鼻ポリープ、はなたけ
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/14 02:43:24」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2011年5月) |
鼻茸(はなたけ)は、副鼻腔にできるポリープ状の病状で、鼻の内部における粘膜が膨れて茸(キノコ)のような状態になったものを指す。鼻ポリープとも呼ばれる。
概要[編集]
鼻茸は慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎と関係が深い。症状としては、左右どちらか、あるいは両方が鼻づまりの状態になる。ひどくなると鼻で息が全くできなくなったり、鼻の穴から鼻茸が顔を出すこともある。また匂いを感じる神経を圧迫することで、嗅覚が鈍くなったり、匂いを全く感じなくなることもある。
症状が軽い場合は、ネブライザー法と呼ばれる、粘膜のはれを取り細菌をなくし、鼻汁を出やすくする作用のある薬液を鼻の奥に噴霧もしくは注入する方法で改善するケースがあるが、症状が重い場合、直接鼻茸に切除や縮小手術を行う。手術は全身麻酔による切除の他、ラジオ波凝固治療(高周波電気凝固治療)と呼ばれる、組織にダメージが少なく効果的に患部を凝固・縮小させる方法もある。また最近は、レーザー照射による粘膜縮小手術もあり、入院をせずに症状の改善効果を期待する方法もある。
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
- “副鼻腔炎”. 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト(KOMPAS). 慶應義塾大学病院 (2011年12月28日). 2012年6月5日閲覧。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 池田 勝久
- 耳鼻咽喉科臨床 106(7), 573-580, 2013
- Although chronic rhinosinusitis (CRS) is a multifactorial disease in a heterogenous group of diseases with different underlying etiologies and pathophysiologies, European and US studies have proposed …
- NAID 130003374087
- 蔦 佳明,村田 清高
- Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho 116(3), 170-173, 2013
- 内視鏡下鼻内副鼻腔手術法として, 下鼻甲介粘膜下経由上顎洞篩骨洞手術を1993年日本耳鼻咽喉科学会会報に発表した. 本術式は下鼻甲介粘膜下骨切除術を行い, 鼻涙管と下鼻甲介を一塊として左右に揺れる状態にさせ, 膜様部の処理を行う手術である. 原法では粘膜を切除する際に一部骨の露出が起こり, 術後痂皮形成に悩まされることがあり, 術式の改良を必要とした. 粘膜下下鼻甲介骨切除術の切開線を前後方向とし …
- NAID 130003372917
- アスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息) : プライマリケアでの診断・初期対応
Related Links
- 鼻茸とはどんな病気か 副鼻腔粘膜(ふくびくうねんまく)または鼻腔粘膜から生じる炎症性増殖性の腫瘤(しゅりゅう)で、形は、茎(くき)を有する洋梨状、釣り鐘状で、みずみずしく浮腫状のものから、発赤があるもの、線維性のものなど ...
- 鼻茸の概要。副鼻腔粘膜または鼻腔粘膜から生じる炎症性増殖性の腫瘤で、形は、茎を有する洋梨状、釣り鐘状で、みずみずしく浮腫状のものから、発赤があるもの、線維性のものなど、多種多様です。また、単房性のもの、多房性の ...
- 鼻茸(鼻ポリープ)とは?原因や症状、治療法は?放置すると手術? 2015年8月8日 こそだてハック 「鼻茸(はなたけ)」という病気をご存知ですか?慢性的な鼻づまりが進行して、鼻にポリープができる疾患です。あまりな ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。昨夜から頭痛の悪化、嘔吐および意識障害がみられるようになったため救急車で搬入された。1か月前から上顎の齲歯のため鈍痛が持続していた。4日前から発熱、顔面痛および頭痛を自覚していたが放置していた。意識は昏迷状態で項部硬直と右不全片麻痺とを認める。頭部造影CTを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D011]←[国試_096]→[096D013]
[★]
6歳の男児。いつも口を開けていることを主訴に母親に連れられて来院した。約半年前から、遊んでいても寝ていても口を開けており心配になって受診した。鼻漏、鼻出血はない。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G040]←[国試_108]→[108G042]
[★]
- a 女性に多い。
- b 季節性がある。
- c IgEを介する。
- d 鼻茸を合併しやすい。
- e インドメタシンは発作の原因とならない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I033]←[国試_106]→[106I035]
[★]
- (1) 中火道に見られることが多い。
- (2) 副鼻腔炎に起因する。
- (3) 主症状は鼻閉塞である。
- (4) 悪性化することがある
- (5) 消炎酵素剤の投与で消失する
[★]
- 英
- aspirin-induced asthma, AIA
- 関
- アスピリン過敏症、アスピリン
概念
疫学
- やや女性に多い(男女比=2:3ないし1:2) 30代
- 気管支喘息患者の10%に存在
病因
- アスピリン、酸性非ステロイド性抗炎症薬。
- タートラジン、パラベンなどの食品添加物、医薬品添加物、香水中の化学物質、自然界のサリチル酸化合物、コハク酸エステル型副腎皮質ステロイド薬も原因となりうる。(SPU.236)
病態生理
- アスピリンや酸性非ステロイド性抗炎症薬によりシクロオキシゲナーゼが阻害されると、アラキドン酸代謝はリポキシゲナーゼによるロイコトリエン合成がもっぱら行われることになる。気管支拡張作用のあるプロスタグランジンの産生が低下し、気管支収縮作用のあるロイコトリエンが増加することが本疾患の本態であると考えられている。
病理
臨床像
- 1. 皮膚アトピー
- 2. 発作は通年性で重症。⇔喘息は季節性であり、春と秋である。
- 3. 鼻茸(鼻ポリープ)を高率に合併
- 4. 重症、難治性のためステロイド依存性
症状
- 薬物を摂取してまもなくより呼吸困難が出現。時に急激に悪化し、突然死のおそれがある。
3主徴
合併症
治療
- 対症療法:酸素投与(呼吸困難により動脈血酸素分圧の低下が見られた場合)
- 薬物療法:気管支喘息の薬物治療に準じる
- β刺激薬
- ロイコトリエン受容体拮抗薬:軽症から重症まで好んで用いられ、著効
- 副腎皮質ステロイド:リン酸エステル型を使用する コハク酸エステル型は禁忌
- デカドロンないしリンデロンを8mg IVないしPO
副腎ステロイド製剤
参考
- 1. [charged] アスピリンによる呼吸器疾患の増悪 - uptodate [1]
- 2. [charged] 非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)(アスピリンを含む):アレルギー反応および偽アレルギー反応 - uptodate [2]
- 3. [charged] アスピリン悪化呼吸器疾患(AERD;アスピリン喘息):非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)負荷および脱感作 - uptodate [3]
国試
[★]
- 英
- chronic sinusitis
- 関
- 副鼻腔炎、アスピリン喘息
概念
- 副鼻腔(上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞、前頭洞)の慢性炎症。
疫学
リスクファクター
成因
- ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリス、緑膿菌、そのたグラム陰性菌、嫌気性菌
病態
- 上顎洞と篩骨洞を良く冒す。両側性が多い。
- 遷延性の炎症により鼻茸を生じる。
- 鼻腔の閉塞により嗅覚障害をきたしうる。
合併症
USMLE
[★]
- 英
- nasal polyp, rhinopolypus
- ラ
- polypus nasales
- 同
- 鼻茸
- 関
- アスピリン喘息
[★]
[★]
鼻ポリープ、鼻茸
[★]
- 英
- angiectatic polyp
- 関
- 鼻ポリープ