結核
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Japanese Journal
- 症例 結核菌感染を契機に増悪を呈した間質性肺炎の1剖検例
- 杉山 牧子,竹田 隆之,齋藤 昌彦 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 3(3), 390-394, 2014-05-10
- NAID 40020110559
- 重症肺結核症例の治療と管理 (第88回総会シンポジウム 結核重症例,合併症重症例における治療,管理の進歩)
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- 結核症といえば、肺結核症で喀血する患者の姿が思い浮かびます。第二次大 戦以前は結核症の患者がたいへん多かったこと、若い人々が次々と結核症で命を失い、その悲劇が小説・演劇・映画にしばしば取り上げられたこと、戦後抗生 ...
- 表1 結核発病の危険因子 症状 結核症に特徴的な症状はありませんが、全身症状としては、全身倦怠感、発熱、体重減少、寝汗などがあります。肺結核になっても初期には咳や痰もなく、周りにうつすことはありませんが、発見が遅れ咳 ...
- [secondary tuberculosis] 初感染からかなりの年数を経て発病してくる結核症で,一次結核症が初感染に引き続いて起こってくるのに対応させて二次結核症といわれる。成人の結核のほとんどがこの型であるため成人型結核症とも呼ばれ ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pulmonary tuberculosis
- ラ
- phthisis pulmonum PP
- 同
- 肺結核
- 関
- 結核、結核菌、
感染の型
一次感染
- 乾酪壊死病巣に存在する結核菌は、酸性環境や低酸素のため、発育・増殖が抑制される。
- 病理:一次感染病巣は肺実質と肺門リンパ節の石灰化瘢痕を形成する。部位は中葉、下葉にに多い
二次感染
- 宿主が結核菌に既感染し、免疫学的感作が成立している場合。これらの誘因には結核菌の高病原性や宿主の易感染性が関与
- 肉芽腫形成部位:肺尖部。腎臓、髄膜、骨髄にも播種する。
- 病理:二次結核に特徴的なのは乾酪壊死と空洞形成である。
- RNT.135改変
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一次結核症
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二次結核症
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病因
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結核菌の初感染
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結核休眠病巣の再燃
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年齢
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小児で多い
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成人で多い
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病態
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90%は無症状。 胸膜炎がありうる
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微熱、喀痰、咳嗽 粟粒結核に陥れば高熱など
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好発部位
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中~下肺野
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S1,S2,S6
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画像所見
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肺野の浸潤陰影+肺門リンパ節腫大(初期変化群)
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肺野の浸潤陰影+空洞を伴う結節状陰影 主病巣周辺の撒布陰影 中枢側気管支の肥厚像
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症状
- 初期:微熱、倦怠感、食欲不振、全身倦怠感、寝汗、体重減少
- 持続性の咳、痰(膿性痰)、血痰、喀血、胸痛(胸膜炎)
治療
[★]
- 英
- meningeal tuberculosis
- 関
- 結核性髄膜炎
[★]
- 英
- laryngeal tuberculosis
- 関
- 喉頭結核
[★]
- 英
- tuberculosis, TB
- 同
- 結核症
- 関
- 結核菌 Mycobacterium tuberculosis、抗結核薬
- 肺結核、腸結核、脳結核腫
- 感染予防学 080423I,II
- first aid step1 2006 p.135,137,143,162,172,173,181
- Pott's disease = vertebral tuberculosis. constrictive pericarditis = tuberculosis
概念
病原菌
疫学
平成21年
- 参考3
- 結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。
- 新登録結核患者数 24,170人
- 罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)
- 80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
- 80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
- 70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)
- 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
- 日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。
感染の型
- SPU.178
一次感染
- 初感染患者に形成される初期変化群の増悪による病変:全身性血行性散布(粟粒結核など)、肺原発巣の空洞化、リンパ節の穿孔による吸引性結核性肺炎、結核性胸膜炎
二次感染
症状
結核の皮膚病変
検査
- 「喀痰の抗酸菌検査では1日1回、連続して3日間検査することが推奨されている。抗酸菌検査では通常、塗抹検査と培養検査の2項目をオーダーするが、結核の疑いが強い場合には、健康保険診療上、結核菌核酸増幅法検査を1回行うことができる。」(ガイドライン1より引用)
診断
- 結核菌の診断を行う上では、あくまでも細菌学的検査(塗沫検査、培養検査)によることが原則である。(IRE.1034)
- 結核の疑いが強い場合にはPCR法により確定して、直ちに保健所に届けるのがよい。
治療
- 標準治療法:最初2ヶ月間4剤、次の4ヶ月間2-3剤の計6ヶ月間の治療
- 例:INH,RFP,EB,PZAで2ヶ月間(bactericidal phase) → INH,RFP(,EB)で4ヶ月間(continuation phase)
- 多剤耐性結核菌:少なくともINHとRFPに同時耐性を示す菌株
2009年に厚生労働省告示
- ピラジナミド(PZA)を使用できる場合には、まずイソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)およびPZAにストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)を加えた4剤併用療法を2カ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を4剤併用療法開始時から6カ月を経過するまで行う。
- PZAを使用できない場合には、まずINHおよびRFPの2剤にSMまたはEBを加えてた3剤併用療法を2ないし6ヵ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を3剤併用療法開始時から9ヶ月を経過するまでに行う。INHまたはRFPを使用できない場合、症状が著しく重い場合、治療開始から2カ月を経ても結核菌培養検査陽性の場合、糖尿病、じん肺、HIV感染症等の疾患を合併する場合、または副腎皮質ホルモン剤を免疫抑制剤を長期にわたり使用している場合、などでは治療期間を3ヵ月間延長できる。
感染経路
公衆衛生
参考
- http://www.kekkaku.gr.jp/
- http://www.jatahq.org/about_tb/index.html
- 3. 結核登録者情報調査【平成18年まで結核発生動向調査】|厚生労働省
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/kekkaku_tourokusya.html
ガイドライン
- 1. 結核診療ガイドライン(の要点抜粋) 山岸文雄 独立行政法人国立病院機構千葉東病院 病院長
- http://www.kekkaku.gr.jp/ga/ga-59.htm
国試
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- 英
- sis, pathy