- 英
- major histocompatibility complex, MHC
- 同
- ヒト白血球抗原 human leucocyte antigen, HLA ← LHA/MHCの疾患との遺伝的関係についてはここを参照、MHC分子、主要組織適合遺伝子複合体
- 関
MHCのクラスと特徴 (出典不明)
|
MHC class I
|
*MHC class II
|
MHC発現組織
|
全ての有核細胞(×赤血球)
|
CD4陽性T細胞
|
CD8陽性T細胞
|
抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞、
ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、ミクログリア、B細胞)
|
抗原認識するリンパ球
|
Tc細胞
|
Th細胞
|
ドメイン構造
|
α鎖(α1,2,3を持つ分子)とβ2-microgloblin
|
α鎖(α1,α2を持つ分子)とβ鎖(β1,β2を持つ分子)
|
遺伝子座
|
HLA-A,B,C,
|
HLA-DP,DQ,DR
|
提示されるペプチド
|
内在抗原
|
外来抗原
|
抗原ペプチドの長さ
|
9残基
|
12-30残基
|
抗原ペプチドとMHCとの相互作用部位
|
2残基
|
3(免疫学授業プリント)
4(IMM.131)
|
MHC分子の発現 (IMM.136)
主要組織適合遺伝子複合体
移植抗原として発見された抗原系
応答免疫(抗原提示)に関与する
ヒト(HLA complex) human leucocyte antigen
HLA
ドメイン構造
クラスI A B C
クラスII DP DQ DR
多型性がある
12種類のHLAを発現(父由来、母由来)
マウス(H2 complex) Histcompatibility-2
ドメイン構造
クラスI K D
クラスII A E
MHCの歴史
G.Snell マウスH2が移植の正否を左右する
J.Dausset HLAが抗原
B.Benaceraf MHC遺伝子を明らかにし、MHCが免疫応答に関与していることを証明
(1)分子構造
クラスI H鎖 β2-microglobulin
クラスII α鎖 β鎖
細胞外領域 膜貫通領域 細胞内領域
ドメイン
Igスーパーファミリー
クリスタログラフィー crystallography
(2) MHC分子の生合成
抗原処理
抗原提示
クラスI (proteasome TAP)
クラスI抗原提示(内在性抗原)
①ほとんどの細胞が提示
ただし赤血球には発現していない
②細胞内:内在抗原をプロテアソーム(LMP複合体)が分子切断→ERに移動
③ERI TAPトランスポーターによりER内に移動
クラスI+ペプチド複合体形成
④細胞表面に移動
⑤Tc(CD8+ T細胞)細胞が認識:標的細胞を障害
クラスII (Ii=invariant chain, HLA-DM)
クラスII抗原提示(外来抗原)
①抗原提示細胞:貪食、飲食による取り込み
②ファゴリソゾーム:ペプチドに分解
③小胞体(ER):(MHC class II + Ii鎖)複合
④ファゴリソゾーム:HLA-DMがIi鎖を解離
ペプチドを提示→(MHC class II + ペプチド)複合体
⑤細胞表面に移動
⑥Th(CD4+T)細胞が認識
(3) MHC遺伝子
- クラスI:HLA-A,HLA-B,HLA-C(古典的)
- →全ての有核細胞が発現
最近、E,F,Gが発見された→E,FはT細胞、Gは胎盤トロホブラストが発現(妊娠免疫に重要)
-
- →限定された細胞が発現(マクロファージ、樹状細胞、ランゲルハンス細胞、クッパー細胞)
- 亜領域A1,A2,およびB1,B2を有し、いずれかしか発現しない。ちなみに、Aはα鎖、Bはβ鎖をコードしている。
- HLA-DM、LMP、TAP遺伝子座がDP-DQ間に発現していることが明らかとなった
サイトカイン:TNPet,C,
酵素:21-hydroxylase
クラス(領域 亜領域)
遺伝的多塑性 polymorphism
対立遺伝子頻度
-MHC
- 同
- 主要組織適合遺伝子複合体
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 2P050 1E1435 障害性T細胞の機能にヒト主要組織適合複合体の揺らぎが与える影響について(蛋白質-物性(安定性,折れたたみなど),第48回日本生物物理学会年会)
- Yanaka Saeko,Sugase Kenji,Motozono Chihiro,Ueno Takamasa,Tsumoto Kouhei
- 生物物理 50(SUPPLEMENT_2), S90-S91, 2010-08-15
- NAID 110008102634
- 2P-058 ヒト主要組織適合複合体の安定性が細胞障害性T細胞活性に及ぼす影響(蛋白質-物性(安定性,折れたたみなど),第47回日本生物物理学会年会)
- Yanaka Saeko,Motozono Chihiro,Kudou Motonori,Ueno Takamasa,Tsumoto Kouhei
- 生物物理 49(SUPPLEMENT_1), S115-S116, 2009-09-20
- NAID 110008101634
Related Links
- 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. 主要組織適合 遺伝子複合体(しゅようそしきてきごういでんしふくごうたい、major histocompatibility complex; MHC)は、免疫反応に必要な多くのタンパクの遺伝子情報を含む大きな 遺伝子 ...
