- 関
- コレステロール胆石
UpToDate Contents
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- 1. 胆石の疫学および危険因子 epidemiology of and risk factors for gallstones
- 2. 胆石の溶解療法 dissolution therapy for the treatment of gallstones
- 3. 患者情報:胆石(詳細) gallstones beyond the basics
- 4. 胆石症の非外科的治療のための患者選択 patient selection for the nonsurgical treatment of gallstone disease
- 5. 正常な加齢 normal aging
Japanese Journal
- DIC-CTが確定診断の一助となった胆石イレウスの1例
- 好中 久晶,亀岡 伸樹,長野 郁夫,金澤 英俊,佐藤 太一,松本 直基
- 日本臨床外科学会雑誌 76(3), 588-592, 2015
- 症例は50歳,男性.腹痛,嘔吐を主訴に受診.来院時の腹部CTでイレウス,胆管気腫を認め入院となった.イレウスの治療目的でイレウス管を留置する際にガストロフィンによる造影で胆嚢十二指腸瘻を認めた.上部消化管内視鏡検査を施行し,十二指腸の瘻孔部に嵌頓した結石片を認め摘出した.胆道の評価のため施行したDIC-CTで偶然に小腸閉塞部の陰影欠損を認め,胆石イレウスを強く疑った.緊急手術を施行し,閉塞部小腸か …
- NAID 130005101774
- 腹腔鏡下胆囊摘出時の落下結石により腹壁膿瘍を形成した1例
- 松波 昌寿,草薙 洋,北川 美智子,深澤 基児,加納 宣康
- 日本腹部救急医学会雑誌 34(1), 101-104, 2014
- 症例は71歳,男性。2008年5月に他院で胆石症,急性胆囊炎に対して腹腔鏡下胆囊摘出術を施行された。2012年6月に右腰部痛を主訴に当院を受診した。右腰部に約7cm大の圧痛を伴う発赤した腫瘤を触知した。腹部CT検査にて右外腹斜筋から広背筋,脊柱起立筋にかけての腹壁と右横隔膜下にも膿瘍を認めた。右腰部膿瘍に対しては切開排膿術を施行し,膿瘍腔には小結石を複数個認めた。右横隔膜下膿瘍に対しては抗生剤によ …
- NAID 130004679039
- 肝内外コレステロール胆石を伴った先天性胆道拡張症の1例
- 清田 誠志,大畑 和則,浦田 順久,諸冨 嘉樹,久保 正二
- 日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 72(4), 978-982, 2011-04-25
- 症例は48歳,女性.心窩部痛を主訴とし近医受診.先天性胆道拡張症を疑われ当院を紹介された.MRI検査において,左右肝管から膵内胆管までの拡張を認めた.左右肝管は嚢胞状に拡張し,総肝管に相対的狭窄像を認めた.拡張胆管・胆嚢内に多数の結石像と肝S6末梢胆管内に結石像を認めた.肝内外胆管結石および胆嚢結石を伴う戸谷IV-A型先天性胆道拡張症と診断し,肝外胆管切除・胆管結石切石術・左右肝管空腸Roux-Y …
- NAID 10029098689
Related Links
- 胆石のできる原因は、結石の種類によって違います。同じ胆石だからといって、日本で急増しているコレステロール系結石の場合と、以前多かったビリルビン結石では原因が違うのです。原因がわかれば予防もできますね。
- 胆のうに出来る結石が胆石。年齢を重ねるごとに出来やすくなり、特に肥満気味の中年女性に多くみられます。胆石が出来る原因は?その多くはコレステロールの増加によるものです。
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★リンクテーブル★
[★]
[★]
- 英
- gall stone
- 同
cholelithiasis
- 関
- 胆石症、胆石イレウス、胆汁
部位による区分
成分による区分
参考1-5
- 純コレステロール石:コレステロール100%。光沢のある白色。胆嚢内に単発が多い。割面は放射状。
- コレステロール混成石:内層がコレステロール成分、外層がビリルビン成分。胆嚢内に単発が多い。割面は放射状+層状。
- コレステロール混合石:コレステロールと少量のビリルビン。黄、褐、緑、黒、白など多彩。個数は数個から数百個に及ぶ。胆嚢内に発生。内部にひび割れを生じる。
-
- 黒色石:ビリルビンカルシウムの重合体。ほとんどが胆嚢内。
主要なリスクファクター
- 参考6
- 年齢
- 性別:女性
- 遺伝:ピマインディアン(2型糖尿病の罹患率が高い)、ある種のネイティブアメリカ人、チリ人
- 妊娠
- 肥満
- 急激な体重減少
- 回腸末端切除
- 胆汁うっ滞(gallbladder stasis)
検査
超音波所見
X線CT
- 石灰化胆石:胆嚢内高濃度
- コレステロール胆石:胆嚢内低濃度
参考
- http://www.med.kyushu-u.ac.jp/surgery1/aboutus/topics/chole/index.html
- http://www.ususus.sakura.ne.jp/062-002cholecystolithiasis0.html
- http://www.kanazawa-med.ac.jp/~hiromu/new_page_17.htm
- http://hattori-clinic.com/byouki-tannou.stone.htm
- http://www.sada.or.jp/feature/cholelithiasis.html
