出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/15 21:20:14」(JST)
本来の表記は「S-メチルメチオニン」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
S-メチルメチオニン[1] | |
---|---|
IUPAC名
(3-Amino-3-carboxy-propyl)-dimethyl-sulfonium |
|
別称
S-Methyl-L-methionine
Vitamin U |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 4727-40-6 |
PubChem | 458 |
SMILES
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特性 | |
化学式 | C6H15NO2S |
モル質量 | 164.247 g/mol |
融点 |
139 °C, 412 K, 282 °F (分解) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
S-メチルメチオニン (S-methylmethionine) は、化学式が[(CH3)3S(CH2)2CH(NH2)CO2H]+で表されるメチオニン誘導体である。塩化メチルメチオニンスルホニウム(MMSC)。別名にビタミンUがある。
戦後アメリカでガーネット・チェニーらによりキャベツの絞り汁より発見された。そのためキャベジンとも呼ばれ、興和の同名の薬品他、様々な胃腸薬の成分となっている[2]。水溶性の化合物であり、熱に弱い。胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍を防止する作用があるため、潰瘍を意味する英語ulcerの頭文字をとってビタミンUと命名された[3]。名称に「ビタミン」と書かれてはいるが、生体にとって必須な栄養成分ではないことから正式なビタミンではないと考えられている。アブラナ科の植物に特に多く含まれる。
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リンク元 | 「メチルメチオニンスルホニウムクロリド」 |
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アミノ酸代謝 | 補酵素前駆体 | |||||||
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酸化還元反応 | ○ | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド | ペラグラ (1)光過敏性皮膚炎、(2)下痢、(3)認知症 |
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