関連する物質 |
その他の陰イオン |
ヨウ化水素酸
過ヨウ素酸 |
その他の陽イオン |
ヨウ化カリウム |
関連するオキソ酸 |
塩酸
臭素酸 |
関連物質 |
五酸化ヨウ素 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ヨウ素酸 (ヨウそさん、英: iodic acid) とは、ヨウ素のオキソ酸の一種で、化学式 HIO3 の化合物。比較的強い酸である (pKa = 0.75)。
水溶液中では、解離してヨウ素酸イオンを生じる。
- HIO3 + H2O+ H3O+ + IO3−
塩素酸や臭素酸とは異なり、結晶として単離が可能である。水溶液中でヨウ素を塩素または硝酸を使って酸化することによって合成できる。
- I2 + 10 HNO3 → 2 HIO3 + 10 NO2 + 4 H2O
酸性溶液中では強い酸化剤としてはたらくが、塩基性溶液では酸化力は弱い。その標準酸化還元電位は以下の通りである。
- 2 IO3− + 12 H+ + 10 e− = I2 + 6 H2O , E°= 1.195 V
- IO3− + 3 H2O + 6 e− = I− + 6 OH− , E°= 0.257 V
分析化学では強酸として滴定に用いられる。メチルレッドやメチルオレンジを指示薬として弱および強塩基の滴定に利用される。
塩
ヨウ素酸塩は消防法危険物第1類に指定されている。
- ヨウ素酸アンモニウム
- ヨウ素酸カリウム
- ヨウ素酸ナトリウム
関連項目
水素の化合物 |
|
二元化合物 |
AlH3 · AsH3 · BH3 · B2H6 · CaH2 · CH4 · GaH3 · GeH4 · HAt · HBr · HCl · HF · HI · HN3 · H2O · H2O2 · H2O3 · H2S · H2S2 · H2Se · KH · NaH · NH3 · PH3 · SiH4
|
|
多元化合物 |
H3AsO4 · H5As3O10 · HAuCl4 · HBF4 · HBO2 · H3BO3 · HBrO · HBrO2 · HBrO3 · HBrO4 · HClO · HClO2 · HClO3 · HClO4 · HClO5 · HCN · H2CrO4 · H2Cr2O7 · H2CO3 · H2CO4 · H2CS3 · H[CuCl2] · H2[CuCl4] · HFO · HIO · HIO3 · HIO4 · H5IO6 · HMnO4 · H2MoO4 · HNC · HNCO · HNO2 · HNO3 · HNO4 · H2N2O2 · HOCN · HCNO · HPH2O2 · H2PHO3 · H3PO3 · H3PO4 · H3PO5 · H4P2O7 · H4P2O8 · H5P3O10 · H2[PtCl4] · H2[PtCl6] · HReO4 · HRuO4 · H2RuO4 · H2SeO3 · H2SeO4 · H2SeO5 · H2SiF6 · H2SiO3 · H4SiO4 · H2Si2O5 · HSNC · HSCN · H2SO4 · H2SO5 · H2S2O3 · H2S2O4 · H2S2O6 · H2S2O7 · H2S2O8 · HTcO4 · H2TeO3 · H6TeO6 · HVO3 · H3VO4 · H4V2O7 · H2WO4 · H2XeO4
|
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ヨウ素の化合物 |
|
HIO · HIO2 · HIO3 · HIO4 · H5IO6 · IBr · IBr3 · ICl · ICl3 · IF · IF3 · IF5 · IF7 · I2O · I2O3 · I2O4 · I2O5 · I4O9 · IOF3 · IOF5 · IO2F · IO2F3 · IO3F
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- O21-04 ヨウ素酸化酵素IoxAの系統的多様性と環境分布(口頭発表)
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - ヨウ素酸の用語解説 - 化学式 HIO3 。五酸化二ヨウ素を水で溶解するか,ヨウ素を硝酸,過塩素酸または過酸化水素によって酸化すると得られる無色の斜方晶系結晶。光に当ると黒変する。比重 4 ...
- ^Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds, in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press. ^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、 1998年 、240頁。ISBN 4-06-257192-7。 ^ 山田洋介 ヨウ素添加を義務付けている国(新刊JP) ...
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[★]
- 英
- oxo acid、oxoacid
。]]
オキソ酸(オキソさん、Oxoacid)とは、ある原子にヒドロキシル基 (-OH) とオキソ基 (=O) が結合しており、且つそのヒドロキシル基が酸性プロトンを与える化合物のことを指す<ref>IUPAC Gold Book - oxoacids</ref>。ただし、無機化学命名法IUPAC1990年勧告のオキソ酸の定義では、先述した化合物の他にアクア酸(aqua acid)<ref>中心金属イオンに配位した水分子に酸性プロトンが存在する酸。例:ヘキサアクア鉄(III)イオン</ref>、ヒドロキソ酸(hydroxoacid)<ref>隣接するオキソ基が存在しないヒドロキシル基に酸性プロトンが存在する酸。例:オルトケイ酸 (H4SiO4)</ref>もオキソ酸に含まれることになる。無機化合物のオキソ酸の例としては硫酸や硝酸、リン酸などが挙げられる。有機化合物で最も重要なオキソ酸はカルボン酸である。酸性の強弱は化合物の種類によりさまざまなものがある。一般に、オキソ酸は多原子イオンと水素イオンを与える。
オキソ酸が脱水縮合することで、ポリオキソ酸が生成する。例えば、リン酸では二リン酸、三リン酸である。酸無水物も同様に、オキソ酸の脱水縮合生成物にあたる。遷移金属元素のオキソ酸は金属オキソ酸(ポリ酸)と呼ぶ。
ポーリングの規則
単核オキソ酸の酸性度の強さを推定する2つの経験則としてポーリングの規則(Pauling's rules)が知られている。
- 1, 中心元素 E のオキソ酸の化学式が EOm(OH)n で表されるときに、酸解離定数 Ka は次の関係式で表される。
- <math>\mbox{p}K_a = -\log K_a \approx 8 - 5m </math>
- 2, n>1の酸の逐次酸解離のpKa値はプロトン解離が1回起こる毎に5ずつ増加する。
ただし、この規則に従わないオキソ酸も存在する。例えば炭酸の推定値は3であるが実測値は6.4である。これは水溶液中に溶けている二酸化炭素が僅かしか炭酸にならないためである。このことを考慮に入れるとpKa値は規則通り約3.6となる。また、亜硫酸も規則に従わない。これは溶液中に亜硫酸分子は検出されず、さらにSO2が複雑な平衡を持っているからである。
- <math>\rm CO_2 + H_2O \ \overrightarrow\longleftarrow \ H_2CO_3</math>
- <math>\rm SO_2 + H_2O \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+ + HSO_3^-</math>
オキソ酸の一覧
脚注
テンプレート:脚注ヘルプ
<references/>
関連項目
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ヨウ素酸、(化合物)ウ素酸塩
[★]
- 英
- iodate
- 関
- ヨウ素酸
[★]
- 英
- periodic acid‐Schiff reagent, PAS
- 関
- シッフ試薬
[★]
- 英
- periodic acid、periodate
- 関
- 過ヨウ素酸塩
[★]
- 英
- periodate
- 関
- 過ヨウ素酸
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義