- MHC(major histocompatibility complex). 外来または非自己組織の拒絶に関与する 遺伝子領域をMHCと呼び,ヒトではHLA(human leukocyte antigen),マウスではH2, ヒツジではOLAと名付けられている.このMHCはMHC抗原を規定する.MHC抗原は, ...
- 主要組織適合性複合体(MHC). major histocompatibility complex (MHC) 。主要組織 適合遺伝子複合体。 主要組織適合抗原系を支配する遺伝子群を含む染色体領域を いいます。 ヒトのHLA抗原(第六染色体)、マウスのH-2(第17染色体)、ラットのRT-1(第 14 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 主要組織適合複合体、MHC class II
抗原提示
- MHC class Iの抗原となるウイルス抗原は細胞質で作られるが、専門のプロテアーゼとトランスポータにより分断化されたウイルス抗原が小胞体に送られる。
- クラスI抗原提示(内在性抗原)
- 2. 細胞内:内在抗原をプロテアソーム(LMP複合体)が分子切断→ERに移動
- 3. ERI TAPトランスポーターによりER内に移動
- 4. 細胞表面に移動
- 5. Tc(CD8+ T細胞)細胞が認識:標的細胞を障害
[★]
- 英
- major histocompatibility complex、MHC
- 関
- 主要組織適合性抗原、主要組織適合複合体、組織適合性複合体、主要組織適合遺伝子複合体、主要組織適合抗原、主要組織適合抗原複合体
[★]
- 関
- 主要組織適合複合体 major histocompatibility complex MHC
- MHC class II
- DRα鎖とDRβ鎖からなるヘテロダイマーからなる膜糖タンパク質
[★]
- 英
- major histocompatibility complex、MHC
- 関
- 主要組織適合性遺伝子複合体、主要組織適合複合体、主要組織適合遺伝子複合体、主要組織適合抗原、主要組織適合抗原複合体
[★]
- 関
- 主要組織適合複合体、MHC class I
- MHC class IIは抗原提示細胞が有する ⇔ MHC class Iは有核細胞ミナ持つ
臨床関連
- 円形脱毛症:毛球上皮細胞にMHC class IIの発現
[★]
- 英
- primary、major、main、principal、master、chief、cardinal、foremost、primarily、mainly、principally
- 関
- 一次、一次的、一級、主、基本的、原発性、初生、熟達、専攻、第一、第一次、第一級、プライマリ、プライマリー、本来、校長、基数、チーフ、主人、達人、原発、マスター、メジャー
[★]
- 英
- tissue
- ラ
- textus
- 関
- 何種類かの決まった細胞が一定のパターンで集合した構造の単位のこと。
- 全体としてひとつのまとまった役割をもつ。
分類
[★]
- 英
- complex、complexes、composite
- 関
- 合成物、錯体、多層、複合性、複合物、複雑、コンプレックス、複合
[★]
- 英
- body
- ラ
- corpus、corpora
- 関
- 肉体、身体、本体、コーパス、ボディー
[★]
- 英
- complex
- 関
- 合成物、錯体、複合体、複合物、複雑、コンプレックス