- 6. [charged] Epidemiology of and risk factors for gallstones - uptodate [1]
[★]
- 英
- cholelithiasis, gallstone disease
- 関
- 胆石 gallstone
原因の分類
疫学
症状
- 胆石発作 食後などに急激な腹痛発作
- 腹痛、発熱、黄疸
- 半数以上は症状がない
検査
治療
治療のモダリティー
胆嚢結石
- 症状が無ければ経過観察
- 症状がある場合には、腹腔鏡下胆嚢摘出術が第一選択となる。ウルソデオキシコール酸による結石溶解や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)も選択肢であるが、再発率が高い。
胆管結石
- 手術適応である。非侵襲的な手法として、内視鏡的乳頭括約筋切開術と内視鏡的除石術が行われる。
合併症
[★]
- 英
- cholesterol gallstone
- 同
- コレステロール結石、コレステリン石 cholesterin stone
- 関
- 胆石、結石
成因
- コレステロールは胆汁酸とリン脂質の界面活性物質作用で水に溶けている。コレステロールが過剰になったり、胆汁酸とリン脂質が欠乏するとコレステロールが析出する。
リスクファクター
- 脂質異常症、糖尿病、肥満、妊娠後の高エストロゲン状態(SSUR.608)
- 回腸末端の切除も胆汁酸の再吸収低下から胆汁酸欠乏をきたしてコレステロール結石を形成しやすくする。
国試
[★]
- 英
- cholesterol
- 同
- コレステリン cholesterin
- 関
- lipoprotein
分子式
吸収
- カイロミクロンに含まれる脂質は、血管内皮に存在するリポ蛋白リパーゼ(LPL)により分解されて脂肪酸を遊離し、コレステロールの比が高いカイロミクロンレムナントとなる。
生合成
- acetyl-CoA→hydroxymethyl-glutaryl coenzyme A(HMG-CoA)-(HMG-CoA reductase)→mebaronate→・・・→コレステロール
- →コレステロールの生合成
体内循環
- 血液循環中のVLDLの脂質は、、血管内皮に存在するリポ蛋白リパーゼ(LPL)により分解されて脂肪酸を遊離し、コレステロールの比が高いIDL、LDLとなる。
- 組織からはコレステロール比型が高いHDLが放出され、そのまま肝臓に取り込まれるか、IDLにコレステロールを渡すことでコレステロールの逆輸送を行っている(内因性の抗動脈硬化作用)。
- 肝臓は血液循環からHDL, IDL, VDLを受容体を介して取り込む
排泄
- 肝臓でコレステロールは胆汁酸に変換され、胆汁として排出される
- see HBC.236
Lipoprotein
|
Source
|
Diameter (nm)
|
Density (g/mL)
|
Composition
|
Main Lipid Components
|
Apolipoproteins
|
Protein
|
Lipid
|
(%)
|
(%)
|
Chylomicrons
|
Intestine
|
90~100
|
< 0.95
|
1~2
|
98.99
|
Triacylglycerol
|
A-I, A-II, A-IV,1 B-48, C-I, C-II, C-III, E
|
Chylomicron remnants
|
Chylomicrons
|
45~150
|
< 1.006
|
6~8
|
92.94
|
Triacylglycerol, phospholipids, cholesterol
|
B-48, E
|
VLDL
|
Liver (intestine)
|
30~90
|
0.95~1.006
|
7~10
|
90~93
|
Triacylglycerol
|
B-100, C-I, C-II, C-III
|
IDL
|
VLDL
|
25~35
|
1.006~1.019
|
11
|
89
|
Triacylglycerol, cholesterol
|
B-100, E
|
LDL
|
VLDL
|
20~25
|
1.019~1.063
|
21
|
79
|
Cholesterol
|
B-100
|
HDL1
|
Liver, intestine, VLDL, chylomicrons
|
20~25
|
1.019.1.063
|
32
|
68
|
Phospholipids, cholesterol
|
A-I, A-II, A-IV, C-I, C-II, C-III, D,2 E
|
HDL2
|
|
10~20
|
1.063~1.125
|
33
|
67
|
|
|
HDL3
|
|
5~10
|
1.125~1.210
|
57
|
43
|
|
|
Preβ-HDL3
|
|
< 5
|
> 1.210
|
|
|
|
A-I
|
Albumin/free fatty
|
Adipose acids tissue
|
|
> 1.281
|
99
|
1
|
Free fatty acids
|
|
基準値
- 脂質異常症→ 血清:Total-CHO≧220 mg/dl。LDL-C≧140 mg/dl。TG≧150 mg/dl。HDL-C<40 mg/dl
参考
- http://rockymuku.sakura.ne.jp/naibunnpitunaika/koresutero-runotanninokannzann.pdf
[★]
- 英
- sterol
- 同
- ステリン sterin
- 関
[★]
- 英
- stone
- ラ
- calculus
- 関
- 核石