- 英
- intestinal juice
- ラ
- succus entericus
腸液の分泌
分泌調節調節
- 糜粥による機械的刺激、塩酸による炎症性刺激、消化管ホルモン
分泌調節機構
- 機械的・炎症刺激→腸管神経系→ACh放出→腸液分泌
臨床関連
交感神経刺激によりブルンネル腺からの分泌が抑制された場合、酸性の糜粥により障害を受けて十二指腸潰瘍を生じる。
WordNet
- secretions by glands lining the walls of the intestines
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/31 01:44:53」(JST)
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腸液(ちょうえき)は、小腸の空腸で分泌されるアルカリ性の体液(消化液)である。 消化の最終確認をする消化液である。消化できる栄養素は解釈によって異なるが、主なはたらきは、蛋白質をアミノ酸に変えるものである。排便時、または肛門・直腸内に異物が侵入した場合、そのダメージを和らげるために分泌されることが多い。
かつては、腸液に炭水化物をブドウ糖に分解する酵素が含まれていると考えられていたが、炭水化物は膵液で二糖類のマルトースまで分解され、最終的に小腸の上皮細胞に存在するマルターゼ、スクラーゼ、イソマルターゼ、ラクターゼ、トレハラーゼなどの二糖類水解酵素により単糖類のグルコース、フルクトース、ガラクトースなどにまで分解されて初めて腸管からの吸収が可能となる[1]。
目次
- 1 消化酵素
- 2 小腸壁に存在する消化酵素
- 3 脚注
- 4 関連項目
消化酵素
- エレプシン - たんぱく質(が消化されたもの)を消化する。最終的にアミノ酸になる。
- リパーゼ - 脂肪を消化する。最終的に脂肪酸とグリセリンになる。
※リパーゼの割合は少ない。従って書物によって脂肪を消化するか消化しないかの解釈が異なる。
小腸壁に存在する消化酵素
- マルターゼ - でんぷん(が消化されたもの)を消化する。最終的にブドウ糖になる。
- ラクターゼ - 乳糖を消化する。最終的にブドウ糖とガラクトースになる。
- サッカラーゼ - 蔗糖を消化する。最終的にブドウ糖と果糖になる。
脚注
- ^ 炭水化物の消化・吸収・発酵とその利用、山田和彦、独立行政法人国立健康・栄養研究所食品表示分析・規格研究部、栄養学雑誌 Vol.59 (2001) No.4 P169-176
関連項目
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Japanese Journal
- 膵癌診断におけるENPD留置による連続腸液細胞診の検討 (特集 膵管癌の危険因子と早期診断法)
- 渡部 顕,小金井 一隆,二木 了,杉田 昭,鬼頭 文彦
- 日本大腸肛門病学会雑誌 65(4), 229-234, 2012
- … 直腸肛門病変に対する直腸切断術後の会陰創治癒遅延から発生したと考えられた会陰創回腸瘻の2症例を報告する.症例は小腸大腸型クローン病,36歳と30歳の男性で,直腸切断術後16ヵ月と4ヵ月に会陰創から腸液が流出した.精査で会陰創回腸瘻と診断し,交通のあった小腸の部分切除術を行った.術後,症例2は瘻孔が治癒したが,症例1は再発し,効果は不明であったが患者の希望によりinfliximabを投与した.瘻孔は一 …
- NAID 130002123606
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- 百科事典マイペディア 腸液の用語解説 - 主として十二指腸粘膜および小腸壁から分泌 される消化液。分泌腺としてはブルンナー腺,リーベルキューン腺などが知られる。 アルカリ性。消化酵素としてはアミノペプチダーゼ,ジペプチダーゼ,腸リパーゼ, マルターゼ ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- intestinal glands (Z), intestinal gland
- 同
- リーベルキューン腺
- 関
- 小腸、腸液、腸陰窩
組織
- 十二指腸のみに存在
- HCO3-を高濃度に含むアルカリ性粘液
- 塩酸を含む摩粥の中和
- リーベルキューン腺 glands of Lieberkuhn
- 小腸の全体に分布し、開口部はリーベルキューン陰窩としてみとめられる
- 陰窩上皮細胞(腸上皮細胞)
- 電解質と水分を含む等張性な液を分泌
- リガンドが陰窩上皮細胞に作用→細胞内cAMP↑→cAMP依存性Cl-チャネル活性化→
- →管腔内負帯電→Na+と水分移動が管腔外に移動
- 腸の上皮全体(陰窟だけでなく絨毛にも存在)し粘液を分泌
- HClより腸壁を保護する
臨床関連
- 分泌性下痢 (コレラ菌による下痢 SP.706,730)
- コレラ毒素により細胞内のcAMP濃度が上昇する結果、腸上皮細胞が水分と電解質を分泌し続ける。その結果、激しい下痢と脱水症状を呈する。
[★]
- 英
- duodenal reflux
- 関
- 十二指腸胃逆流