UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 研究・症例 急性間質性肺炎としてステロイド,免疫抑制剤治療を行ったA型インフルエンザ肺炎の1例
- 日本胸部臨床 = The Japanese journal of chest diseases 75(12), 1390-1397, 2016-12
- NAID 40021019750
Related Links
- インフルエンザと肺炎 インフルエンザと肺炎の関係 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが起こす感染症です。気道にインフルエンザウイルスが感染して、高熱や全身の倦怠感、のどの痛みなどの症状を起こします。
- かぜ症候群 インフルエンザ 肺炎 発症時の症状 鼻咽頭の乾燥 徐々に悪化 頭痛、悪寒 急激に悪化 高熱、咳・痰、呼吸困難、胸痛、食欲不振、倦怠感や悪寒、筋肉痛、関節痛、頭痛、呼吸数、脈が早くなる 上記症状がある場合とない ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- mycoplasma pneumonia
- 同
- 寒冷凝集反応陽性肺炎 coldagglutinin-positive pneumonia、オリンピック病 Olympic disease、イートン因子肺炎
- 関
- マイコプラズマ、非定型肺炎。Mycoplasma pneumoniae
概念
- マイコプラズマは人工培地上で発育できる最小の微生物で、一般細菌と異なり細胞壁を欠く。
- Mycoplasma pneumoniaeによる肺炎
- 4年に1度オリンピックの開催年に多発する傾向がみられたためオリンピック病とも呼ばれたが、近年この傾向はあまりみられない。
- 若年者に多く、強い咳嗽と高熱が特徴である。
疫学
- 健康な小児や若年成人の肺炎でよく見られる。
- 好発年齢:5-25歳
潜伏期
感染経路
症状
- 初期には乾性咳嗽
- 発熱、激しい咳嗽、結膜充血、頭痛などを呈する。
- 喀痰が無いことが多い。
検査
- 白血球:増加することは少ない。80~90%の症例で10000/μL以下
- CRP:軽度上昇にとどまる。
- 血中寒冷凝集素価:陽性(256-512倍以上)。約50%の症例で上昇。
- 胸部XP:下肺野に陰影が多い。
- CT:非定型肺炎の陰影を呈する。間質性の炎症像を呈し網状影が主体で、次いで炎症が肺胞領域に及ぶと斑状影となり、いわゆる細葉性の陰影を示す。
診断
- CF法はIgGクラスの抗体を検出
- PA法はIgMクラスの抗体を検出
- たいていの迅速検査ではIgM抗体を検出している。
- 急性期と回復期(2~4週以降)のペア血清を用いて、特異抗体価が4倍以上の上昇を示す
治療
- テトラサイクリン、マクロライド系薬剤が有効。
- ペニシリン系抗菌薬、セフェム系抗菌薬、カルバペネム系抗菌薬は無効。
鑑別
国試
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 英
- influenza, Flu, flu
- 同
- 流行性感冒、epidemic catarrh
- 関
- インフルエンザウイルス。A型インフルエンザ、B型インフルエンザ
[show details]
概念
病原体
潜伏期間
感染経路
疫学
症状
合併症
- 気道粘膜の抵抗性低下、貪食細胞の機能低下による。
- 起炎菌:黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖菌、インフルエンザ桿菌。
- 中枢神経合併症で小児に見られる。インフルエンザ及び水痘感染に際してみられる重篤な合併症。新形態射精疾患(急性非炎症性脳炎、脂肪肝から肝機能障害も起こす)。解熱剤として使われたアスピリンとの因果関係がある、らしい。このため、インフルエンザの解熱、とりわけ小児についてはアセトアミノフェンを使うこととなっている。
- A型インフルエンザウイルスによる上気道炎回復後2-3週間に発症。脳炎タイプは一過性で予後はよい。脳症タイプは予後が悪い。
経過
- 全身症状(発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛)→局所症状(咳、咽頭痛)→鼻汁、結膜充血、流涙→局所症状の始まりから2-3日で回復
- 感染力は発症直前から発症後3日までが最も強い。発症から7日間はウイルスを排出する。
治療
治療薬
検査
- ウイルス分離:MDCK細胞に接種しCPEの観察。発育鶏卵を利用した羊膜amniotic cavity内接種。尿膜allantoic cavity内培養
- ウイルス粒子検出:PCR
- 血清診断:ペア血清を用いて、赤血球凝集抑制試験、補体結合反応、中和試験で診断
予防
- 香港A型、ソ連A型、およびB型のウイルスが含まれる
- 精製ウイルスからエーテル処理により脂質を除去したもの
- →表面抗原に対する抗体は誘導されない→感染時に症状を軽減する効果
法令
[★]
- 関
- 炎光、炎症