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Japanese Journal
- グルコン酸クロルヘキシジン液の培養角膜上皮細胞に対する影響
- 福田 正道,村野 秀和,山代 陽子,藤田 信行,高橋 信夫
- 日本眼科紀要 = Folia ophthalmologica Japonica 56(9), 754-759, 2005-09-28
- NAID 10017250680
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グルコン酸クロルヘキシジン液(20w/v%)
組成
販売名
成分・含量(1mL中)
- グルコン酸クロルヘキシジン 200mg含有(20w/v%)
禁忌
(次の場合には使用しないこと)
- クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者
- 脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)〔聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。〕
- 膣、膀胱、口腔等の粘膜面〔クロルヘキシジン製剤の上記部位への使用により、ショック症状(初期症状:悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等)の発現が報告されている。〕
効能または効果
手指・皮膚の消毒
- グルコン酸クロルヘキシジンとして0.1〜0.5%水溶液を用いる
本剤希釈倍数(希釈液)
40〜200倍
(本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。)
手術部位(手術野)の皮膚の消毒、医療機器の消毒
- グルコン酸クロルヘキシジンとして0.1〜0.5%水溶液を用いる
本剤希釈倍数(希釈液)
40〜200倍
(本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。)
- 又は、グルコン酸クロルヘキシジンとして0.5%エタノール溶液を用いる
本剤希釈倍数(希釈液)
40倍(消毒用エタノール)
(本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。)
皮膚の創傷部位の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒
- グルコン酸クロルヘキシジンとして0.05%水溶液を用いる
本剤希釈倍数(希釈液)
400倍
(本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。)
結膜のうの洗浄・消毒
- グルコン酸クロルヘキシジンとして0.05%以下の水溶液を用いる
本剤希釈倍数(希釈液)
400倍以上
(本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。)
産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒
- グルコン酸クロルヘキシジンとして0.02%水溶液を用いる
本剤希釈倍数(希釈液)
1000倍
(本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。)
慎重投与
(次の場合には慎重に使用すること)
- 薬物過敏症の既往歴のある者
- 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショックがあらわれることがあるので観察を十分に行い、悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗菌作用
- グルコン酸クロルヘキシジンは広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
- グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられ、Alcaligenes,Pseudomonas,Achromobacter,Flavobacterium属等では、まれにグルコン酸クロルヘキシジンに抵抗する菌株もある。
- 芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
- 結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。
- ウイルスに対する効力は確定していない。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- gluconate, gluconic acid
- 関
- グルコン酸カルシウム
グルコン酸(—さん、gluconic acid)はグルコースの1位の炭素を酸化することによって生成するカルボン酸で、化学式 C6H12O7 で表わされる。光学活性化合物であり、天然には D体が存在、そのIUPAC命名法は (2R,3S,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキサン酸と表される。水に溶かすとグルコン酸イオン C6H11O7− となる。アルドン酸の一種。
構造と性質
6個の炭素鎖からなり、末端にカルボキシル基を、また2番目から6番目の炭素原子に1個ずつ計5個のヒドロキシ基を持つ。カルボキシル基はプロトン H+ を失うことによってアニオンになる性質を持つ。
酸性の溶液に溶かしたり、溶液から遊離の酸の単離を試みたりすると、容易に脱水して環状エステルであるグルコノデルタラクトン(D-(+)-グルコン酸-δ-ラクトン)へと変化する。水溶液中ではこの化合物との平衡混合物として存在するため、塩の形でしか不純物を含まないものは得られない。
グルコン酸は強力なキレート剤であり、特にアルカリ性の溶液中でよく作用する。カルシウム、鉄、アルミニウム、銅やその他の重金属イオンにキレート配位する。
存在と製法
天然には蜂蜜やワイン、果物の中に少量存在する。紅茶キノコや清涼飲料水のビオナーデ (Bionade) など、発酵食品にも含まれる。
化学的には D-グルコースを臭素水やヨウ素のアルカリ溶液で穏やかに酸化することによって得られる。生化学的には、Aspergillus Niger による D-グルコースの微生物酸化で生成する。グルコースを酸化する酵素はグルコースオキシダーゼと呼ばれる。
用途
金属塩の沈殿の除去や、金属を洗浄する際に弱い酸として使われるほか、以下のような用途がある。
食品
グルコン酸およびその塩はpH調整剤として用いられる (E番号)。カルシウム塩は安定剤 (E578) として、カルシウムの乳酸との複塩(乳酸グルコン酸カルシウム)はカルシウム剤として使われる。グルコン酸鉄はオリーブの黒味を出すのに利用される (E579)。グルコノデルタラクトンも食品添加物として使われる (E575)。
医療
鉄の欠乏症に対する薬として利用される。グルコン酸亜鉛など他の金属イオンの塩も同様であるが、グルコン酸塩は体に吸収されやすい性質を持つ。また、取り込まれたグルコン酸イオンは体内の金属イオンを効果的に吸収されやすくする。この作用は皮膚からの吸収の場合でも同様であるため、フッ化水素で薬傷を受けた際にはグルコン酸カルシウムの軟膏が有効である。グルコン酸塩として取り込まれたカルシウムイオンは、溶解性のフッ化物イオンと結合して不溶性のフッ化カルシウムを形成し、これを無毒化する。
[★]
- グルコン酸
- 英
- chlorhexidine
- JAN
- 塩酸クロルヘキシジン chlorhexidine hydrochloride、(JANなし)グルコン酸クロルヘキシジン chlorhexidine gluconate
- 商
- アセスクリン、イワコール、ウエルアップ、ウェルマッチ、オールカット、グルクロ、グルコジン、クロヘキシン、スクラビイン、ステリクロン、デスパ、ヒビスクラブ、ヒビスコール、ヒビソフト、ヒビディール、ヒビテン・グルコネート、ヒビテン Hibitane、フェルマ、フェルマジン、ヘヴィック、ヘキザック、ヘキシジン、ベンクロジド、マスキン、ラポテック、オロナイン軟膏
- 関
- 消毒薬。外皮用殺菌消毒剤
- 皮膚手指消毒に用いる。ウイルスに対する効果は未確定(無効という事になっている)。
- グルコン酸塩を粘膜面への使用自体は可能ではあるが、稀にショック様症状(血圧低下、呼吸抑制など)を起こすことがあるので、結膜嚢の洗浄消毒以外、粘膜部位への適用ができなくなった(→グルコン酸クロルヘキシジン中毒)。
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義