- 英
- cytotoxic T lymphocyte, CTL
- 同
- 細胞障害性Tリンパ球、細胞溶解性Tリンパ球 cytolytic T lymphocyte
- 関
- キラーT細胞
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WordNet
- the 20th letter of the Roman alphabet (同)t
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- tritiumの化学記号
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/03/19 09:36:33」(JST)
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細胞傷害性T細胞(さいぼうしょうがいせいTさいぼう、cytotoxic T lymphocyte; TcまたはCTL)とは、リンパ球T細胞のうちの一種で、宿主にとって異物になる細胞(移植細胞、ウイルス感染細胞、癌細胞など)を認識して破壊する。殺し屋ということで、以前はキラーT細胞とも呼ばれたが、最近はCTLと呼ばれることが多い。
概要
CTLは表面にCD8分子を発現しているT細胞から分化してくる。表面にCD4分子を表出するヘルパーT細胞(helper T cell; Th)のうちTh1細胞は主にCTLの働きをIL-2およびIFN-γを産生することで補助している。
CTLは活性化されて初めて細胞傷害活性を持つ。細胞傷害活性を持たないナイーブCD8陽性T細胞において、そのT細胞受容体(TCR; T cell receptor)が抗原提示細胞(APC)のクラスI主要組織適合抗原(MHC-class I)と共に提示された異物の抗原ペプチドを認識し、同時に共刺激分子からのシグナルが入ることで、ナイーブCD8陽性T細胞は異物の抗原ペプチドを提示する細胞に対する特異的な細胞傷害活性を持つCTLとなり、攻撃するようになる。
この際、CD4陽性T細胞 (ヘルパーT細胞) よりも強い補助刺激を必要とするため、樹状細胞のみが単独でこの活性化を行うことができる。その他の抗原提示細胞 (APC) によって活性化されるためには、ナイーブCD8 T細胞がCD4 T細胞と同一のAPCに結合することが必要である。この場合には、CD4 T細胞によるAPCの活性化を介したB7分子の発現、またはAPCによるCD4 T細胞の活性化を介したIL-2の分泌によりナイーブCD8 T細胞は活性化される。[1]
CTLは細胞傷害物質であるパーフォリン(英語版)、グランザイム(英語版)、 TNF (tumor necrosis factor)などを放出したり、ターゲット細胞のFasを刺激してアポトーシスに陥らせることで異物を攻撃する。
CTLの一部はメモリーT細胞となって、異物に対する細胞傷害活性を持ったまま宿主内に記憶され、次に同じ異物に暴露された場合に対応できるよう備える。
臨床的には癌に対して癌細胞特異的な抗原に対するCTLを誘導することで治療しようという免疫療法などが研究されている。
Allergy(アレルギー)と、T細胞
細胞傷害性T細胞が過剰に反応することにより、アレルギーを引き起こすことがある。そのTrigger(トリガー:引金)になるのは、個人の体質による。
脚注
- ^ Parham, Peter 『エッセンシャル免疫学』、笹月健彦 メディカル・サイエンス・インターナショナル、2007年。
血液: リンパ球系統 |
リンパ球系/
HSC:CFU-L |
B細胞系 |
形質細胞 · 記憶B細胞 · 濾胞B細胞 · 辺縁帯B細胞 · ナイーブB細胞 · Pre-B細胞
|
胸腺細胞 |
T細胞系 |
αβ (細胞傷害性CD8+, ヘルパーCD4+ / Th1 / Th2 / Th17 / 制御性) · γδ · ナチュラルキラーT細胞
|
|
NK細胞系 |
リンホカイン活性化キラー細胞 · Null細胞
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Japanese Journal
- HIVワクチン : 近年の臨床試験から (特集 Vaccine preventable diseases を制御するためのわが国の課題)
- Notchシグナルによる細胞傷害性Tリンパ球機能制御 (特集 T細胞の機能と表面分子)
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- killer T cell
- 同
- 細胞傷害性T細胞 cytotoxic T cell 、細胞溶解性T細胞 cytolytic T cell、細胞傷害性Tリンパ球 cytotoxic T lymphocyte CTL、細胞溶解性Tリンパ球 cytolytic T lymphocyte CTL
- 関
- ヘルパーT細胞、T細胞、ラック細胞 LAK細胞
- 同
- KT
- 偏性細胞内寄生体であるウイルス感染において特に誘導されやすい (SMB.47)
機能
- キラーT細胞のTCRが、抗原を提示しているMHC class Iを認識し、キラーT細胞のCD8がMHC class Iとの結合を増強して、細胞傷害を行う (SP.250)
- 攻撃の方法は2つあり、リソソームから酵素を注入する方法と、パーフォリン(perforin)を注入する方法とがある (SP.250)
抗原認識と細胞傷害 (SMB.48)
新しいトピック
- 結核菌の殺傷に関与
-細胞傷害性T細胞
[★]
- 関
- CTL、cytotoxic T-cell、Tc1 cell、Tc2 cell
[★]
細胞傷害性Tリンパ球 cytotoxic T lymphocytes
[★]
細胞傷害性Tリンパ球 CTLs
[★]
細胞傷害性Tリンパ球 CTL
[★]
- 英
- lymphocyte (Z)
- 同
- リンパ細胞、免疫細胞 immunocytes
- 白血球の一種で、無顆粒球に分類される。
- 末梢血に白血球が4000-9000 /μl存在するとすれば、リンパ球の存在比は26-46.6 %といわれているので、リンパ球は1040-4194 /μl存在。(IMD)
種類
細胞膜上に発現しているリガンド? (2007前期生理学授業プリント)
成長とリンパ球・好中球数(PED.703)
- リンパ球数は生後1ヶ月以降に増加して6ヶ月~1年でピークとなり、以降減少して成人と同程度となる。
- これに対して好中球は生下時にピークとなり、以降減少して成人と同程度となる。
- 生後一ヶ月までは好中球優位であり、1ヶ月~2-6歳まではリンパ球優位となり、以降好中球優位となる。
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 関
- 外傷、障害、侵襲、創傷、損傷、トラウマ、破壊、病変、発作、受傷
[★]
- 英
- injurious、traumatic、affective、damaged
- 関
- 外傷、外傷性、情動、有害、情動性
[★]
- 英
- bulbus (KH)
- ラ
- bulbus cerebri
- 同
- 延髄