- 同
- disuse syndrome
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/03/29 21:15:20」(JST)
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廃用症候群(はいようしょうこうぐん、英: disuse syndrome)とは、安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下等を指す。生活不活発病とも呼ばれる。特に病床で寝たきり状態でいることによって起こる症状が多い。
また、寝たきりや行き過ぎた安静状態が長く続くことによって起こる筋肉や関節などが萎縮すること[1]を廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)という。
- 筋萎縮
- 関節拘縮
- 褥瘡(床ずれ)
- 廃用性骨萎縮(骨粗鬆症)
- 起立性低血圧(立ちくらみ)
- 精神的合併症
- 括約筋障害(便秘・尿便失禁)
などが挙げられる。
脚注
- ^ 「介護職員初任者研修テキスト 第2巻 人間と社会・介護 2」 初版第4刷 p.212 一般財団法人 長寿社会開発センター 発行 介護職員関係養成研修テキスト作成委員会 編集
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Japanese Journal
- 長期臥床後の高齢者へ離床・起立練習を実施し身体機能、動作能力の改善を認めた症例
- 新井 明香,田中 直樹,福田 将大,中刎 裕子,中山 朝比,小南 聡志
- 関東甲信越ブロック理学療法士学会 38(0), P-053, 2020
- … </p><p>【症例紹介】90歳代女性、診断名は肺炎、廃用症候群。 …
- NAID 130007779759
- 低心機能を呈した急性心不全患者の運動負荷量適正化に向けた取り組み
- 藤澤 加奈,小堀 寛貴,竹沢 友康
- 関東甲信越ブロック理学療法士学会 38(0), P-058, 2020
- … <p>【はじめに】急性心不全患者は,廃用症候群予防,ADL 向上を図ることが重要である.低心機能の心不全患者への,Karvonen法を用いた運動負荷量適正化を検討したので報告する.</p><p>【症例紹介】90代男性,既往は尿管結石.入院前ADL自立.認知機能低下無し.</p><p>【説明・同意】ヘルシンキ宣言に則り説明と同意を得た.</p><p>【経過】鬱血性心不全の診断で入院.入院時NTproBNP3820pg/m …
- NAID 130007779709
- 心疾患と呼吸器疾患を合併し、重複障害を抱えた症例への理学療法の経験
- 舩戸 瑞穂,須賀 正伸,山崎 友昭,金谷 崇文,白倉 賢二
- 関東甲信越ブロック理学療法士学会 38(0), P-055, 2020
- … リハを実施するにあたり心・呼吸器疾患、廃用症候群をワッサーマンの歯車に当てはめてプログラムを検討した。 …
- NAID 130007779705
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- 廃用症候群とは過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態をさします。ベッドで長期に安静にした場合には、疾患の経過の裏で生理的な変化として筋萎縮など以下の廃用症候群の症状の種類に示すような症状が起こり得ます。
- 廃用症候群にならないためには、寝たきりにならないことが大切です。寝たきりにならないためには、病気やケガに気をつけるとともに、長期入院などで一時的な寝たきり状態になっても、あきらめたり、ラクをさせたりしないで ...
