- 英
- acid anhydride、anhydride
- 関
- 無水塩、無水物
WordNet
- a compound formed from one or more other compounds in a reaction resulting in removal of water
PrepTutorEJDIC
- 無水化合物,酸無水物
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/07 21:58:22」(JST)
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酸無水物(さんむすいぶつ)とは、オキソ酸2分子が脱水縮合した化合物の総称。単に酸無水物といった場合にはカルボン酸無水物を指すことが多い。
カルボン酸のような有機酸だけでなく、硫酸、硝酸、リン酸といった無機酸も酸無水物を形成する。
反応性は非常に高く、通常は水の存在下で速やかに加水分解し、2分子のオキソ酸となる。ただし、リン酸無水物の構造は ADP、ATP などに見られるように比較的安定で、この2例の他にもいくつかの生体物質に見られる。
異なる2種類のカルボン酸、あるいはカルボン酸とスルホン酸など、違う種類の酸が脱水縮合した構造の酸無水物は混合酸無水物と呼ばれる。酸ハロゲン化物と酸の塩との反応などで得られる。
(例)RC(=O)Cl + R'CO2Na → RC(=O)OC(=O)R' + NaCl
目次
- 1 酸無水物の例
- 1.1 カルボン酸無水物
- 1.2 硫酸の無水物
- 1.3 硝酸の無水物
- 1.4 リン酸の無水物
- 1.5 亜リン酸の無水物
- 1.6 ヒ酸の無水物
- 1.7 亜ヒ酸の無水物
- 2 外部リンク
酸無水物の例
カルボン酸無水物
ほかの例は記事:カルボン酸無水物を参照。
硫酸の無水物
硝酸の無水物
リン酸の無水物
- ピロリン酸(二リン酸)
- 五酸化二リン(十酸化四リン)
亜リン酸の無水物
ヒ酸の無水物
亜ヒ酸の無水物
外部リンク
- acid anhydride - IUPAC GoldBook
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Japanese Journal
- ユーペニシリウム・ジャバニカムIFM 58214株から得られる抗真菌物質
- 中楯 奨,野沢 幸平,矢口 貴志
- マイコトキシン 61(2), 41-45, 2011
- … 活性分画から3を再結晶で出来るだけ除去後、ジアゾメタンで処理し、2-(2-カルボキシエチル)-3-デシルマレイン酸無水物モノメチルエステル(2)、SPAジメチルエステル(4)、2-(2-カルボキシエチル)-3-デシル-2-ヒドロキシコハク酸トリメチルエステル(6)を得た。 …
- NAID 130001054314
- X線吸収端近傍微細構造分光法及び赤外反射吸収分光法によるポリブチレンテレフタレートの紫外線表面改質に関する研究
- 岡島 敏浩,原 一広,山本 雅人,関 一彦
- 分析化学 = Japan analyst 59(6), 477-488, 2010-06-05
- … .紫外線照射後に得られたNEXAFSスペクトルの形状は,官能基を含む特徴的な化学結合(カルボニル基,カルボキシル基,エステル結合,酸無水物)からのスペクトルと比較された.これらの比較検討から,紫外線照射によりPBT鎖内のエステル結合の切断と酸無水物の生成が示唆された.一方,IRRAS法によるスペクトル測定の結果は,NEXAFSスペクトルで示された構造変化を支持した.以上の議論から,N …
- NAID 10026476353
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- カルボン酸のなかで、加熱のみで分子間または分子内で脱水する物質を酸無水物という。受験で出てくる酸無水物はたった3つのみ。ただ、これがいろいろな理由で覚えづらかったりする。なぜかは後で分かります。先に言っておくと ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- oxo acid、oxoacid
。]]
オキソ酸(オキソさん、Oxoacid)とは、ある原子にヒドロキシル基 (-OH) とオキソ基 (=O) が結合しており、且つそのヒドロキシル基が酸性プロトンを与える化合物のことを指す<ref>IUPAC Gold Book - oxoacids</ref>。ただし、無機化学命名法IUPAC1990年勧告のオキソ酸の定義では、先述した化合物の他にアクア酸(aqua acid)<ref>中心金属イオンに配位した水分子に酸性プロトンが存在する酸。例:ヘキサアクア鉄(III)イオン</ref>、ヒドロキソ酸(hydroxoacid)<ref>隣接するオキソ基が存在しないヒドロキシル基に酸性プロトンが存在する酸。例:オルトケイ酸 (H4SiO4)</ref>もオキソ酸に含まれることになる。無機化合物のオキソ酸の例としては硫酸や硝酸、リン酸などが挙げられる。有機化合物で最も重要なオキソ酸はカルボン酸である。酸性の強弱は化合物の種類によりさまざまなものがある。一般に、オキソ酸は多原子イオンと水素イオンを与える。
オキソ酸が脱水縮合することで、ポリオキソ酸が生成する。例えば、リン酸では二リン酸、三リン酸である。酸無水物も同様に、オキソ酸の脱水縮合生成物にあたる。遷移金属元素のオキソ酸は金属オキソ酸(ポリ酸)と呼ぶ。
ポーリングの規則
単核オキソ酸の酸性度の強さを推定する2つの経験則としてポーリングの規則(Pauling's rules)が知られている。
- 1, 中心元素 E のオキソ酸の化学式が EOm(OH)n で表されるときに、酸解離定数 Ka は次の関係式で表される。
- <math>\mbox{p}K_a = -\log K_a \approx 8 - 5m </math>
- 2, n>1の酸の逐次酸解離のpKa値はプロトン解離が1回起こる毎に5ずつ増加する。
ただし、この規則に従わないオキソ酸も存在する。例えば炭酸の推定値は3であるが実測値は6.4である。これは水溶液中に溶けている二酸化炭素が僅かしか炭酸にならないためである。このことを考慮に入れるとpKa値は規則通り約3.6となる。また、亜硫酸も規則に従わない。これは溶液中に亜硫酸分子は検出されず、さらにSO2が複雑な平衡を持っているからである。
- <math>\rm CO_2 + H_2O \ \overrightarrow\longleftarrow \ H_2CO_3</math>
- <math>\rm SO_2 + H_2O \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+ + HSO_3^-</math>
オキソ酸の一覧
脚注
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<references/>
関連項目
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- 関
- acid anhydride
[★]
- 英
- anhydride
- 関
- 酸無水物、無水物
[★]
酸無水物
- 関
- anhydride
[★]
- 英
- acid anhydride hydrolase
- 関
- 酸無水物加水分解酵素
[★]
- 英
- acid anhydride hydrolase
- 関
- 酸無水物ヒドロラーゼ
[★]
- 英
- anhydrous、(アルコール)absolute
- 関
- 絶対的、無条件、絶対
[★]
- 英
- anhydride
- 関
- 酸無水物、無水塩