- 英
- tented T wave
- 関
- 高カリウム血症
- 細胞外のカリウム濃度が高まると、静止電位が上昇する(0mVに近づく)。すると、再分極が浅くなるので、活性型の電位依存性Naチャネルが減少する。これにより活動電位の立ち上がりが遅くなる。これは0相が遅くなることに対応する(伝導速度の遅延→PQ延長、広いQRS幅)。活性型の電位依存性Naチャネルが少ないことで活動電位も低くなる。これにより再分極が早まる(心室筋の再分極が早まる→QT短縮。活動電位が低くなる→QRSの低振幅)
(EAB.110)
WordNet
- the 20th letter of the Roman alphabet (同)t
- a tough youth of 1950s and 1960s wearing Edwardian style clothes (同)Teddy boy
PrepTutorEJDIC
- tritiumの化学記号
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Japanese Journal
- グラフ 初歩から始める心電図のみかた(5)高いT波のみかた
- 西上 和宏
- Japanese circulation journal 55(SupplementIII), 613, 1991-11-20
- NAID 110004787682
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- [編集] 電解質代謝異常の診かた. 高カリウム血症のテント状T波や高カルシウム血症の QT短縮という所見は非常に有名である。心電図は血液検査に比べて結果が速くわかる ので経過をみるのに非常に便利である。
- ECF(細胞外液)のK濃度が5.0~6.0mEq/lになると心電図異常(テント状T波、P波の 消失、QRS幅延長)が見られ、7mEq/l以上になると致死的不整脈を起こす可能性が 非常に高くなる。高カリウム血症は死に至る病態である。その死因は不整脈であるので 疑っ ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- electrolyte abnormality
- 同
- 電解質失調 electrolyte disturbance、電解質平衡異常 electrolyte imbalance
- 関
- 確認テスト 電解質
基準値
|
臨床検査法 提要第32版
|
施設基準値
|
Na+
|
136~145
|
mEq/l
|
138~145
|
mEq/l
|
K+
|
3.4~4.5
|
mEq/l
|
3.5~4.8
|
mEq/l
|
Cl-
|
100~108
|
mEq/l
|
99~107
|
mEq/l
|
HCO3-
|
22~26
|
mEq/l
|
|
|
アニオンギャップ
|
12±4
|
mEq/l
|
|
|
総Ca
|
8.6~10.1
|
mg/dl
|
8.8~10.0
|
mg/dl
|
イオン化Ca
|
1.15~1.30
|
mmol/l
|
|
|
無機リン
|
IP
|
成人
|
2.2~4.1
|
mg/dl
|
2.7~4.5
|
mg/dl
|
小児
|
4.0~7.0
|
Mg
|
1.8~2.3
|
mg/dl
|
1.8~2.4
|
mg/dl
|
心電図との関連
- also see YN.D-149
カリウム
高カリウム血症 YN.D-142
- テント状T、P波消失、QRS延長、サインカーブ、心室細動
- 静止膜電位の上昇(脱分極)
- QRS波延長:(伝導速度の低下)細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく、心筋細胞の脱分極第0相におけるNaの流入速度が低下→活動電位発生の時間が遷延
低カリウム血症 YN.D-141
- 静止膜電位の低下(過分極)
カルシウム
高カルシウム血症
- カルシウムの流入速度が速くなる?
低カルシウム血症
- QT延長(ST延長)、心収縮力低下。QRSの延長なし
- カルシウムの流入速度が遅くなる感じ?
- 低Ca血症+低Mg血症でAPD延長と早期後脱分極(EAD)によるtorsade de pointesのリスクが高まる
マグネシウム
高マグネシウム血症
低マグネシウム血症
[★]
- 英
- hyperkalemia
- 同
- 高K血症
- 関
- 低カリウム血症 hypokalemia、カリウム。電解質異常
定義
- 血清カリウム ≧5.5mEq/l ⇔ 基準範囲:3.4-4.5 mEq/l (臨床検査法提要第32版)
- 資料によっては血漿カリウム≧5.0mEq/l
原因
- K排泄低下、細胞内のカリウム放出、過剰摂取による。
- 低アルドステロン血症(アルドステロン分泌低下、副腎不全など)、K保持性の利尿薬の使用(スピロノラクトン、トリアムテレン)、ナトリウム欠乏(腎不全など)、低インスリン、腎尿細管障害、ACE阻害薬、インドメタシン
- 細胞内からのカリウム遊離(アシドーシス、高浸透圧、筋肉崩壊、溶血、周期性四肢麻痺、サクシニルコリン、β遮断薬など)
病態生理
- 高カリウム血症→濃度勾配に従ってカリウムが細胞内に移動→膜電位上昇→脱分極
症状
検査
心電図
- EAB.110
- 膜電位上昇→活性型のNaチャネル減少→伝導障害(0相の立ち上がりの遅延による)&活動電位の振幅減少
- テント状T(T波の増高):細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく活動電位の振幅が小さい→再分極が早い
- QT短縮:細胞外K濃度が高い→静止膜電位が上昇→活性化状態にあるNaチャネルが少なく活動電位の振幅が小さい→すぐに再分極する。
- QRS波延長:(伝導速度の低下)細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく、心筋細胞の脱分極第0相におけるNaの流入速度が低下→活動電位発生の時間が遷延
- QRS波振幅低下:細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく、活動電位の振幅が小さくなる
- PR間隔延長:QRS波延長と同じ理由で、刺激伝導系の伝導速度が低下
- ECGP.195
- 初期:テント状T、QT短縮
- 高度:P波減高/消失、洞室調律、PR時間延長、房室内伝導障害(QRS時間延長)
血液検査
- ??????多くの場合、アシドーシスをきたす。↓pH。代償的に腎臓でのHCO3-の再吸収が亢進し↑HCO3-
治療
- グルコース・インスリンの点滴静注
- カルシウム製剤(グルコン酸カルシウム):高カリウム血症での細胞膜で起こる作用に対してカルシウムは拮抗する(低カルシウム血症では高カリウム血症における心毒性が増す)。
- 重炭酸ナトリウム
- イオン交換樹脂の内服・注腸
- 透析療法
参考
- 1. [charged]Treatment and prevention of hyperkalemia - uptodate [1]
国試
[★]