ブルンネル腺
- 同
- 691
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ブルンナー腺 |
十二指腸の分泌 (粘膜下層の十二指腸腺は右側上から4番目にラベルされている)
|
ラテン語 |
glandulae duodenales |
グレイの解剖学 |
書籍中の説明(英語) |
ブルンナー腺(ブルンナーせん、Brunner glands)、膵臓腺(Pancreal glands)あるいは十二指腸腺(duodenal glands)は、十二指腸の部分から発見された胆膵括約筋の上に位置する複合環状粘膜下層腺である。この腺の機能は、次の目的のため粘液に富んだアルカリ分泌物を生成する。
- 胃から十二指腸へ送られる酸を含んだ消化中途物から十二指腸を守る。
- 腸の消化酵素を活性化し、吸収を促進するためにアルカリ状態にする。
- 腸壁に潤滑を与える。
外部リンク
- duodenal+glands - eMedicine Dictionary
- Histology at BU 11504loa - "Digestive System: Alimentary Canal: pyloro/duodenal junction, duodenum"
- Histology at BU 11513loa - "Digestive System: Alimentary Canal: pyloro/duodenal junction"
- Histology at BU 11609loa - "Digestive System: Alimentary Canal: duodenum, plicae circularis"
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P-3-70 広範十二指腸腺腫内癌に対して膵温存十二指腸全切除術を施行した1例(胃・十二指腸 早期癌2,一般演題(ポスター),第64回日本消化器外科学会総会)
- 小西 大,信岡 大輔,木下 平,中郡 聡夫,高橋 進一郎,後藤田 直人
- 日本消化器外科学会雑誌 42(7), 1303, 2009-07-01
- NAID 110007720454
- 症例 十二指腸下行部腺管絨毛腺腫における外科切除の1例
Related Links
- ブルンナー腺でこの項目を参照しています 十二指腸腺とは、またはブルンナー腺とは、消化管の壁の中で、十二指腸にだけある腺で、胃から流れてきたものが強い酸性なので、それを中和させるようなアルカリ性の粘液を十二指腸の内 ...
- 十二指腸は胃幽門から続く小腸の始まりで後腹膜下器官に 属し腸間膜を持ちません。十二指腸腺(gdu)は胃幽門腺(pyg) に似た構造を見せますが幽門腺は固有層に限局するに対し、 十二指腸腺は(*)の部位から突然に粘膜下組織に達 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pepsinogen
- 同
- ペプシノーゲン
- 関
- 主細胞
分泌細胞
分泌刺激 (Q book p.107)
分類
- 主に胃酸分泌と相関し、消化性潰瘍の高リスク群で上昇する。
- →ペプシノゲンI/II比
- ペプシノゲンI(PG I) 低下(≦70ng/mL)、PG I/II比低下(≦3)で胃癌リスク陽性
[★]
- 英
- Brunner's gland
- 同
- Brunner腺
- 同
- 十二指腸腺 duodenal glands glandulae duodenales
- 関
- 消化器系
分布
- 十二指腸にのみ存在
- 粘膜下組織に存在(消化器系で粘膜下組織に腺組織があるのは食道(固有食道腺)と十二指腸(ブルンネル腺)だけ)
分泌
分泌調節
臨床関連
[★]
- 英
- muscularis mucosae (Z), MM
- ラ
- lamina muscularis mucosae
- 関
- 粘膜、筋層間神経叢、固有胃腺、十二指腸腺
[★]
- 英
- duodenal adenoma
- 関
- [[]]
[★]
- 英
- duodenum (Z)
- 関
- 消化器系、小腸
解剖
first portion
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上部、球部
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second portion
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下行部
|
third portion
|
水平部
|
fourth portion
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上行部
|
上部
-superior part
KA. 291,311,312
KH. 170
- 5cm, 5cm (KL.350)
- 最初の2cmは可動性があり、十二指腸球部と呼ばれる
血管
下行部 descending part
KA. 297
horizontal part
KA. 297
KH. 170
- 6-8cm, 8cm (KL.351)
- 輪状ヒダがある
ascending part
KH. 170
- 5cm, 5cm (KL.352)
- 輪状ヒダがある
組織
[★]
- 英
- intestinal glands (Z), intestinal gland
- 同
- リーベルキューン腺
- 関
- 小腸、腸液、腸陰窩
組織
- 十二指腸のみに存在
- HCO3-を高濃度に含むアルカリ性粘液
- 塩酸を含む摩粥の中和
- リーベルキューン腺 glands of Lieberkuhn
- 小腸の全体に分布し、開口部はリーベルキューン陰窩としてみとめられる
- 陰窩上皮細胞(腸上皮細胞)
- 電解質と水分を含む等張性な液を分泌
- リガンドが陰窩上皮細胞に作用→細胞内cAMP↑→cAMP依存性Cl-チャネル活性化→
- →管腔内負帯電→Na+と水分移動が管腔外に移動
- 腸の上皮全体(陰窟だけでなく絨毛にも存在)し粘液を分泌
- HClより腸壁を保護する
臨床関連
- 分泌性下痢 (コレラ菌による下痢 SP.706,730)
- コレラ毒素により細胞内のcAMP濃度が上昇する結果、腸上皮細胞が水分と電解質を分泌し続ける。その結果、激しい下痢と脱水症状を呈する。
[★]
- 英
- gland
- ラ
- glandula
- 関
- 腺細胞、分泌