- 廃用症候群(はいようしょうこうぐん)=Disuse Syndrome ※廃用性症候群ともいう 定義:心身の不使用・不活発によって機能低下をきたした病態 疾患や外傷等で、長期に渡り安静や臥床が続くことで、局所的または全身的な機能が低下することの総称です。
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- 次の文を読み、54~56の問いに答えよ。
- 84歳の女性。ふらつきがあり、頻回に転倒するため夫と来院した。
- 現病歴:2か月前に腰椎圧迫骨折を起こし、自宅近くの病院に入院した。入院後は腰痛のためベッド上で安静にしていた。徐々に痛みは改善し、1か月後、自宅に退院したが、退院後にふらつきを自覚し、転倒するようになった。ふらつきは特に朝方に強い。難聴と耳鳴りは自覚していない。入院した病院で頭部を含めた精査を受けたが原因が明らかでなく、症状が改善しないため受診した。
- 既往歴:68歳時から糖尿病と高血圧症、75歳時から逆流性食道炎と不眠症。
- 生活歴:夫と2人暮らし。喫煙歴と飲酒歴はない。入院までは夫と飲食業をしていた。リハビリテーションは週1回続けている。
- 家族歴:父親は胃癌で死亡。母親は肺炎で死亡。弟は糖尿病で治療中。
- 現症:意識は清明。身長 150cm、体重 36kg(2か月前は40kg)。体温 36.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 146/78mmHg(立位3分後 138/74mmHg)。呼吸数 16/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。脳神経に異常を認めない。眼振を認めない。四肢に明らかな麻痺を認めない。筋強剛を認めない。握力 14kg(基準 18以上)。指鼻試験 陰性。Romberg徴候 陰性。明らかな歩行障害を認めない。通常歩行速度 0.7m/秒(基準 0.8以上)。手指振戦を認めない。振動覚と腱反射は正常である。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖1+、ケトン体(-)。血液所見:赤血球 403万、Hb 12.1g/dL、Ht 38%、白血球 7,400。血液生化学 所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 3.3g/dL、AST 22U/L、ALT 14U/L、LD 278U/L(基準 176~353)、CK 90U/L(基準 30~140)、尿素窒素 21mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、血糖 128mg/dL、HbA1c 7.4%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 186mg/dL、トリグリセリド 100mg/dL、HDLコレステロール 50mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 97mEq/L。心電図に異常を認めない。高齢者総合機能評価(CGA):基本的日常生活動作(Barthel指数)100点(100点満点)、手段的日常生活動作 (IADLスケール)8点(8点満点)、Mini-Mental State Examination(MMSE)27点(30点満点)、Geriatric Depression Scale2点(基準5点以下)。
- 患者のふらつきと易転倒性の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C054]←[国試_112]→[112C056]
[★]
- 71歳の女性。体重減少、易疲労感および腰背部痛を主訴に来院した。食欲が低下し、6か月で体重が7kg減少した。約1か月前から体調不良を自覚していたが家事はこなしていた。毎日30分散歩をしていたが、疲労感が強く休むことが多くなった。最近になって腰背部痛も出現してきたが、なんとか我慢できている。身長 156cm、体重 42kg。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 136/80mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦、軟で、上腹部に軽度圧痛を認める。下腿に軽度の浮腫を認める。徒手筋力テストで下肢の筋力は4である。片足立ちは3秒以上保持できず、不安定である。四肢に筋肉痛、関節痛および異常感覚はない。腱反射と振動覚は正常である。血液所見:赤血球 392万、Hb 10.8g/dL、Ht 32%、白血球 7,200、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 5.4g/dL、アルブミン 2.6g/dL、CK 62IU/L(基準 30~140)、血糖 118mg/dL。CRP 3.6mg/dL。腹部造影CTで膵体部に5cmほどの腫瘍性病変とそれより尾部の膵管の拡張を認め、腹水が貯留していた。入院後の腹水穿刺で、腹水に淡黄色の混濁があり、細胞診でクラスⅤの腺癌であった。
- この患者に当てはまるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G055]←[国試_110]→[110G057]
[★]
- 70歳の女性。腰痛を主訴に来院した。2日前に屋内で段差につまずいて転倒した後から腰痛が出現した。歩行は可能である。下位腰椎に強い叩打痛がある。腰椎エックス線写真で第3腰椎の圧迫骨折を認める。
- この患者の今後の生活に対する指導をする際に考慮する必要性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C027]←[国試_112]→[112C029]
[★]
- 英
- disuse atrophy
- 同
- 廃用性萎縮、無為萎縮
- 関
- 廃用症候群
- 何らかの原因による非活動性により各種臓器が萎縮すること。
- 筋肉においては、疼痛、ギプス固定、臥床、無重力に置かれることで筋萎縮来しうる。
- そのほか、精神、骨格系、心肺機能でも当てはまる。
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候