クロルヘキシジン
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Japanese Journal
- 細川 幸成,岸野 辰樹,小野 隆征,大山 信雄,上甲 政徳,百瀬 均
- 泌尿器科紀要 48(10), 615-616, 2002-10
- … 27歳男.先天性小人症で成長ホルモン補充療法を受けていたが,職場で上司に暴行を受け,便器洗浄剤サンポールを陰部にかけられた.陰嚢内容及び尿路に障害を認めなかったため,ステリクロンによる消毒とブロメライン軟膏塗布を行ったが,1ヵ月後に勃起時痛,排尿時の包皮のバルーニングが明らかとなった.陰茎背側左側を中心に包皮の瘢痕化を認め,瘢痕部と亀頭部の癒着が強く疑われた.手術所見で,瘢痕部と亀頭部の癒着 …
- NAID 120002142361
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ステリクロンスクラブ
組成
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- 100mL中 クロルヘキシジングルコン酸塩 4g含有(4w/v%)。
添加物としてラウリルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンンノニルフェニルエーテル、イソプロパノール、ヒプロメロース、赤色102号、香料を含有する。
禁忌
効能または効果
効能・効果
- 医療施設における医師、看護師等の医療従事者の手指消毒
用法・用量
1.術前・術後の術者の手指消毒の場合
- 手指及び前腕部を水でぬらし、本剤約5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流し、更に本剤約5mLで2分間洗浄をくりかえし、同様に洗い流す。
2. 1.以外の医療従事者の手指消毒の場合
- 手指を水でぬらし、本剤約2.5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流す。
慎重投与
重大な副作用
- ショック:ショック(頻度不明)があらわれることがあるので観察を十分に行い、悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗菌作用
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- クロルヘキシジングルコン酸塩は広範囲の細菌に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
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- グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ感受性に幅がみられる。グラム陰性菌のうち、Alcaligenes,Pseudomonas, Achromobacter,Flavobacterium,Serratia属等には、まれにクロルヘキシジングルコン酸塩に抵抗する菌株もある。
- 芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
- 真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
- ウイルスに対する効力は確定していない。
- ステリクロンスクラブの殺菌作用(in vitro)1)
<生物学的同等性試験>2)
- ステリクロンスクラブと標準製剤の殺菌効果について、in vitroの最小発育阻止濃度(MIC)法、石炭酸係数法及びKelsey-Sykes法により比較した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- クロルヘキシジングルコン酸塩
(Chlorhexidine Gluconate)
化学名:
- "2,4,11,13-Tetraazatetradecane diimidamide,N,N""-bis(4-chlorophenyl)-3,12-diimino-, di-D-gluconate"
分子式:
分子量:
- 897.76
- クロルヘキシジングルコン酸塩は、通常水溶液として得られ、その20w/v%液は、無色〜淡黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。
水又は酢酸(100)と混和する。本品1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
光によって徐々に着色する。
比重 d2020:1.06〜1.07
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- グルコン酸
- 英
- chlorhexidine
- JAN
- 塩酸クロルヘキシジン chlorhexidine hydrochloride、(JANなし)グルコン酸クロルヘキシジン chlorhexidine gluconate
- 商
- アセスクリン、イワコール、ウエルアップ、ウェルマッチ、オールカット、グルクロ、グルコジン、クロヘキシン、スクラビイン、ステリクロン、デスパ、ヒビスクラブ、ヒビスコール、ヒビソフト、ヒビディール、ヒビテン・グルコネート、ヒビテン Hibitane、フェルマ、フェルマジン、ヘヴィック、ヘキザック、ヘキシジン、ベンクロジド、マスキン、ラポテック、オロナイン軟膏
- 関
- 消毒薬。外皮用殺菌消毒剤
- 皮膚手指消毒に用いる。ウイルスに対する効果は未確定(無効という事になっている)。
- グルコン酸塩を粘膜面への使用自体は可能ではあるが、稀にショック様症状(血圧低下、呼吸抑制など)を起こすことがあるので、結膜嚢の洗浄消毒以外、粘膜部位への適用ができなくなった(→グルコン酸クロルヘキシジン中毒)。